フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

悲しい瞳

2014-02-20 09:08:40 | Weblog
悲しい瞳をして見つめているぜ夜空に輝く青い星が・・・。これは、赤木圭一郎の「紅の拳銃」って映画の主題歌。日本人って「四季の文化」と「かなし」の文化だったよね。だったというのは最近それか希薄だからか。野口雨情の童謡に「捨てた葱」というのがある
 葱をすてたりゃ しおれて枯れた
 捨てりゃ葱でも しおれて枯れる
 お天道さま見て おら泣いた
ただこれだけの詩だけど人そのものが「何かとんでもないものを喪失」している。欠落させて存在しているということの「かなしみ」が基本であるというように見れば昔の人間は納得するのだけれど。もののあわれというのかな。それがいまの日本人には欠けているような気がしました。ソチでの浅田真央さんのSPでの表情を見たときにです。なんか鬼気迫るような顔で臨んでいたように見えました。それに引き換えキムヨナさんは「かなし」を持った目で自分らしく演技していたように思いました。前ほどキレはなかったですけどそのぶん「コク」がありました。「我は悲の器なり」とでもいうようにゆったりと勝負の外で演技してましたね。いろいろ言われますけど彼女は立派なアスリートだと思いました。本当は浅田さんにあの「かなし」を纏って演技してもらいたかったんですけど・・・・世界最高の文化の到達点が日本の「かなし」の文化なんだからと思う身にとってはもう一度日本人たる日本文化を思い起こして貰いたいものです。それでもフリーの演技に期待しているのですが・・・・。
コメント
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