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ラクラクパワーフィルターMのエアレーション

2019年10月27日 | ただの雑談
アクアジンコツです。また新しい趣味を始めたのかって?アクアリウムに興味を持ったことは無いし、今もしているつもりはない。
ただし長年金魚を水槽で飼い続けているのは事実である。高校生の時に父親が1年単身赴任で不在となった間、父が飼っていた、60㎝水槽に泳ぐたった1匹のワキンの世話が私の担当となり、色々と試行錯誤をしたのがそもそものきっかけである。実家を離れ自らが父親になった今も、かれこれ10年以上だろうか、30cm水槽で数匹のワキンを飼い続けてきた。すべて子供が夏祭りで掬ってきたワキンの慣れの果てである。つくづく私の人生には父の影響が大きいことを実感してやまない。まもなく喜寿を迎える父と、アル中のぼくに残された寿命は、残り同じくらいであろうか。かのアル中吾妻ひでお氏も60代を全うされたので、ぼくも実際はもう少し長生きするかな?ともあれ父にはいつまでも元気でいてほしい。

2018年夏、また子供が掬ってきたワキンが水槽に増えた。経験則上「新しいのを入れると、前から居たの含めてみんな死ぬんだよな…」と思ったら、案の定全滅した。特にそのことを何とも思わない。子供にそのことを分らせて今後金魚を掬ってこさせないためにちょうど良いかな、とのみ思った。金魚というのはそういう生き物なのだ。
改めてカラッポになった水槽を眺めた。不勉強ゆえメチレンブルーをそのままぶっこんだことがあるので、四隅が青く沈色している。清掃のために砂利を漁ると小骨やカブトがたくさん出てきた。複数飼っている時は、一匹くらい死んでも放置して、別の金魚たちのエサにしていた事もあるからだ。ここは地獄か餓鬼道かのような放置プレイ水槽であった。
リセットされた水槽を眺め、なんとなく、たまには、「出自が金魚掬い」ではない、金魚らしい金魚を、ここに入れてみたくなった。そこで小銭を握りしめてホームセンターに行った。そこで「埼玉琉金」と書かれた、うろこが真っ白のプリプリ泳ぐ可愛いやつと出会ったのだ。

うちの金魚


こいつは価格980円で名前を「パトリック」という。かつてワキンが5匹ほど居たころ、それぞれジョン、クリス、スティーブ、アラン、パトリックと名付けていたのだが(リレイヤー)、すぐにどいつがどいつだか分からなくなり、金魚は全部パトリックと呼ぶことになった。したがってこいつもパトリックだが、多分3代目or4代目パトリックである。
こいつはリュウキンだ。今までワキンしか飼ったことがないので、初めて金魚らしい金魚だ。金魚はみんなそうだが、突然変異種を固定繁殖させたものであり、リュウキンはと言うと、尾びれが異様に大きいうえ背骨が極端に湾曲していて腹にたっぷり肉が詰まっているため、まともに泳ぐことができない。どれだけ急い泳いでも「ぷりぷりぷり!」と惨めな所作である。これは可愛い。

リュウキンはワキンと変わらず丈夫で飼いやすいと聞いていたが、パトリックはやたらと病気になった。置物にハマって抜け出せなくなりケガをしたほか、綿カビやら尾腐れやら枚挙にいとまがない。さすがに勉強し、治療のためには水槽から出して別の器で塩・薬浴させることを覚えた。水換え時の水温調整やカルキ抜きなども急速に心がけるようになった。これまで自分は金魚に対しては「儚い生命」と割り切り全くもって無頓着であったが、パトリックとの触れ合いから少しだけナレッジを身に付けることになったのだ。
なお完全に余談だが、いま金魚薬が、品薄です。


そうして、水質悪化と水換えの手間に鑑み、今年、初めて投込み式に代えて外掛け式のフィルターを導入したのが、表題のラクラクパワーフィルターMである。未だこれをアクアリウムとまでは呼べないと思う。水草もタニシもいないので、そこまででは、ない。



ラクラクパワーフィルターM

こいつの最大の長所は何だと思うか。メリット感は人それぞれと思うが、自分は「エアレーション(ぶくぶく)」付きであることが最大のメリットと思っている。わたしは金魚のために、電気工事士の資格がないのに、水槽付近の壁に2穴のコンセントを勝手に増設したのだが、既に片方が妻の電動自転車の充電器に占領されており、電気製品は最低限で抑えないと気が済まない。投げ込み式同様にエアレーション機能を有しているラクラクパワーフィルターMが最高の商品と信じて疑っていない。

このフィルターの機能は、水槽から汲み上げた飼育水をして、エアレーションをほどこしたうえ、一次、二次のフィルターを介してまた水槽に戻す、ただそれだけに過ぎない。30cm水槽にパトリック1匹であれば十分だろうと踏んで導入したものである。

オリジナルの一次フィルター(ここにスポンジをはめる)



オリジナルの二次フィルター


ところがだ!
amazonのレビューにもある通り、なんとエアレーションはすぐに機能しなくなってしまうのだ。これでは私のメリット感は半減というか全滅であって、こんな商品に意味は無いということになりかねない。投げ込み式に戻っても良いくらい、意味がない。

不具合の発生要因として取説ではモーター部分の清掃必要性をやたらとナーバスに強調するのでそれも継続したし、パイプやインペラーの清掃もしつこくやってみた。
それら試行錯誤の結果判明したのは、取説にあるようなパイプの清掃はエアレーション機能にはあまり関係なく、水量調節バルブを開いてとにかく流量を増すことがエアレーションの活発化に有効なことに気づいた。さらには、特に水量バルブを弄らずとも、一次二次の各フィルターを取り外した瞬間、それまでシーンとしていたエアレーションが「待ってました!」とばかりに復活することを解明した。フィルターを取り外すと盛んになるということは、すなわちフィルターが詰まっているということである。
つまり、「フィルターの目詰まりを防ぎ流量が盛んであること」がエアレーションが有効となる条件なのであった。とりわけ二次フィルターは消耗品であるので、これを頻繁に交換することで、効果的にエアレーションを継続できることが実現したのである!amazonのレビューの「エアレーションは、すぐに機能しなくなる」という人たちに教えてあげたい。「さっさと二次フィルターを交換しな!」と。

では、どれだけの頻度でこの活性炭二次フィルターを交換すれば良いのか。私は30㎝水槽で琉金一匹、エサも1日1回のパラパラ程度の全然少な目運用である。
ところが、1週間に1度交換しないと、効果的なエアレーション効果が得られないことが判明したのだ。

週1って、さすがに、多くない?!別に高いものでも無いけどさ、値段云々の前に週1で金魚のフィルターなんて換える?いや、換えないだろう。


そこで、このラクラクパワーフィルターMに、ネットで出回っている通りの改造を施すことにした。上記の一次フィルターも二次フィルターも、ともに撤去する!すなわちそれは、DIYゆえに、アクアリウムでもなんでもないくせに、DIYを身上とする当ブログを更新することとなったのである。
詳しくは以下のリンクを参考にされたい。そのうえで以下に自分の実例を示します。
https://begin-aquarium.com/sotogake-custom/


物理ろ過用のリング(別途購入)



ダイソーの下敷き。ハサミで切れます。二次フィルターの型をマーキング



とりあえず切り出し



上部式フィルター用のろ過マット



下部分の切欠きは水の流路



二次フィルターよりやや大きめに切り出し



こんな感じに収める



ここまでWEB情報の通りであるが、自分は以下の工夫も施してみた。それは、エアレーションで生じた水泡を、間仕切りを越水させて一部そのまま水槽に戻すことで、ろ過能力をスポイルしつつもエアレーション効果を高めるためのテストである。

仕切り板上部も切り欠いた


今後考え得る流量確保の方策として、
・目の粗いろ過マットを用意し、下半分は目の粗いもの、上半分を目の細かいものに換える(最初に水が通る下部の目を荒くし、通りをよくする)
・仕切り板の下部の切欠きの面積自体を拡大する
などが考えられるが、いずれにせよ、やがてバクテリアが繁殖してマットが目詰まりしてきて流量が減ると思われるので、その際に現物合わせで見極めたいと考えている。

金魚、以上