人骨

オートバイと自転車とか洋楽ロックとか

がんばれヤマハについて

2008年08月27日 | バイク雑談
携帯の着信音がバイクの排気音だというのは如何なものなんでしょうか、山内さん?!実際に公衆の面前でその携帯が鳴ったところを想像すると、少々変態チックで気になります。ブウン・ブン。
以前も「バイクに関わるすべての人へ。守ってほしい、10の約束」という変てこなネタもあって、ヤマハさんのビッグスクーターブログというのは中々侮れません。
単なるDQN向けとも微妙に違う高度なセンスにかなりの緊張感(テンション)が感じられ、個人的には結構気になるサイトです。

といより、私はそもそもヤマハというメーカー自体がいつも気がかりなのです。


※ ※ ※


つい先日田舎から東京へ戻る途中、清里あたりの混んでいるコンビニで一服休憩をしてバイクに戻ったところ、見知らぬライダーに突然声をかけられました。

「あれ、全然ヤマハじゃないじゃないですか!」

どういうことかと申しますと、私の着ている夏用のメッシュジャケットがワイズギア製なのですが、背中に思いっきり「YAMAHA」とぶち抜いてあるんです。

彼氏いわく、背中にYAMAHAの看板をぶら下げてコンビニでオシッコをしている男(=私)が乗っているであろうヤマハのバイクが見当たらないので、どこに停めたのだろうと不思議に思っていたところ、予想に反して私がVTRにまたがってしまった、ということだったそうです。

「いや、実はYZF-R1がメインで、こいつはセカンドなんですよ。」

「なるほど、そうだったんですか。今日はのんびりツーリングですか?」

「へへ実はウソです冗談です。実際のところこのジャケットに特に意味は無いんです」

「なんだー。ははは」

というようなやり取りになりました。

しかし、説明すると面倒なので省略したのですが、これには深い理由があるのです。


※ ※ ※


幸い私は現在はまだ細身なので普通に着れていますが、このジャケットはSサイズです。それから、肩の部分が破けているのを縫い合わせて使っています。
このYAMAHAジャケ、かつての私の恋人が愛用していたものなんです。私が彼女に贈りました。

彼女が、私との待ち合わせ場所に向かう途中に単独事故を起こして、あっけなく死んでしまった時に着用していたのも、このジャケットでした。
ジャケットのおかげが、彼女の体はまるで生きているかのようにとても綺麗なままでした。
だけど命は守ってやれなかったんです。

今でもこのジャケットに袖を通せば、彼女の温もりを感じます。彼女の人生は、このジャケットを着こんで私と会おうとしていた、あの瞬間で止まったまま。
もしかしたら彼女は、自分がどうなってしまったのか分かっておらず、今でも私に会えるのを待ち続けているんではないだろうか。
そう考えると、いたたまれない思いで胸がいっぱいになります。

だから、「大丈夫だよ、ぼくはちゃんとここにいるよ。君はひとりじゃないよ」といつまでも彼女を安心させ続けてあげたいのです。抱きしめてあげる代わりに、このジャケットを着続けることで。

どこかで気持に整理を付けないといけないのは分かっています。
いつもツンケンしててちょっと掴みどころのない感じの子で、ホントにオレのこと好きなのかななんて疑うこともしばしばでした。
ところが、死後に家族から見せてもらうことができた彼女の日記(当時はミクシーなんてなかった)には私のことがたくさん書かれていました。
私は当時からかなりの変人でしたし、そのせいで彼女にも随分迷惑をかけたものです。
その日記のそこかしこに、こんな私を優しく見守っていてくれる彼女の気持ちが綴られていました。決してそれを口には出さなかったけど、とっても私のことを想ってくれていました。
疑い深かった私は、そんな彼女を心から信じてやれなかった。そのことが何より悔やまれました。
いや、今でも悔やんでいます。だから心の整理が出来ないのでしょうか。
私は今も彼女と一緒に生きています。
これは妻には言えない事実です。

ともあれ、私にとってはかけがえのない形見の品なのです。


※ ※ ※


へへもちろん全部ウソです(外道)。本当の理由はこうです。

相棒VTRの購入を検討していた時期、何気にVTR以外にも色々候補があったりして、新車のカタログを色々と眺めて胸を膨らませていました。
丁度この頃ラインナップされていたヤマハXJR400Rは、かつてのXJ400カラー(銀色にRZみたいなブルーのストライプ)を纏っていて、そのカラーリングにすごく惹かれて本気で購入を視野に入れていました。
しかし結局VTRになりました。思えばこの時が私がヤマハに乗る最後のチャンスだったのかもわかりません。わずか数か月でカラーチェンジしてしまったXJRに、その後は魅力を感じることはありませんでした。
というわけで、実は私はヤマハのバイクだけは所有したことがないのです。XJRの件もあったくらいですから決して敬遠はしていません。単なる偶然です。

改めて、原付スクーター含め所有したことのあるバイクのメーカーについて、指を折りながら思い出してみました。

スズキ…5
ホンダ…3
カワサキ…1
ヤマハ…0

いま「スズキ…5」という予想外の実績に一瞬動揺しましましたが、ともあれ乗ったことがないゆえに、ヤマハには何となく憧憬があるんですね。
ま、あくまで何となくですが。

だからせめてということで、バイク関連グッズにはヤマハ製を多用しているのです。

それでは、これまでワイズギア製品をどれだけ使ったかというと、

ジャケット…2着
シューズ…1組
グローブ…1組

このうちジャケット×1とグローブは今も使用中。(シューズは死にました。ジャケット×1は課長へプレゼントしました)
こうやってヤマハさんにも他メーカーと同等のラブコールを送り続けているつもりなワケです。
(ちなみにVTRのキーを付けてるキーホルダーは、スズキのSマークのヤツです。滅茶苦茶ですね。それでも先日コンビニでみかけた、タンクにカタナみたくデカデカと「SUZUKI」とステッカーの貼られていたオールペイントのCD50にはかないません。)

がんばれヤマハ。
ニンジャ250が話題を振りまいている昨今です。
FZ250PHAZER(PHAZERは鏡文字になってるヤツね)とかがリバイバルになったら、私も寝返るかもよ!
ついでに、ビッグスクーターブログはいいので、PHAZERブログもプリーズ。

二次空気供給装置(10)

2008年08月22日 | メンテナンス実演(VTR250)
コレダにかまっていてすっかり手を着けるのが遅くなってしまったが、ここでVTRのエアインジェクションシステムの撤去について続報を告げたい。

まずは入荷が遅れていたキャブレター内のバキュームスプリングなのだが、結局2個揃って入荷したのはなんと7月に入ってからであった。2か月近く待ってやっと手に入った寸法だ。これでは今後が思いやられる。
私はバイク屋さんとの付き合いは皆無なのであるが、最近たまたま接触した別のバイク屋さんによれば、10年昔の2サイクルマシンとなると供給は絶望的だそうだ。VTRは入手できただけマシであるが、さびしいものだ。

えーと、前回どこまで行ったっけ。
経緯をまとめると、AIを撤去したらたまにリアのプラグが茶色っぽくなることがあってナゾだったんですよね。で、前を若干濃い目にするべく色々試したけどうまくいかず、結局AI復帰のフルノーマルに戻したんだよね。
ただしエアスクリューだけは若干締めてある状態で終わっていたようです。
自分で忘れていたので、おさらいです。

さて、今回プラグを覗いてみて、また問題発生。
なんと完全フルノーマルでも、リアだけ茶色っぽくなっていました。
つまりリアが茶色くなるのはAI撤去と関係なかったのです。散々調べたことがムダになった瞬間でした。
しかし、様子見でしばらく走るとまた前後とも真っ白に。

そこで今回コイツを購入しました。

フロートレベルゲージ

どうやら私の油面調整はヘンだったのかも知れない。1mmとかずれてなければアバウトでも問題無いと思うんだけどなァー…。
結果、確かにリアはOKでしたが、フロントはフロート面で規定の6.8mmよりも1mmくらい高く(=実油面は低く=薄く)なってました。

何故目視とそんなに乖離していたのか?!
前後キャブのそれぞれのフロートは、浮き部分がキンタマのように2個ずつ付いています。
私はいつも大きいタマの方を計測していたのですが、ゲージにかけると、実は小さいタマの方が引っ掛かったのです。こいつは盲点でした。

ということで改めて油面調整。

加えて、バキュームスプリングも新品を組み込みます。

エアインジェクションは、今回また撤去しました。それ以外は完全ノーマルの状態で仕上がっています。
改めて思います。エアインジェクションは無い方がアクセルのツキがマイルドで乗りやすい。明らかに違う。
これで様子見してプラグも普通に焼けてきたら、終了の予定です。
結論としては(まだ明らかではありませんが)、二次空気供給装置を撤去しても、セッティング不要の疑いが濃厚となっています。

現段階では以上ッ。
もうこれで夏休みロングツーリング行っちゃうぞ。
その前に信州上田へ行ってきた。
高速道路走って、ビーナスラインを走って、一気に300kmほど走ったぞ。


長野県のプラグ


電極に色がついた!
これまでは単に走行が少なくて色がつかなかったのだろうか。
乗ってみて調子もすこぶる良好(さすがに標高2000mでは若干アイドリングが下がっていましたが)。

ということで私が実験した限りでは、二次空気供給装置はただ単に撤去する以外に何も調整はいらなそうというのが結論であります。


ところで今回の実験を通じて分かったことの一つに、メインジェットの番手をあげると低回転域トルクがかなりよくなるということがあげられます。
今度遊びで「前後#118」というのを試しますので、どんな感じになるか報告いたします。

(終了)

秘境ツーリング

2008年08月09日 | ツーリングのレポート
ということで、コレダ号で房総へツーリングへ行ってきました。
今回御一緒するのは課長とS君。いずれも千葉都民。
私だけ042都民…結局東京湾一周は諦め、お船に乗ることにしました。東京湾の向こう側で、あさ10じに集合にしてもらいました。
7時に自宅を出て久里浜を目指します。最近整備された環状2号線が大いに役立ちます。規格の良い広い道路で、平均60km/hオーバーで巡航可能。ハイギアードとなったコレダでクルマの流れに乗ってラクラク距離を伸ばします。2時間少々で久里浜へ到着し、そこからフェリーへ乗ること30分。10時前には金谷港に上陸できました。古代の先人たちもここを船で渡って上総の国へ至ったのかと思うと、多少の感慨があります。
最初の目的地はいきなり食事です。地元で有名な竹岡ラーメンというのを食べに行きます。2人とは直接ラーメン店で落ち合いました。

ここはウィキペディアにも載ってる代表的なお店です。
朝10時なのに既に行列が。バイクも5台くらい停まっています。ツーリングマップルにでも掲載されているのでしょうか。

私は気が短いため、いわゆる行列店には普段絶対に近寄りません。
長距離短距離問わず、ツーリング中の食事ももっぱらコンビニです。とりわけ好んでスナック菓子を食事代わりにします。美食に興味がない下賤の私にとって、日本全国のどのような山海の珍味よりポテチが美味なのです。
しかし今日は同行の2人の嗜好に合わせて、この行列に並びました。
裏を返せばこういう時でなければ私には行列に並ぶチャンスがないのです。貴重な体験ですから、この竹岡式ラーメンというものをとっくりと味わうことにいたしました。



多すぎ


「チャーシューメン」だそうです。私にとっては鬼盛りです。残りの2名はさらに上回る「大盛りチャーシュー」でした。
普通に美味しかったですが、スープとかダシの話は、私にはよく分かりません。
あまりに多かったので残念ながら食いきれずに残しました。普通の「ラーメン」で十分だったと思い少し後悔。食べ物を残すことは、よくない。

1日分相当量とも思われるカロリーを摂取した後に、さっそく近場の手頃な林道にアタックしました(秘境は後程)。
千葉には「素掘りトンネル」というのが多いのですが、ここでもそれが現れます。
S君と課長は興奮してトンネルの前で停まってしまいました。おもむろにトンネルを背景に写真を撮ったりしています。

トンネルの先はグチャグチャでした。林道慣れしていないのでこの状態がどれ位グチャグチャなのかは判断しかねますが、私にとってはかなりの悪路です。
しかしコレダは「こけても痛くないバイク」なので遠慮なく走れます。
最初はペースに合わせソロソロと遠慮がちに走っていました。しかし私のコレダちゃんはギア比を高速寄りに変えた都合ゼロ発進時のトルクが全くないため、いったん停止してしまうとこのような悪路では再発進が非常に困難になります。よって後半は停止しないよう無理にペースを上げて走りました。コケるまでは止まるマイ!
フロントフォークはガツガツと底を打ち、マフラーは泥につかり、エンジンが路面に接地して身動きとれなくなったり、短いながら色々楽しめました。何よりも泥でニュルニュル滑る感覚が新鮮です。やっぱりオフロード楽しいかも。
結局、登りきって分岐路に至るまでなんとか無事でした。


ここから先は走りやすかった



そこそこ疲れたところで、いよいよ本命の秘境を目指します。若干場所が離れているので、舗装路に戻って現地まで移動します。
この時課長が「コレダちゃんに乗りたい」と仰ったので、タイヤが既に10年モノで死んでいることを注意した上でお渡ししました。私は課長のスズキのマイナー車(125cc)をお借りしました。GN125の仲間で、ギアインジケーターや機械式タコメーターといった珍しいメカニズムを搭載した車種です。

目印となる国道沿いの造り酒屋にて一旦停止。バイクを再交換します。

「いやー2ストロークはビンビン言って良いねー、昔のってたTZRを思い出すよ。
 それにしても、低速すっかすかだねこのバイク。よくこんなので千葉まで来たねえ」

貴重なインプレッションを頂きました。

国道を逸れて脇道へ入ります。目的地はそう遠くありません。
S君がにわかに起動しました。明らかに何か受信中のようで熱くなっています。ここからは彼を先頭に現地を目指します。

実は、私は検索で引っかからないように敢えて秘境の通称を伏せて書いています。しかしもしもネットで秘境情報収集中の冒険者がここを読まれた場合のために、アプローチのコツをお教えしましょう。
まず噂の酒屋までは適宜到達してください。続いて酒屋より東へ若干少し離れたところから、沢沿いの集落に入ります。
どうやらこの集落から先の道で迷う人が多いようです。ネット上の情報によれば、やれ目印が何だの、右、左、右だの…。

絶対迷わない方法をお教えしましょう。
はっきり言って地図は要りません。谷あいとなった地形を読むだけでOKです。つまり、目の前にある川の上流を目指すのみです。受信中のS君を中心に、我々は一発で探り当てましたよ。



有名なアングル。自動車は先客


この先は渓流です。バイクを降り、サンダルに履き替えてじゃぶじゃぶ行きます。
2人曰く、自然地形ではなくて江戸だか明治に作られた人工の川らしいです。こんな山のなかによくこんなものを作ったものです。
川底の岩盤に、杭でも立てたであろう穴が穿ってあるのを何か所か視認しました。以前訪れた伊予の村上水軍の居城「来島」でもこういう遺構を見たことがあります。


ロープを使って滝を上り下りできます


途中で滝を登ったりして最深部目指しましたが、30分くらいでみんな飽きたので帰ることになりました。
なんというか、こうもアッサリ見つけてしまうとありがたみがないものなのかな。やっぱり国道から5分程度のロケーションでは物足りない。
私は同じB級でも、もっと達成感あるスポットを目指してみたいぞ!


課長「登山国道?ああ前にも行ったよ」

ということで、同じメンバーで次回は「消滅寸前。登山国道」という原チャリツアーが決まりました。今度は泊まりです。

KITACOのリアショック

2008年08月02日 | メンテナンス実演(その他)
キタコ製のリアショックを付けてみました。
多分モンキー用です。



左、ノーマル。右、ソレダ。


長さは305㎜のをチョイスします。コレダのノーマルサスとピッタリ同じ長さです。商品に付属するカラーは2種類ですが、このうち肉厚のある方(内径10㎜がピッタリ使えます)。

カラーをサスのピボット部へ挿入するには、力づくでは大変です。
まず、ピボットにあらかじめ挿入されているゴムブッシュを一旦取り外します。
続いて、外したブッシュへカラーを半分だけ入れます(楽に入るはず。潤滑にはシリコンスプレーを利用)。


こんな感じで


それから、カラーがはみ出したままのブッシュを、サスのピボット部に戻します。
ブッシュがピボット部にはまったら、最後に残りのカラー半分を全部押し込んでください。
これで準備終了。

続いてノーマルサスを取り外します。サスを外すにはシートを外す必要があります。ソケットサイズ17mmのネジが締まってる箇所は結構固いですが、簡単に外せるでしょう。あとはリプレイスするだけ!

…と思いきや。実物を取り付けてみて分かったのですが、残念ながらポン付けは不可能です。干渉する箇所があります。

第一に、リアフェンダーに干渉します。スプリングがフェンダーと擦れてしまします。ノーマルサスに比べて、スプリング外周部の径が太いせいです。
第二に、スイングアームに干渉します。スイングアーム側のピボット付近に、サスの下端が当たってしまうものです。

しかし非常に惜しい感じですので、ここは何とか現物合わせで加工して取り付けましょう!

まずリアフェンダー。干渉の度合はごくわずか。こいつの処理は簡単。フェンダーを力づくで内側へ曲げるのみです。ショックが当たる部分をプラハンでバキバキ叩いて窪みを作ります(振動でウインカーバルブが切れたよ…)。窪んだ箇所を狙い、グラブバーをテコの支点に利用して、長いレンチで曲げます。クランプがあればラクそうなのですが、あいにく持っていません。目標クリアランスは「フレーム側ピボットへワッシャを入れない状態でゼロ」くらいまで曲げればOKでしょう。
これは楽勝です。


スイングアーム側の干渉箇所


続いてスイングアーム。ここは悩みます。本当に数mm程度なのですが、スイングアームとリアサス本体が当たってしまいます。このおかげでボルトがはまらないのです。
サスを上下逆さまにひっくり返せば難なく着くのですが、オイルサスではご法度のようなので、却下です。

こいつは切削するより仕方がありません。切削というと、やったことがないので非常に敷居が高い気がします。
まずは、オイル漏れを心配しながらもリアショックを削ることにしました。
といってもその手の工具を持っていません。「サンダー」とかですよね。流用加工とかカスタムはあまりしない方なので、切削加工とはこれまで無縁でした。また工具を買わなくてはいけないのだろうか…。
一応、購入する前に、ホビーオタクである実家父親に持っていないか聞いてみました。
すると幸運にもこんなもんを貸してもらえたのです。


名称不明


電動ドリルに付けるだけの砥石状のアタッチメント。
こいつは行けそうだ!

最近大活躍中のビールケースへサスペンションを据え付けて、サスペンション側の干渉箇所をガリガリと削りにかかります。暑い日だったので表で裸で作業していたのですが、火花と鉄粉が肌に突き刺さってムチャクチャ痛い!自分の方に鉄粉が飛んでこないように気をつけて慎重に削ります。


この辺を削ります



これぐらい削った


大体このへんまで削ると、とりあえずスイングアームに収まってくれるようになりました。これ以上削ると心配かな。

ただしこれでもクリアランスはほぼゼロなので、結局スイングアーム側も若干削ることにしました。スイングアームは2枚の鉄板をプレスして出来ているようなのですが、上の方の干渉シーンの写真でも分かるとおり丁度この箇所が合わせ面となっていて、若干バリが出ています。
このバリが主たる干渉箇所ですので、完全に平面になる程度まで削り取ります。


こっちも削った


削った後はパーツクリーナーで洗浄しすぐに黒でタッチアップしておきました。


収マッタ


これくらいのクリアランスを確保できればOKかな?
右側も同様の作業を行って、干渉問題を無事に乗り越えることが出来ました。

万難を排除して、いざ取り付けようという段になってまた問題が。
フレーム側のピボット部分にはめるゴムブッシュなのですが、KITACOの付属品はノーマルより幅が小さすぎ、取り付けると遊びが生じてしまうのです。
純正のゴムブッシュは、カラーの幅以上に張り出しています。サスを固定するボルトとナットでもって、ブッシュをカラーと同じ幅になるまで締め付ける仕組みです。
仕方ないので純正リアサス上端のゴムブッシュを取り外して再利用することになりました。

こいつを外すのが超!大変。めっちゃくっちゃ固く収まってます。
カラーは難なく抜き取れますが、ブッシュ本体が鬼です。
サスをビールケースに置き、ブッシュに合うサイズのソケットレンチをあてがい、尻で全体重をかけてグリグリして何とか抜き取りました。
それでもなかなか外せずに、諦めて単体で純正部品を注文しようとも思ったのですが、あいにくこの部分はサスと一体になっており単体で出ないようです。
何とか外した時にはもう汗だくでした。
外すのは鬼でしたが、はめるのはスルリと行きます。

さてようやく全ての関門をクリア!とうとう取り付けられます。
取り付けに際しては、スイングアーム側のボルトとナットのうち、ボルトの方もしっかり締めましょう。実はスイングアームにもネジ山が切ってあって、ナットが無くても締め付けられるようになっています。多分、ボルト側でしっかりとゴムブッシュを圧縮させようという意図なのだと思います。ピボットのゴムはしっかり圧縮させれさせるほど、カラー部が固く締まります。ちょっとエロいですね。


かんせい!


さて、イザ取り付けが完了したリアサスの乗り心地はというと、フニフニだったノーマルと比べるとカチっとコシが出ました。リア荷重気味で運転すれば高速時の安定性はかなり改善されます。
プリロードは5段階ですが、最柔から2番目くらいでノーマル相当レベルです。
ただし固めに振るとフロントのショボさが余計に貧弱になり、急加速や急減速でハンドルを取られるような症状がでます。
早めにフロントも対策したいものです。