長野県野沢北高等学校校長日記2017・2018・2019

長野県野沢北高等学校の日常と非日常を、校長の視点からお伝えします。

10月8日(月)小松武平校長先生のこと 2018-187

2018年10月08日 09時19分11秒 | 日記

 連休が始まる前は、台風25号のことをこの校長日記で書かねばと思っていたのですが、書かなくてもよい状況になりました。

 よって、全く違ったことを書きます。

 先日、松本県ケ丘高校を訪問したことは、この校長日記に書きました。

 初代校長の小松武平先生(1877年(明治10年)ー1930年(昭和5年))のことは、少しは知っていましたが、そんなに詳しく知ってはいませんでした。

 縣陵の校長室で、小松校長先生の顔写真を拝見し、俄然、どんな人物か、興味がわきました。

 旧制松本第二中学校の初代校長に就任される前に、かつて、旧制上田中学校の第2代校長先生であったことは、上田高校勤務時代に、上田高校の学校要覧で知りました。

 実は、野沢北高校の校長室の書架に、『小松武平追想録』という書物が残されています。

 発行年は、昭和6年(1931年)です。印刷者は、岩波茂雄氏です。岩波書店の創設者です。発行者は、息子さんです。

 小松武平校長先生は、旧制松本第二中学校の初代校長先生として、旧制の諏訪中学校校長から補されました。

 以下のウェブサイトも、参考になります。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9D%BE%E6%AD%A6%E5%B9%B3

 校長在職中に、病に倒れた校長先生でもあります。出身は、現在の茅野市です。諏訪出身ということで、同じく諏訪出身の岩波茂雄氏とも親交があったわけです。

 この追想録、先生の没後1周忌に刊行されたもので、松本第二中学校校長時代のことはもとより、旧制上田中学校校長時代、旧制諏訪中学校校長時代のことなどにも、追想文が寄せられています。小松先生の書かれた文章もあり、私も、じっくり読んでみたいと思っている書籍です。

 この本の編集にあたられた三村安治先生は、諏訪高等女学校(現諏訪二葉高校)の第2代及び第5代校長先生であり、三村校長先生もまた、昭和7年3月、校長職のまま現職で亡くなられているのです。

 明治から大正、そして、昭和初期の中等教育がどのように行われていて、それぞれの学校で、校長がどういった教育を行っていたのか、最近、興味関心があります。

 ある意味、非常に個性的な、教育方針も確固たるもののある、校長先生が多かったのではないかと思うのです。


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