青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

桜愁傷

2009年04月11日 23時50分23秒 | 日常

(画像:華吹雪)

今日は、こないだ購入したチャリを駆って春の相州路を撮り歩いて来ました。
♪桜ひらひら 舞い降りて落ちて…
なんて歌っているガールポップのバンドがありましたけど、そんな感じです。
散り始めた引地川の桜の横を、相鉄線が行く。

 

それにしても今日は春を通り越して夏を思わせる暑さ。
そして、チャリを漕ぐと全身から噴き出す汗。
上り坂でヘタレてチャリを押し歩く途中、寺の山門に木陰を見付けて小休止。
体力不足と、重くなった自分の体を痛感しますw

 

自宅からR246を越えて座間方面へ。
もともとこの辺りは相武台と言われた台地上の土地。
相模川流域に流れ込む川が、谷戸(やと)と言われる地形を刻んでいます。
谷戸に残る自然の風景は、もう5月の新緑を思わせる季節。
ため池にのんびりと釣り糸を垂れる人の姿も春らしい。

その相武台を駆け抜ける小田急線。
相武台前駅から座間駅にかけての下り坂は、通称「座間桜」と言われる沿線きっての桜の名所。
このアングルを切り取れるのは線路沿いの土手の斜面上の狭い場所なんだけど、
名残の座間桜を狙って、大勢の撮影者が集合中でした。
隣にいた人なんか、埼玉を朝3時に出て来たとか言ってたしw

 

狭い場所なので三脚を立てると言う訳にも行かず、撮影は手持ちで。
と言う訳で同じ場所で撮ってはいますが多少構図は安定しませんw
まずはだいたいの構図と設定を決めて適当に撮り込んでみる。
ちょっと盛りは過ぎていても、さすがに好撮影地と言われるだけあってサマになるなあ。

5200系先頭の小田原行き急行は、フルでアイボリー&ブルーの編成。
伝統の小田急色、そして最後の小田急顔が桜に映えます。
あと何回ここの桜の下を通る事が出来るのかなあ…
ここは撮影ポイントの出口で線路がカーブしてるのがいいね。
勝手に車両が少し右側に小首をかしげてくれるので、動きのアクセントになってくれる。

最古参のロマンスカー、LSE車も伝統の旧塗装でやって来ました。
昔は全部この塗装だったんで珍しくも何ともなかったんですけど…
全体的に中高年層が多かった今日の座間界隈、やっぱりこの色にノスタルジーを感じちゃいますよね。
最新ロマンスカーLSEの展望席に乗って、車内販売の森永アイスを食べる。
それが、沿線の鉄道好きなガキンチョの、20年前のささやかな夢でした。

現在の通勤車両として最強かつ最大勢力の3000系。
小一時間ほどここで撮ってたんですが、大袈裟じゃなく過半数以上はこの車両でした。
小田急全体で50編成くらいあるらしいから、しょうがないんだけどね。
ここまで来ると、大磯に釣りに行った時のサッパみたいなもんでw
あまりにも何本も来るもんだから、しまいにゃ「来ても撮らない」と言うぞんざいな扱いに。

んで、また線路の向こうに3000系らしき姿を確認したのだが、なんかようすがへんです…
って事で一応カメラを構えたら、桜を散らしながらやって来たのは小田急の軌道検測車・クヤ31型でした。
「テクノインスペクター」って言うらしいですね。
あくまで保守用の車両なんで走っている事はまれらしく、自分も初めて見ました。

 

春の陽炎の中、座間桜の坂道を下って行く。

♪それぞれの道を選び 二人は春を終えた
咲き誇る明日はあたしを焦らせて
小田急線の窓に 今年も桜が映る
君の声が この胸に聞こえて来るよ…

この曲に出て来る小田急線の桜は、厚木や海老名出身のメンバーが見た座間桜の事なんだそうな。
今年も桜はきれいに咲いて、きれいに車窓に映り、そして散って行きます。

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