映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ベイマックス

2015年01月13日 | 映画(は行)
このお正月は、“餅マックス”が流行りだったそうで



* * * * * * * * * *

「アナと雪の女王」に次ぐディズニーアニメ。
私は純然たるファンタジーよりも、むしろ現代感覚あふれる本作の方が好みなので、
こちらはちゃんと劇場で見ました。
でも、札幌ではどこも日本語吹き替え版しかありません。
・・・いや、大人だって観るんだからさ、
せめて1館で一日一回でもいいから字幕をやっていて欲しかった。
でもまあ、菅野美穂さんと小泉孝太郎さんの声というのも、楽しめましたけどね。



舞台となるのはサンフランソウキョウという架空の都市ですが、
その名の通りサンフランシスコと東京が合体したような、
東洋風味たっぷりの街。
主人公がヒロで、兄がタダシ。
めちゃくちゃ日本びいきの設定なので、すごく親しみが持てます。



ヒロは14歳の天才少年。
でももう学校へ行っても習うべきことはないと思い、
アンダーグラウンドのロボット格闘技に夢中になっていたりします。
兄のタダシはそんなヒロを見かねて、自身の通う大学にヒロを連れて行きます。
タダシの研究仲間やロボット工学の第一人者キャラハン教授と出会い、
大学で最先端の科学を学ぼうと決意。
しかし、そんな矢先、タダシが事故死。
失意のためやる気をなくしてしまうヒロ。
そんな時、タダシが人々の心と体の健康を守るために開発したケアロボット、
ベイマックスが現れます・・・。



本作、癒し系ロボットのベイマックスが活躍する物語かと思ったのですが、
もともと、「Big Hero 6」というコミックが原作なんですね。
ヒロはベイマックスを戦闘もできるように改造。
(と言うより、戦闘スーツを作成したというべきか)。
兄の研究仲間とともに、ある“巨悪”と戦うことになるのです。
その“巨悪”こそが、兄が亡くなった原因を作った・・・。


ベイマックスを始め、他のメンバーも科学オタク系、
日頃から人と争ったりはしない。
そんな彼らが立ち上がるというところがなかなかいい。
ベイマックスのぷにぷにした質感がいいですよね。
にしてもあそこまで膨らんでいたら、
人を介護するにも身動きしづらそうですけれど・・・。
決して人を傷つける事ができないようにプログラムされているわけだから、
もともと戦闘には向きません。
しかし、自分がヒロの手伝いをすることで、
ヒロの心の健康が取り戻せるのならそれでもいいか・・・という理論で、
あえて戦闘に加わるわけです。



ジェット噴射で空をとぶシーンは、ワクワク感たっぷり。
はい、“クール”です。
そしてまた泣かされるシーンもたっぷり。
タダシが亡くなったあとのシーン、
ヒロの悲しみがモロに伝わって、ほんと、こちらの胸まで傷んできました。
そしてラストですね。
ベイマックスとの別れのシーン・・・。
いや、でも、ディズニーアニメなので、ちゃんと嬉しいオチもあるのでご安心を。
私達の世界にとても近い“別世界”を堪能しました。


「ベイマックス」
2014年/アメリカ/102分
監督:ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ
脚本:ロバート・レ・ベアード
声(日本語吹き替え版):川島得愛、本城雄太郎、菅野美穂、小泉孝太郎

ワクワク度★★★★☆
お涙度★★★★☆
満足度★★★★☆

おまけ

我が家の“餅マックス”


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