青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

地元の慶事

2018年02月12日 12時00分00秒 | 相模鉄道

(変わり行く西谷を@相鉄20000系)

昨年夏に日立の笠戸工場(山口県)で製造された相鉄の新車20000系が、この2月11日からデビューしました。相鉄100周年事業に合わせてロールアウトされた車両は、専門のデザイナーを付けて車内外装をグランドデザインさせた相鉄キモ入りの車両でもあります。日々の生活ではお世話になっていても、あまりにも日常過ぎてカメラを向ける事はめったにない相鉄の車両ですが、やはり新車導入となれば地元の慶事。ファーストショットは来たる横浜羽沢への東部方面線延伸を控え、鋭意工事の進捗が図られている西谷の駅で。トンネルの行く先に相鉄の未来予想図が広がっている…はず。


本当なら昨年12月の相鉄100周年に合わせて華々しくデビューを迎える予定だったみたいなんだけど、諸般の事情(踏切のシステムと車両の制御機器が干渉したらしい)で2か月ほどデビューが遅延してしまったようです。そう言えば、前回の新車(11000系)導入の時もやっぱり踏切の誘導障害が起きて、シテンはやっててもなかなか本運転が出来なかった記憶が。まあそれにしてもデザイン発表の時点でマニアから「アルファードかよ!」という総ツッコミを食らった特徴ある20000系のフロントグリル…じゃなくてフロントマスク。個人的には一昔前の東京モノレール感ある。東京モノレールも日立資本だったから、底の部分では繋がっているのかもしれない。もっと言えば姫路モノレールっぽいのだが、誰も知らないので割愛w


家族で横浜へ出かけた帰り、運用の流れを合わせて乗ってみました。ユニバーサルデザインに基づいた設計と言う事で、まあ難しい事は良く分からんのですけど椅子の座り心地がいいです。これは9000系のリニューアル車にも言える事なんですけど、使われている生地の材質がいいのかね。ドア上のディスプレイは当たり前になって来た時代ですが、中吊り代わりの両面ディスプレイは贅沢ですねえ。握りやすくなった横広の吊り革と、ガラスでスケスケの網棚。ドア横のパーテーションもガラスで、網棚上までしっかり作ってある。パーテーションという概念なんぞなく、混んで来るとドア横の客のリュックが容赦なく襲い掛かって来た旧7000系からよくもここまで進化したものだ(笑)。


初日は横浜駅で出発式を執り行い、10:30海老名行きの特急で華々しくデビューした20000系。ですが、初日の運行途中で車内の映像表示に不具合が出てしまった模様。たぶん行き先とか運行情報の車内インフォメーションがうまく運行システムと同期していないのかねえ。夕方に少し早目の車両交換でかしわ台に収納されてしまいましたが、微調整を行いつつ今日も日中のみの短縮運用に入りました。かしわ台車セを出て海老名に送り込まれる20000系。41運行を途中差し替えでの出区です。


さて、撮りの観点からの感想ですが、YNB塗装は周りのモノが映り込み過ぎるし光を跳ね返すしで正直昼間の順光では撮りづらい。被写体としてはフロントマスクのデザインとか絶対バルブで良さが出ると思うので、いずれ夜のいずみ野線各停運用でじっくり、という気分。春の宵、弥生台の桜と合わせて20000系とかおそらくかなり映えるのではないだろうか。
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