青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

〇〇と煙は何とやら

2016年05月09日 19時00分00秒 | 山陽電鉄

(さあ、山上の展望台へ@須磨浦山上遊園)

ロープウェイで上がって、カーレーターに揺すられて、山上までやって来ました。鉢伏山は標高で言えば250m程度の差して高くない山ですが、六甲山系の西端に当たる事もあって見晴らしがとても良いそうです。山上に立つ回転展望閣は地上3階建ての建物。3階部分には名前の通りにフロア自体が回転する喫茶「コスモス」があって、お茶を飲みながらぐるりと回る360度のパノラマを見る事が出来ます。


展望閣の屋上は無料開放された展望台になっており、まずは北側からの眺め。下にあるのは須磨浦山上遊園の観光リフト、鉢伏山上と遊具の揃った山上遊園地の中心部を結びます。奥に見えるのは裏六甲に広がる神戸市西部のニュータウン群…右から左に走る高速道路は、阪神高速の名谷JCTの辺りでしょうかねえ。左に進むと垂水のトンネルを通って明石海峡大橋へ進む事が出来ます。


西を向くと塩屋・垂水の街並みと、明石海峡&明石海峡大橋。海峡の向こうはもちろん淡路島。対岸の街は岩屋の街だろうか。このアングルは晴れた日の日中もいいけど、出来れば夜景なんかも見てみたいなあ。真ん中の明石海峡大橋の主塔が点灯された黄昏時とかいいんじゃないかなと思うよね。平成10年に架橋されてるからもう18年経ちますけど、明石からの淡路連絡と言えば橋が出来る前は「たこフェリー」の独壇場でしたね。船にタコのイラストが描いてあるんだよねたこフェリー。夜中も関係なく物凄い運行本数の多いフェリー会社だった記憶がある。橋が出来ても橋より安い航走料金で頑張ってたと思うんだけど、どうなったんだっけね。


東は須磨の街並みと、お鉄的には山陽本線の俯瞰ポイント(笑)。須磨駅から海岸線を行く山陽本線の列車を見る事が出来ます。この時間だとトップライトでちょっと撮りにくいですけど、たぶん夕方に近付いて光線が西に回って寝てくるといい感じの俯瞰写真が撮れるんじゃないでしょうかねえ。それにしても須磨の海岸の浸食のされっぷりは凄いな。六甲山地から流れ出る川に徹底的に砂防対策をした結果なんでしょうけど。


南側はただただ青い明石海峡の海と鉢伏山の新緑。その間を糸を引くように山陽本線が走ります。凪の海のキャンバスに、スイと刷毛を引いたようなモーターボートの航跡。波打ち際を走る223系の新快速。このアングルは南面しているだけに、列車の存在感を出すのなら思い切ってトップライトの時間のほうがいいのかもしれない。


ちなみにここからは山陽電鉄もちゃーんと撮れますのでご心配なく(笑)。山陽須磨駅で阪神特急と交換するアルミカー4連。ちょっと気温が上がり過ぎて陽炎がモワモワしちゃってるのが難だけど、基本的に平坦地を走る山陽電車を俯瞰できるポイントってあんまりないのでねえ。


一通り眺望に満足したところでカーレーター→ロープウェイで山麓へ。往復1,200円がスルKANの割引券を使うと1,000円になります。目に染み入る新緑と青い海の眺めは素晴らしく、ロープウェイ&カーレーターが乗れて、俯瞰撮影でそこそこお鉄も楽しめて、なおかつ移動に疲れないというのが素晴らしい!展望閣までなら見学時間を入れても約一時間程度で回って来られるので、お手軽な観光スポットとしては十分に合格点を差し上げられますなあ(笑)。

須磨浦遊園は、ロープウェイやカーレーターや回転喫茶にゲームコーナーとちょっと昭和な薫りも残る、昔ながらの遊園地と言う雰囲気。
懐かしさも楽しい、山上の遊園地でした。
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