人骨

オートバイと自転車とか洋楽ロックとか

VTR-F買っちゃった

2013年06月30日 | バイク雑談


VTR-F欲が高まって抑えきれなくなったぼくは速攻買いに行きました。
このブログで散々紹介したVTR250は、9年前、個人バイク店から卸値で譲ってもらって自分で登録や納車整備(ミラーを付けるくらい…)をやったものです。
しかし今回はメーカー直販ディーラーのホンダドリーム店で購入しました。多少高めの値段となってしまいますが、純正油脂類が好きなぼくとしては、今後自分でメンテするのが面倒臭くなってお店に頼ることも考え、お付き合いするのなら純正店が良かったのです。
旧VTRはヤフオクにて新しいオーナーを探すことにしました。店での下取り価格はゼロ同然でしたが、オークションに出せばそこそこの値が付くものです。多少の購入価格の差は、古いVTRの販売によって十分カバー出来たと思います。大事に乗って来て良かった。
さよなら、そしてありがとうVTR。これからは新しいオーナー(女の子)の元で第二の人生を幸せに送ってくれることを祈っているよ!

さて、VTR-Fは商談の日からおよそ1週間で納車されました(早い)。
最初は慣らし運転です。おそるおそるアクセルを回します。慣らし運転は、バイク・ライダーともに慣れ合うための儀式ですね。
人間の方の慣らしについては、以前のVTRと比べて細かな違いはありますが、所詮は同じVTRなので、すぐに馴染んでしまいました。
バイクの方の慣らしは、かつてVTRでもやったように、最初のうちはマニュアル通り「急」が付く動作を避けて、控え目な運転をします。エンジン回転も上限5000程度です。
目安500kmを過ぎたら、そこからさらに目安100kmごと、1000回転ずつ、使用する回転数を上げていきます。各ギアごとに念入りに慣らしていきます。それ以外の各種摺動部分も徐々に負荷をかけていきます。

ということで現在まだ慣らし中ですが、以前乗ってたVTRとの違いについて軽いインプレッションを。

1.FIであること
キャブと異なり、チョークレバーも無い。クルマと一緒。セルボタンを押しながらアクセルを少々開ける必要もない。吹けあがりはやたらとスムーズで、エンジンフィールは常に一定。これは素晴らしい。
ただし、トルク感の減少は、多少あります。上はまだ回していないので分かりませんが、極低速時のトルク感は以前のキャブVTRの方が勝ります。

2.発進時のクラッチミート
FIと関係が有るのかどうかわからないけど、今まで通り発進しようとするとエンストすることが多くなりました。一応バイク歴10年以上のベテランのつもりですが、これは一体…。
VTRのときは、アクセル開とクラッチミートを同時に行い、2000回転弱で完全に繋いでいたのですが、VTR-Fはこの回転数ではアクセルを開きながらクラッチを繋ごうとするとエンストするようです。もう少し回せば問題なく行けるんだけど。
従来の低回転域で繋ぐ場合、クラッチミートの瞬間にアクセルを全閉にしていればエンストはしないようです。ただし坂道発進では難しい。自分なりのベストを探そうと思います。

3.シート、足付き、タンク形状など
リアサスの設定はかなり柔らかめなのですが、シートが固くて細い。おかげで足付きはすごく良いのですが、すぐに尻が痛くなります!これは私の体の慣らしの問題なので、時間が必要です。
リアサスのプリロードは可変なので、慣らしが済んだらもう少し固くすることとします。176cm59kgの私としては、もう少しシート高があった方が乗りやすい。
また、キャブVTRはフレームに足が当たる仕様でしたが、FIモデルではタンクにニーグリップ用のプロテクタが付いており、ニーグリップは非常にしやすくなりました。これは素晴らしい改善です。

4.ブレーキの効き
前のVTRの方がガツッよく効きました。これはおそらくブレーキパッドのせいかと思われます。旧VTRではずっとベスラを愛用していたので、VTR-Fも慣らしが済んだら純正を破棄してベスラを入れようと思います。

5.サウンド
今も昔も純正マフラーですが、VTR-Fはかなり軽めのポポポポポ感があります。私は排気サウンドはどうでも良いので気にしませんが、昔の方が大衆受けしそうな音です(昔もショボイと言えばショボイですが)。

本日ならし運転で乗車2日目、何気なく宮ケ瀬湖に走りにいったら、偶然VTRオーナーズクラブの会長が居た!(私はメンバーではないのですがw)会長と偶然会うのは初対面の時以来。これで2度目です。
せっかくですので会長へ以下報告。

人骨「VTR-F、某所ではすこぶるデザインの評判が悪いのですが、私は気にいったんでこれはアリと思うよ!」

会長「ゲフッゲフッ」

・・・デザインに不満なのは、主に会長と見た(笑)
そんなことないっすよ、MVXと初代VTが同じ顔してたんだから、良いじゃないっすか!
私は、こいつのコンセプトは以前乗ってたFEの再来だと信じています。これからよろしく、VTR-F。


右は会長のVTR


2014/6/10補記
「エンジンフィールは常に一定」という件は訂正いたします。
やたらと抵抗少なくスルスル回るときと、ガサガサっと回るときが、やはりあります。
これは、他のVTシリーズと同じでした。

VTR-Fほしい

2013年06月08日 | バイク雑談
ということで、新型VTR-F欲を押さえられなくて、さっそくホンダドリームさんで試乗してきた。


お借りしました


とりあえず、同じVTRの旧モデルに乗っている視点からのインプレッション。

私の乗っている現VTRはキャブレターモデルの03型であるからして、最大の変更箇所は現行VTRがインジェクションを採用していることが挙げられる。
キャブレター及びインジェクションは、どちらもガソリンと空気をブレンドしてシリンダーへ送りこむ霧化装置である。前者がアナログ、後者がデジタルであると言えば違いをイメージしやすいであろうか。
キャブレターは、一旦その内部にガソリンを貯め、シリンダーから発生する負圧によって、その程度に応じて適量のガソリンを霧化させ吐き出す仕組みだ。ガソリンの吸い出し口や空気の流入経路を複数持っており、経路のサイズを可変させることもできる。
一方のインジェクションはコンピュータ制御で、負圧ではなく正圧で霧化燃料を吐出するもの。
構造上、キャブレターがガソリン劣化などによって詰まりやすいのに対して、インジェクションはそのようなリスクが少ない。いっぽう、キャブレターはアナログな分、知識さえあれば適度のカスタマイズが可能であることに対して、インジェクションはほぼブラックボックスである。

乗り味がどう違うのか、ワクワクしながらまたがってみた。
私はアナログ人間なので、なんとなくキャブレターの方がツブシが効いて良いんじゃないの、という先入観があった。加えてキャブレターのメンテナンスは自分の最得意分野である。
乗った結果は、「同じ車種とは思えないほど素晴らしい」でした。

以前乗ってたVTも、今のVTRも、理由は分からないけれども、エンジンがガリガリと吹ける時と、滑らかに吹ける時があります。始めのうち結構気にしてたのですが、そのうち慣れてどうでも良くなりました。仕様だと思って諦めました。
が、インジェクションのVTRは、吹け方が超・超・滑らか。4気筒のようなスムーズさです。
思いついた形容詞は「クリーミィ」。
これがデジタルの力なのか。だとすればぼくは躊躇なくひれ伏すよ。

私のAIカット版VTRと比較して若干トルクの足りない感はありますが、気になるレベルではありません。それ以上に扱いやすい吹け方のメリットは大きい。シフトダウンで高回転にクラッチを繋ぐ際も、かなりラフに操作しても普通に回転が吸いついてくる。高回転でワインディングで遊ぶ時に頼もしそうだ。
現在、毎年の恒例行事と化しているキャブレターのOH作業からも解放されることになる。

ぼくは思った。

「・・・ほ、欲しい」


コックピット周り

続いてカウル。試乗では高速走行はできませんでしたが、ウインドプロテクション効果は間違いなくあるのでしょう。顔つきは、CBR250と全く同一かと思いきや、微妙に違ってました(CBRにあるエラがない。ヘッドライト形状も似てはいるけど違う)。VT250FEとの比較では、カウルのスクリーンは小さく、内側も狭い。FEは内側にデジタル時計やユーティリティスペースを設けるオプションパーツがあったが、VTR-Fではその余地はなさそうだ。写真の通り、スクリーンとメーターの間にグローブを挟んでみたがここも狭い。しかしながら、ネイキッドVTRと比較すればポンとグローブを置けるメリットは大きい。
ヘッドライトやメーターがフレームマウントになっている関係上ハンドルは軽い。取り回しも扱いなれたVTRと何ら違和感ない。ヘルメットホルダーもちゃんと着いたし、シート下のユーティリティスペースも確保されている(バッテリーの位置が、尻の真下に移動していた)。シートは若干細身になり、足付きが向上。タンクのサイドにニーグリップ用の樹脂パーツが追加され幅が増えたことでニーグリップがしやすい。キャブモデルでは「足がフレームに当たる」という仕様であったが、これも解消している。リアサスは初期設定ではフニャフニャだが、開けてみると私の03型と同様にプリロード設定が可能。

今の気持ち。
「本気で買い替えたい。」

私のVTR、下取り出来るのでしょうか?
聞いてみた。
一通りチェックしてもらったところ
「0円ということにはなりませんが…(3万円くらい)」

とほほ!!!!

最後に。VTR-Fの販売は、ドリーム店員さんも「まさかびっくり」だったそうです。曰く、CBRがあるのに、コンセプトの違うVTRでカウルモデルが出るとは、という感覚だったそうです。
最近のホンダさんはNV700とか2気筒CB400でもカウルモデル、ネイキッドモデルを作り分けてます。CB400SF、1300SFと、同SBが両方売れたので、コンセプト違いの派生モデルに前向きになってくれたのでしょうか。
なんにせよ嬉しいことです。

バイク買い換えようかな

2013年06月05日 | バイク雑談
VTR250に乗り始めて、かれこれ9年が過ぎた。
前にも同じことを書いたような気もするけど、なんでぼくがVTRに乗ってるかを説明するには、その前に乗っていたVT250FEというバイク(当時で既に18年落ち)について触れないといけません。

ぼくがVT250Fのことを知ったのは1985年でした。当時小学校3年生。バイクのプラモに夢中になっていた時期です。タミヤで販売されていたプラモは初期型VT250FC(1982)、もしくはインテグラことF2D(1983)でしたが、その時に現行モデルとして実際に販売されていたVTは、俗に2型と呼ばれるVT250FE(1984)でした。見た目的には、初期型のビキニカウルからフレームマウントのハーフカウルに仕様変更されていました。1985年当時、町中でよくこのバイクを見かけたものです。子供ながら「あ、またFEだ!」と思って眺めていましたっけ。
特にFEを見た光景で忘れられないのが。1985年5月の連休の早朝、東北道下り線羽生PAに駐車しているのを見かけた白色のFEです。子供ゆえにGWの解放感あるウキウキ気分だったところへ、悠然と休んでいたバイクの姿に、心が洗われるような清々しい気持ちを覚えたのが印象に残っています。

それから10数年経った後、ぼくは違う目的からバイクに乗り始めました(渋滞でイライラすることなく、エンジン付き乗り物で移動したい)。
しかし、改めてFEことを思い出して、あのFEに乗ってみたい!と思って買っちゃったのがこれです。

VT250FE。タイガースカラー


オークションで個人から買ったので最初は不調でしたが、産まれて初めてキャブレターの総洗浄を施し、見事に復活させたのです。これはその後メンテオタク化する私のキャリアにとって重要な一歩でした。
想像以上にスムーズに吹けあがる水冷V型2気筒エンジン、ハーフカウルの内側にあるメーターパネルがやけにレーシーで、速度・回転の各計器の針のスタート位置が6時の位置だったことにドキドキしました。フレームマウントされたヘッドライトやメーター類のおかげでハンドリングは軽く、カウル内にグローブなどをパッと放り込んでおけるという便利さ、豪華な油圧クラッチに6速ギア、超高回転型のセッティング、エアーによるプリロード可能な前後サスペンション、かっこいい2本出しマフラーなど、欲しいもの全てを兼ね備えた、見た目も中身も最高のお気に入りマシンでした。

しかし、長年放置されていた車両であったことから、キャブの他にもアチコチ要整備・要交換個所があったのですが、パーツをオーダーしてみると既にメーカーで保管期限終了との理由で手に入らない部品が多かったのです。
ぼくはこれがすごく不満でした。補修部品を好きなように入手できないということは、ぼくを神経質にさせました。
ある時立ちゴケしてミラーを割ってしまいました。ところが、ミラーが入手できなかったんです。仕方なくヤフオクで探して見つけました。超・高かったです。
そこで、わずか2年15000km程度の走行後、VT250FEのエンジンを今に引き継ぐVTRに新車購入で乗り換えてしまいました。

VTR250

乗り換えた最大の理由は「現在のVT」という、現在進行形にあやかりたかったからです。ぼくは本来少数派は嫌なんです、基本的にみんなと同じでいたい、コンテンポラリーな空気をみんなと一緒に肌で感じたい、というのが本来の性格なんです。「旧車オーナー」という名の棘の道がイヤだったんです。
VTRに乗り換えたことで、当初の目的は全て果たせましたし、一方でVT250FEが持っていた長所の一部も十分に引き継がれており、満足していました。その後VTRで色んな旅をしたました。全部が素敵な思い出です。愛着も相当あります。何しろタイヤ交換以外でバイク屋に持ち込んだことがありません。「全部おれが面倒見ている!」機械の気持ちを全部知りつくし、文字通り阿吽の呼吸のベスットカップルみたいな仲であります。
唯一の不満。それはカウルが無いことです。カウルは、見た目の好みもそうですが、ユーティリティとしても実用性の高いアイテムです。ホンダさんには純正モデルでカウル付きのモデルを是非とも出してほしかったのです。。2009年にインジェクション化してモデルチェンジした際に期待が高まりましたが、とうとうカウル付きモデルは出ませんでした。

しかし、なんでか知らないけど、今年になって急に出たのです!!!
CBR250やニンジャ250といった、なんちゃって小排気量スポーツモデルが浸透したおかげだと思います。ぼくが最もバイクに夢中だった2000年代前半は、ビッグマシン至上主義の時代で、250なんてクソ扱いでした。250のカウルモデルなんて、ZZR250しかなかったんですから。


VTR-F

これは欲しいではありませんか!
今乗ってるVTRより劣る点は30馬力にスペックダウンしたってことくらいです。スペックなんてヘタッピなわたしには関係ありません。
ということで迷っています。カラーリングは初代VT250FCを踏襲した白と黒。どちらも赤フレーム。
トラスフレームに赤色はどうなのかという微妙な点は置いておいて、これはぼくのハートを激しくくすぐります。

乗り換えようかな・・・