今年は2級を受ける方が1人のみ。
なので直接受講者のお店に伺い見てまいりました。
講習会の時、組合の親方から今の若年検定受講者は普段、機械での作業が主となっており、手縫いで2時間以内に畳を仕上げる事が難しく、先行きゴザ縫いなどを課題に含め、試験時間を延ばす検討をしているとの話を聞いた。
私はそれを聞き、正直情けなくなった。
生意気だがその意見には反論した。
作業時間2時間というのは決して出来ない時間ではないのだ。
今の受講者が2時間で仕上げる事が出来ないという1番の原因は、ただ練習をしないだけ、ただ親方が教えないだけだからである。
普段機械で作業していても、技能士の資格が欲しければ本気で練習するし、ちゃんと教えるはずである。
手縫い仕事が機械縫い仕事より値段(手間)が高いのはそれだけ良い仕事をする(良い仕上がりになる)からなのである。
それが検定自体を甘くして、これだったら機械で仕上げた方がずっとマシ、ではしょうがないのだ。
業界を率いていく役員の親方がそんな考えではこの業界は衰退してしまう。
素人業者との1番の違いが薄れてしまう。
技能士である事の誇りと自信。
その根本を技能士取得を目指す皆さんには是非分かってほしい。
なぜ、技能士の資格が欲しいのか?何故技能士の資格が必要なのか?
また技能士というものを自分のお客様には是非説明して頂きたい。
せっかく苦労して技術を身につけ取得した資格なのだから。
商品でも技術でも、お客様にその違いを説明し、お客様にとって魅力ある畳店になって頂きたいと思う。
それがこの先、商売をする者にとっての糧(武器)になると思う。
私も職人と商人、両方の良い面を追い求め、お客様に信頼して頼んで頂ける畳店を目指し頑張ろうと思っている。
コメント一覧
畳刺 父ちゃん
hei-soda
畳刺 父ちゃん
畳屋えーちゃん
畳刺 父ちゃん
畳職人でございます。
畳刺 父ちゃん
sugitatami
最新の画像もっと見る
最近の「講習会」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事