goo blog サービス終了のお知らせ 

フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

カッサンドラの一言

2010-09-07 08:50:36 | Weblog
古代ギリシャの時代、トロイの王女カッサンドラはアポロンから予見の能力をプレゼントされる。でもアポロンを袖にする。するとアポロンは怒って予見能力に一言付け加えた。「彼女が、いかに将来を予見し警告発しようとも人々からは聞き入れてもらえず信じてもらえない」という一事だった。トロイは、予言どおり滅亡する。しかし誰も彼女がこのことを警告したことを聞き入れず現実になったときも思い出してもらえない。昔から、恋の復讐は残酷なんだ。これはさておき、現実、誰がカッサンドラでだれが聴衆なのか見えない。多くの発せられる情報の中にカッサンドラの未来を確実に予見した意見があるはずなのだがどれがそうなのか分からない。昔と違っているのはこの情報の中にカッサンドラの情報があるということだ。時よ時節よ変わろうとままよ・・・と腕組んで佇んでいたらなんとなく過ぎていったなんて時代は、もうないから。根こそぎ変わる時代だから本当のカッサンドラを探して対策を講じなければ、いま、アポロンの欲望を昇華させる。そして、カッサンドラのもとに招集される一人になる。これが、三吉慎蔵の生き方にヒントがあるような気がしてならない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする