goo blog サービス終了のお知らせ 

フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

the way of record

2020-10-11 08:26:50 | Weblog

「記録の方法」という武吉孝夫写真展が香美市立美術館で開かれていたので絵画教室の連中と見に行ってきた。高知県のほとんどの町の昔と今とを比較した写真展だ。昭和と令和かな。会場には膨大な数の写真が並んでいる。記録だからね数が多いのは当たり前だけど「何が何だかわからない」。やっと自分の住んでる街を見つけて小学生みたいにはしゃぐ。昔と今を見比べる。記憶をたどりながら今に愕然。
武吉さんがちょうど会場にいたので「昔の町のほうがいいね」と声をかけると「情緒がありましたね」と言う。所得倍増、日本列島改造、原発、バブル、消費税導入、郵政民営、アベノミクス、ときて僕らの町の姿は情緒も生活感も何にもない薄っぺらな町になっていたという事実を写真が教えてくれている。僕らは一体何のために何をしようとしてきたんだろう。と考えさせられた。

会場に伊与木潤子さんの
「写真家」って押絵の作品があって
目に留まったから
写真に撮らせてもらった
武吉さんに贈ったものだから
モデルは武吉さんなんだろう
いいなぁ
後ろ姿が語っている
写真家は多くを語らないが
記録を通して
何がどこで違ったかが
わかっているのでしょうね
この写真、絵に描いていいですか
ええ、活用してください
と言ってはくれたけど
描けるかなぁ
この情緒の溢れが
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする