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カワサキW800に乗り換えた(カワサキ車体番号のはなし)

2022年09月24日 | バイク雑談

W800

カワサキW800というバイクに乗り換えた。2022年モデルである。VTR-F以来となる新車である(この間中古でCBR650FとBMWのF800GTを所有した)。今はコロナ騒ぎで中古車が高騰していて新車価格を超えており、安くて手垢のない新車を選ばない理由はない。2023年モデルが8月に発表されたばかりだが、2022モデルより値上げされており、値上げ直前すべりこみで店頭在庫を購入できた。
その昔、ちょうど自分がオートバイに乗り始めた年にカワサキW650という車種がデビューした。自分はヤマハSRシリーズにそれほど魅力を感じなかったのだが、同じくクラシカル系統のW650は佇まいが美しく当時より気になるモデルであった。車両を購入せずとも何か関連商品を手元に置きたくて、カタログも集めたし、スタジオTACの「FILE」まで購入したくらいだ(今も所有している)。650が800になって以降も気にかけていて、2016ファイナルエディションに心を奪われかけたものの間一髪踏み込まず。ストリートとカフェによる復活劇では激しくコレジャナイ感を抱いたが(どこに?→センタースタンドが無い点(笑))、晴れて無印も復活したのでひと安心してから3年、紆余曲折を経てここに至った。
自分は、道路が混んでいればすり抜けをやるマナーの悪い中年ライダーだが、逆に道路が空いているとき、このWは何故か飛ばそうという気にならない不思議なバイクだ。
唯一のデメリットはチューブタイヤかな。

さて、新車にもかかわらず既にリコール情報が出てることを知って、カワサキのWEBで相棒の車体番号を検索した。結果、相棒は対策済であることが示されほっとしたが、これをきっかけにあることに気づいた。カワサキのリコールWEB検索は、車体番号から車種(通称名)が特定ができてしまうのだ。

当該リコールの情報はこちら。
https://www.kawasaki-cp.khi.co.jp/recall/22-03a/index.html
2022年3月3日届出。
形式:8BL-EJ800E
通称名:W800、W800 STREET、W800 CAFE、MEGURO K3  
リコール対象車の車台番号(シリアル番号)の範囲及び製作期間:
EJ800E-005003 ~ EJ800E-006726 令和3年8月5日~令和4年2月10日
リコール対象車の台数 1,161

2022モデルは新たな排ガス対応のせいか前年度までと異なる形式番号を取得している(2BL-EJ800B → 8BL-EJ800E)。つまり上記の1,161台というのは、2022モデルのうち、今年2月10日までに作られた全台数ということであろう。2021モデルの製造最終日が昨年8月23日なので18日間クロスオーバーしていることも興味深い。また発売日は昨年の12月17日なので、8月から既に製造していたことも興味深い。
この連休が台風で暇だったので、リコール対象の1,161台がW800のどのモデル(通称名。無印、ストリート、カフェ、メグロ)なのか、1件1件全数調査してみることにした。その結果は次の通りだ。

無印:296台(25.3%)
ストリート:186台(15.9%)
カフェ:139台(11.9%)
メグロ:551台(47.0%)
合計1,172台。

なぜ11台増えたかというと、1件1件検めた結果リコール対象になっていない11台が混じっていたことが判明したためだ。だからこの期間の2022年モデルの製造台数は1,172台だ。
製造台数は販売台数に比例するだろうから、人気順でメグロ、無印、ストリート、カフェなのだろう。メグロがこんなに人気なのは個人的に意外であった。
車体番号の順序が製造時期に比例しているとすれば、番号が若い方が製造時期が去年の8月に近くて、大きい方が今年の2月に近いのだろうか。すなわちトップナンバー005003の製造日は期間初日の昨年8月5日で、ラストナンバー006726の製作日は期間最終日の2022年2月10日ということ、なのだろうか。
またモデル(通称名)別の番号分布をみると、無印、ストリート、カフェ、メグロとも全体にまんべんなく分布している。ただメグロは初出が遅めで005167。初出までの間に無印とストリートとカフェが103台製造されている。2021モデルの在庫があって期間初期は製造されなかったのだろうか?。またカフェは合計数で全体の1割程度だが、番号後半に行くほどに疎になる傾向にあった。メグロ人気に押されているのだろうか。

そのほか車体番号には次のような点が認められた。
(1)同モデルが連番する規則性(たとえば無印5台連続、ストリート3台連続、カフェ2台連続、メグロ8台連続、といった具合に)。
(2)欠番が553もあった。欠番は全体にまんべんなく分布し、そのほとんどが連続欠番、ただし連続して10番以内。生産管理の関係で発生するものなのか、あるいは国外輸出に回されており国内リコール非対象なだけなのか、実体は不明である。
(3)範囲外でも適当な数字をたたいたところ、2022モデルはこの後も006733から007467まで存在するようだ(全数調査はしていないので台数は不明)。また2023年モデルは車体番号012002から始まるようだ。
(4)リコール非該当の11台のうち初出は後半の006288からであって、以降最終盤006724までの間に散在する(リコール非該当車の初出までに869台が製造済)。

調査のきっかけは「私と同じカラーが全国に何台あるのかな」という興味だけだったのだが、結果色々なことが分かり中々面白かったので、記念書きこみすることとした。

コメント (2)
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