映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

前田建設ファンタジー営業部

2021年02月05日 | 映画(ま行)

実現しないとわかっていても

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ダムやトンネルなどの大プロジェクトに携わってきた、前田建設。
アニメやゲームに登場する建造物を実際に作ったらどうなるかを、
本格的に検証するWEBコンテンツ、「前田建設ファンタジー営業部」を始めます。

驚いたことにこれって、実話なんですね。
プロジェクトX並みに心躍るお仕事ドラマです。

アニメ、マジンガーZの出撃シーンに登場する地下格納庫を
現状の技術と材料で建設したらどうなるのか? 
という一人の思いつきがはじまり。
実際に設計図を作り、費用の見積もりまでしてしまおうというものです。

光子力研究所、弓教授からの依頼という想定で、プロジェクトは始まる・・・。

広報グループ若手社員ドイ(高杉真宙)は、
いやいやながらこのプロジェクトの一員となったのですが、
架空のものにどこまでも真剣に向き合う
社内外の技術者たちの姿を目の当たりにして、
次第に引き込まれ、のめり込んでいきます。

格納庫の掘削やプールの底が割れる仕掛け、
そしてマジンガーZを載せたまま台がせり上がる仕組み。
様々な技術者が自分の持てる知識や技術を駆使。
実現はしないとわかっていても、可能性を追求することに
皆何らかのロマンを感じたようです。
それで結局工期は6年5か月、工事金額72億と出る。
多いのか少ないのか、見当もつきませんけれど・・・。

つまりはこのことをWEBで公開、自社のPRとしたわけですが、
この映画化でもわかるとおり、すごい反響があったわけです。
前田建設さんはこのマジンガーZ にとどまらず、
引き続き様々なファンタジー的開発に取り組んでいるようです。

世の中って面白い。
なかなか捨てたもんじゃないよね、と思わせてくれる作品。

<WOWOW視聴にて>

「前田建設ファンタジー営業部」

監督:英勉

出演:高杉真宙、上地雄輔、岸井ゆきの、本多力、町田啓太

想像力度★★★★★

チャレンジ度★★★★☆

満足度★★★★☆

 



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