人骨

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もうしばらく

2006年11月05日 | メンテナンス実演(VTR250)
更新はお休みです。何を思ったかお勉強を始めてしまったので…。

10月は…。10月1日、VTR250人骨号のフォークオイルを交換してみた。北海道ツーリングは結局かなり雨中走行をすることになった。特に帰りの大洗から自宅までがザーザー降りだったから、その後の人骨号には色々と細かい不具合がでていた。一番大きかったのがステムからグリスが飛んでしまいコツコツと鳴るようになっていたこと。よってこの日ステムのグリスアップのついでに、フォークオイルも初めて交換したのだ。SMを見ながら初トライ。当日予報より早く雨が降り出し、しかも結構しつこく降って来たので超ムカツキながらやりました。庭のバイク用屋根では防ぎきれず、北海道で使ったブルーシートで雨を凌ぎながらの作業であった。今思い出してもムカツク…。結局取り外したフォークを室内に持ち込みオイル交換。使ったのは純正のホンダウルトラなんたら10号というヤツ。
今回この下らないサイトにリンクを貼って下さった「消失点」様に「割り箸でOK」という助言をもらっていたため(ありがとうございます)、割り箸を2本十字架型に輪ゴムで留めて、油面105mmというSMの指示通りにマーキングしトライ。フォークキャップを開けるときに「びよーん」と飛び出すというウワサをどこかで聞いていたのためビクビクしながら開けたのだが、それほどでもなかった。フォークを逆さまにしてオイルを抜く。インナーチューブをしごいてオイルを抜くと「がぼっ、がぼっ」と不気味な音がする。なお片側だけ白濁していた。水が混じっていたということらしい。バイク走行中にフォーク内に水が入るわけはないし、これって製造過程の不手際?

で結構作業自体はカンタンに終わりました。廃油は、ムカツイテいたので雨に紛れてドブに棄ててしまいました、ごめんなさい…。

ところがその後走ってみてイマイチしっくり来ない気がしていた。
まず失敗だったのが、ステムをキツク締めすぎたこと。今回グリスが抜けたということは以前の締め付けが甘かったのかなと思い、ステムのトップスレッドをかつて無くキツメに締めてみたのだ。ちなみにトルクレンチを持ってはいるが、3/8のソケットしか使えないため、ぼくのステムのトルク管理は適当なのである。結果、低速走行中や右左折時にハンドルが重たくて仕方ないのだ。
さらに油面にも問題が!SM指定の油面は確かに上から105mmなのであるが、これは98年モデル(W型)のものである。何の疑いも無くこれで調整したのであったが、実はぼくの人骨号は3型であり、追補ページの諸現一覧表にシレっと98mmと書かれていてショックを受ける…。ちゃんと文章で「主な変更点」ってとこに乗せといてよ~。イマイチフォークの沈み方がヘンかなあと思ったのはこのせいだったのだろうか。とにかく、オイルを抜くのよりはラクなので、フォークをバラさずにアッパーブラケットだけボルトを緩めて継ぎ足すことになった。

バラさないということは、フォークがトレール角だかなんかでナナメに刺さってるままだから、長さを測るのはムリ。なので量で足すしかない。計算はこうだ。
W型と3型ではマニュアル上の油面差は105-98=7mm。同じく油量の差は467-460=7cc。フォークの内径を測ると3.8cmだった。小学生でやった算数を思い出す(ぼくは数学は落第点だったので、算数以上のことは分からない)。

1.9cm×1.9cm×3.14×0.7cm=7.93cc

マニュアル指示の油量差よりもこちらが正しいだろうから、注射器で8ccだけフォークオイルを足してやった。これが先週10月末の土日の話である。

走ってみると、何か少し沈み方が元に戻ったような気がした。この時はハンドルを外す必要があったから、ついでにステムのロックナットを少し緩めた。若干だけハンドルが軽くなったがまだ重い。

さらに金曜11月3日、何気なくバイクを見るとフォークの左右の突き出しが変わっている!ぎょえーッ!!

想像される原因は…。
ぼくはステムナットを緩めたり締めたりした後は、いっぺんハンドルまで組み付けてから、ロワーブラケットのフォークを留めるボルトを少し緩めた状態で、フロントブレーキを握ったまま、必ず数回サスペンションをストロークさせている。何故かというと、ステムナットはやたらと強いトルクで締めるからハンドルストッパに当たるまでステムを一杯に切った状態でボルトを締めたり緩めたりするわけだが、この時若干フォークがねじれてる気がする。それを修正するためだ。意味があるのかどうかは分からない、儀式みたいなものである。
だけど…確か先週は…フォークのキャップを抜くためにアッパーブラケットも緩めたままの状態で、そのままこれをやっちゃった気がする…。この時片方だけフォークがズレたのだろう。

ということで、一昨日潔くフロントをバラして、ステムのトップスレッドも少し緩めて全て元通りになりましたとさ。

ついでに直した箇所が…。
同じく北海道帰ってからフロントのブレーキレバーの支点のボルトがキコキコ言い出して、握りこんだ時に段階的にギュッ、ギュッっと効いてしまい、急制動時に危なっくて仕方なかったんだけど、いくらグリスアップしても直らなかった。ピストンが逝ってるのかなと思いマニュアルを見たところ、レバーのグリスはシリコンという指示を発見。今までのモリブデンを止めてシリコンにしたらピタリと直った。
残り未処理なのはフロントブレーキの鳴きだけである。これも北海道の最中から鳴きだした。始めは走行中にフロントからキコキコと虫の鳴くような音が始まり、家に帰ってきてからキャリパーを清掃し面取りにパッドグリスを仕込んだところ、キコキコが止んだ代わりに、停止寸前に「フおー」というマヌケなでかい音が鳴るようになったのだ。まるで大型トラックである。北海道で大型トラックをDQNな抜き方しまくったので呪われたのかもしれない。


フォークオイルは赤い