1916年12月9日夏目漱石が亡くなった日。ちょうど100年前の今日のことだ。49歳だったって。若かったんだね。当時としては若かったかどうかわからないけど。人間五十年が丁度いいと思うね。年取るとやたらと保身に回って寺銭稼ぐのが経済成長の柱だとか訳の分からないこと言って我が身の地位の安定と入る金の貯えしか考えなくなるから。と言っても自分は五十の時のことを思い出せないけど。五十は確かにあったんだよね。腰も痛くなく髪も力もあった。毎朝、辷り山を全速力で走ってた頃かな。とおぼろげながら思うけど定かではない。日々の日常はすでに忘却の彼方へ。漱石は中学の時に「吾輩は猫である」「坊ちゃん」を読んだ記憶がある。高校になってからかな「それから」とか他を読んだのは。芥川の記述による漱石も面白かった。あの時代、面白いんだよね。夢もあって現実に不思議があって。まだ微かに魑魅魍魎も息づいていたりして。中身のないスープより具沢山のスープがいいように何にもない100年より面白く充実した50年がいいかな。いいと思うよ。
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