長野県野沢北高等学校校長日記2017・2018・2019

長野県野沢北高等学校の日常と非日常を、校長の視点からお伝えします。

8月1日(水)墓参り 2018-123

2018年08月01日 20時07分51秒 | 日記

 8月に入りました。

 今日も3年生は補習がありました。

英語

理科

英語

英語

国語

 午後一番に、上田情報ビジネス専門学校の比田井副校長さんが来校されました。

 いつも、本校生に進路講話をしていただいています。ありがとうございます。

 今回は、そうしたことではなくて、卒業30周年記念事業にかかわる打合せで来校されました。

 8月24日(金)の午後7時から、岳南会館で実行委員会を開かれるいうことで、私もご挨拶を申し上げることにしました。

 しばし、校内をご案内しました。電子黒板等を見ていただきました。

 今日はご来校、ありがとうございます。

 補習終了後、3年生の生徒諸君が校内の清掃を行ってくれました。暑い中、一日補習で、くたくたと思いますが、ありがたく思っています。

階段掃除中の3年生

 以下は、昨日の班活動の様子です。

男子バドミントン班

陸上班

剣道班

水泳班

卓球班

女子バスケットボール班

男子バレーボール班

弓道班

英語班 ディベート大会に備えてコンピュータ室で資料作成中

 さて、本日は、佐久地方で特徴的な民俗行事、「墓参り」が行われています。

 かつては、早朝に墓掃除を行い、その後、一族(佐久では、マケとかクルワという言い方をします)で墓参りに出かけたようです。

 墓掃除は、8月1日直前の休日の早朝に行うことが多いようです。勤め人が多くなりましたので。

 本校のある先生も、「先日の日曜日の早朝」におこなったと言っていました。

 この墓参り、江戸時代の戌の満水がこの行事の起源とも言われています。

 http://www.hrr.mlit.go.jp/chikuma/shiru/kouzui/gaiyou/index.html

 

昭和61年(1986年)発行 『長野県史 民俗編 第1巻(一)東信地方 日々の生活』から転載

昭和59年の8月1日に、私が佐久市臼田清川(旧臼田町清川)で撮影したものです。

以下の記述もご覧ください。

https://blog.goo.ne.jp/tazawa2012/e/9594e16d76a4c349cbde325d4436dab2

 軽井沢高校校長時代に記述したものが以下の文です。

 今日は佐久地方(一部上田地方も含みます)では、「墓参り」の日です。朝早くから墓掃除を行い、墓参りに出かけるのが慣習となっています。最近では、仕事の関係で、直近の土曜日か日曜日に墓掃除を行うことが多いようです。かつて、長野県史民俗編編纂委員であったころは、この日は、佐久地方の各地をカメラを持って調査に出かけていました。『長野県史民俗編』の編纂のためです。最近では、8月1日は、学校で勤務していることが多くなりましたが。

 8月1日になぜ、墓参りが行われるかについては、江戸時代の寛保二年(1742年)、旧暦の7月から8月にかけて、本州中央部を襲った大水害で死者が多数出たことから、その犠牲者供養のために8月1日に墓参りをするという説もあります。私は、この大洪水と墓参りの因果関係は薄いと考えています。そう考える理由は、旧暦と新暦の関係や江戸時代の日記資料等をもう少し丹念に見て検証する必要を感じているからです。このとき、千曲川流域で発生した大洪水を「戌の満水(いぬのまんすい)」と呼んでいます。千曲川流域でも大きな被害が出ています。それゆえ、上記の説があるわけです。

 私の経験では、8月1日は、教員として佐久地方に赴任して以来、幼稚園や保育園も墓参りのために休みでしたし、何より、部活動をしようにも、「今日は墓参りの日だから部活動はできない」と生徒に断られたものでした。そんな経験もあり、8月1日には、「中学生体験入学」を入れないようにしています。

 『長野県史民俗編第1巻(2)東信地方 仕事と行事』(昭和61年(1986年)刊行)には、佐久市香坂の事例として、「8月1日の朝、墓掃除をし、そのあと家族一同で線香、花、水のほか生野菜の刻んだものと米を重箱に入れて持って行き、墓に供える。重箱に入れて行ったものはかやのはしではさんでお供えする」とあります。佐久地方では、本家とその分かれである分家を集めた血縁集団を、クルワ、マキなどと呼びます。また、墓を一緒に祀る集団もクルワ、マキと呼びます。血縁集団以外の非血縁集団(血のつながりのない人も含める、例えば奉公人分家)も含めてクルワとする場合もありますし、また、元々は同じ血のつながりであった集団が世代を重ねるごとに、いくつかのグループにわかれてしまい、その分かれた集団をクルワと呼ぶ事例もあります。ちょっと専門的になりすぎましたが、「カロウトウ」とよばれる一族墓(同族墓)を作ることが、佐久地方の墓制の特徴でもあります。

 今日、実際に墓参りで班活動を欠席した生徒もいます。

 また、先生の中には、今朝5時半から墓掃除をしてから出勤した先生もいらっしゃいました。

班活動の連絡掲示板から

 


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