青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

相鉄ただいま勉強中

2014年04月21日 23時16分25秒 | 相模鉄道

(革命と書いてレボリューション@相鉄ダイヤ改正)

先日の引っ越し、距離にしてみれば5kmも移動しなかったんだけれども、最寄り駅がO田急線からS鉄線に移る事になりました。まあ伏せ字にしている意味はあまりありませんが(笑)、毎朝乗る電車が変わると言うのはエポックメイキングな出来事ではあります。相互乗り入れがない事をいい事に、ガラパゴス的に独自の文化をはぐくんで来た相鉄。ディスクブレーキを光らせ、並行カルダン駆動を唸らせて帷子川のほとりをクネクネと遅い急行が往く姿は、全国的な知名度は乏しくとも神奈川県央から県西民だけに地味に愛されるインターアーバンな鉄道なのであります(ウチのヨメが純正神奈川県央民でして「相鉄以外は速くて怖い」と言い放つのです)。そんな相鉄線なのでありますが、なんと4月27日よりとうとう特急が新設されるらしい。これは革命と書いてレボリューション。


曇天模様の日曜日、通勤経路の変更のために定期券で相鉄本線の大半の部分の乗車権利を得たアタクシ。子供とぶらりと変わりゆく相鉄のなんたるかを学習しに出掛けたのでありますが、某車両センターのある駅でホームに降りると、いきなり旧塗装で残る9000系の最終編成9705Fが3番線でハンドスコッチをハメられて陳列されていたのでありました。


最近の相鉄電車と言えば、グレー地にオレンジとブルーのラインを引いたコーポレートカラーに準じた新塗装へ移行しており、旧塗装で残る車両と言うのは各系列に1編成のみになっておるそうな。相鉄電車のイメージと言えば旧6000系の黄緑色が印象深いのですが、なんかこの新塗装ってのは南海電車みたいで、どーしてこーなったのかな、と言う気もしないでもない(笑)。さすがに大半がこの塗装で回っているんで慣れたでしょと言われりゃそうかなあと思わなくもないのだけど。


相鉄電車の中でこの9000系と言うのは好きな部類でして、ブラックフェイスの大型全面窓、左右非対称の貫通扉、前面連結器の大仰なカプラーに屋根上の異常に長いクーラーキセが醸し出すコッテリコテコテした雰囲気を、裾を絞ってキュッと締めている。日本中どこを探してもないようなオンリーワンのデザインがグッと来るのであります。このデザインにはサイドにSの文字をデザインし貫通扉を赤く塗って浮き立たせた旧塗装の方がしっくり来ると思うんだけどいかがなもんざんしょ。「貫通扉を赤く塗って遠方からの視認性を高める」と言うのは、相鉄の車両に長く続いた伝統でもありますし。


と、ひとしきり9000系旧塗装を眺めながら相鉄電車のなんたるかをお勉強しつつ後ろを振り返ると、やはり8000系旧塗装の最終編成となった8712Fが寝ていると(笑)。希少種なはずなんだけど、意外にあっさりと見れるときは見れるものですね。この8000系旧塗装は見るたびに赤の褪色が目立つように思えてちょっと可哀想。いずれ塗り替えるからそのままにしているのだろうけどね。


と言う訳で夕暮れのかしわ台の駅では、ひっそりとギャラリーのいない旧塗装車の陳列会が開催(展示時間約30分)されていたのでありました。
旧塗装が「特急」の表示を引っ提げて、目久尻川の築堤を快走するのもいとをかしき風景かな。
コメント
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