青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

質実剛健リニューアル

2016年06月14日 19時00分00秒 | 都電荒川線

(新車かな?都電7700形@都電荒川車庫)

「路面電車の日」の都電イベントで展示されていたのが、デビュー記念に掲げられた都電キャラクター「とあらん」のヘッドマークも誇らしげな都電の新型車両7700形。現在この7701と7702の2両が5月下旬にデビューして既に運用に就いているそうですが、深緑の車体にドアと窓回りのゴールドの縁取りがクラシック感を醸し出していますね。ってーか、新車と言えどもなんか既視感のあるデザインですよね。


それもそのはず、7700形はお隣に並んでいる都電の7000形を全面リニューアルした上で、下回りも抵抗制御から半導体制御(VVVF)に換装した車両なんですね。7000形は昭和30年代に製造された車両ですが、長年都電の標準形式として沿線住民に親しまれた7000形のスタイルを残すためなのかどうなのか、ともかく廃車&新造ではなくフルレストアで対応した都交通局の優しさ。そうは言ってもフルレストアなので、床下装置なんかはほぼ全取っ換えみたいな感じですけど。


パンタグラフがシングルアーム化されていたり、ルーバーが埋め込まれていたり、排障器の形が変わっていたりとディテールは変わっていますけど、基本的には種車の風合いを良く残した丁寧な改造だと思います。全部で8両を7700形に改造するんだそうな。平成26年に新造して導入した8900形が1両1億8000万円に対し、7700形は改造費用1億4000万円とおよそ4000万円の経費節減になるみたいですね。

都交通局の親玉である都知事がチンケなカネの話ですったもんだしていますけど、現場はしっかりした経費観念をお持ちでいらっしゃるようで(笑)。
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