
全てのディスクとプレートを載せました
全て組んだら、プレッシャプレートを被せて、車体側のクラッチアウターに取り付けます。
余談ですけど、オイルがしたたるものを床に置きたい時は、上の写真みたいに新聞紙がかなりおすすめです。新聞紙って全然オイル吸わないんですよ~。しみこむにはかなり時間が掛かるので、数枚重ねれば万全です。その昔、廃棄するオイルを吸わせようと思って新聞紙を突っ込み大失敗した経験から学習しました。
さて、組み付け前にシャフトにワッシャをはめます。このワッシャは、分解時はクラッチセンター側にくっ付いて外れてきました。エンジンオイルでぺったりと張り付いていたようです。付け忘れに注意。
クラッチアウターの中へ取り付けるには、アウターの溝にディスクの凸部を合わせ、ディスク1枚1枚が確実にクリアするように入れていきます。
何枚か入れていくとコツンと当たる手応えがあって、それ以上入らなくなります。これはシャフトとクラッチセンターの接続部分が接触した手応えです。ここはギアになっているので、歯が噛み合わないとこれ以上先へ入りません。ディスクはすでに数枚がアウターの溝に填まっていますから、ディスクをアウターに保持した状態のまま、センター部分のみを手でクリクリと少しだけ左右に回し、ギアがあったところではめ込んでください(位置の指定は無いので、入りさえすればそれでOK)。センターを左右に回すのは、オイルでディスクとプレートが張り付いているのでかなり重いです。
このセンター回しの時に、「リフタープレート用のボルト穴(クラッチスプリングを置く場所)がどの位置に来るか」を注意しておくと良いです。センターロックナットのカシメ作業スペースを確保するためです。ボルト穴がシャフト切り欠き部に重なると、カシメ作業の邪魔になり面倒が増えます。下の写真のように、ちょうどボルト穴とボルト穴の真中にシャフトの切り欠きが来る位置になるようにしておくと、およそ90度分のカシメ作業スペースが取れます。

シャフトの切り欠き(赤マル部)とボルトのベストポジション

ナット取り付け終了
ナットを取り付ける前に、ワッシャを2枚はめます。外側にはめるワッシャは片面に「OUTSIDE」と明記されているので、この面を外側にします。ナットのネジ部にはオイルを塗布するようにというのがマニュアルの指示です。
続いて規定トルク(83Nm)で締め付けます。このナットの締め方は先に紹介した通りです。最初は一人でやろうと考え、ギアを入れ自分でバイクに跨って両足を地面から離し、リアブレーキを踏みながらトルクレンチで締めました。位置的に辛く、トルクレンチにエクステンションバーを噛まし不安定な体性での作業です。そしたら、手が滑ってナナメに締めてしまい、ナットを思いっきりナメました。これは落ち込みました…。ソケットにオイルが付いていたのが原因と思われます。やむなくナットを注文し直し、作業はさらに後日に延期しました。ある日曜に弟が来てくれることになったので、弟をオモシにしてやりなおした次第であります。まあ上手にやれば一人でもきっとイケますよ!

叩いて、曲げカシメを施します
外す時に苦労したカシメですが、今度は叩いてカシメを入れます。先端が丸い皿になっている釘〆で数回叩きました。
当初はまっていたナットの「根本からボイン」というカシメと比べるとかなり貧乳ですが、まあこれで良いでしょう。それにしてもどういう道具を使ったらあんなに豪快にボインと叩きこめるのか不思議です。専用工具でもあるのでしょうか。
さあここまで来たら、クラッチスプリング(一応新品ですが、使用中の方も全くヘタってませんでした!)をはめてリフタプレートを付けて、クラッチカバーを付ければ終了になります。

ガスケットを剥ぐために、内部を保護
最後の作業として、クラッチカバーガスケットの交換があります。エンジン側、カバー側それぞれこびりついたガスケットを除去します。カスが落ちると面倒なので、エンジン側は保護のために雑巾を掛けておきました。

スクレーパーで剥ぎます
ガスケット剥がしといえば、剥離用ケミカルもありますが、自分はこのカッター状の替刃式スクレイパーを使います。滅多に出番がありませんが。
なおクランクケース上下の合わせ面付近には、シール剤を塗るという指示がされています。丁度、上の写真の一番上のところがエンジン前側の合わせ面です。後側にも同様の合わせ面がありますので、シール剤を塗りましょう。自分はホンダアクセスの銀色シール剤を塗ってます。滅多に出番がありませんが。

ケース側にもびっちり。要根気。
なお幸いなことに剥がれたガスケットは主にカバー側に残っていました。この方が剥がす作業はしやすいですね。また、圧着していて根気が要る箇所は主にボルト穴周りで、それ以外の合わせ面部分はほぼ抵抗なくサクサクと剥がれます。緑のガスケットは素敵です。
最後に、こびりついて剥がれない箇所の除去と全体の馴らしを兼ねて、オイルストーンを使います。こいつも滅多に出番がありません。エンジンオイルでも含ませて軽くこすってやりますとご覧の通りピカピカです。

オイルストーンで軽く磨いた

新品ガスケット
ガスケットは新品を用意しましょう。900円くらいだったかな。
あとはカバーをハメてオイルを足せば終了!オイルを回しがてら、軽く走りに行きます。始動直後、クラッチカバーの方からコロコロコロコロと異音が。しかしクラッチレバーを思い切り握ったり、1速にギアをいれたりしているうちに20秒くらいで止みました。どうやらカバー側のリフターピースがしっかりはまっていなかったたいです。念のためもう一度カバーを外して確認しましたが、ピースはすでにちゃんとはまっており、異変も見当たらず、安全確認終了ということでそのまま組み付けて終了しました。あらためて始動。
肝心のタコメーターの針はどうなった?クラッチがかっちり繋がっていれば、今までみたいにカクッ!と回転数が落ちることはあるまい。
8000回転まで回して、スロットル全閉。どうだ!
…交換前と全く変化なし。
今まで気付かなかったけど、こういう動き方するタコメーターだったのかなあ。
それに自分はほとんど半クラッチを使わない乗り方だったと思う。発進時はかなり低速からクラッチを繋いで、あとはエンジンのトルクのみに任せてアクセルをあける。ウィリーとかロケットスタートはやらないし。やっぱりクラッチにあまり負担をかけていなかったのだ。
マァいいや。気にするのはよそう。
クラッチは以前より明らかに繋がりがダイレクトになりました。特に発進時にはスパッと繋がります。まあこんなものでしょうか。
なお、試運転後古いエンジンオイルはフラッシングのつもりで全部捨てて、フィルターごと交換しました。
寒い季節だし、よってあまり乗らないし、乗ったとしても回すようなことはしないので、新車以来となる純正「ウルトラG1」を使いました。近所のホームセンターで1リットル700円です。
早く春が来ないかなァ~。
(おしまい)
私の愛機も DYI整備ながら、 いよいよ8万キロ超えでございます。。^^/
松竹さんがDIY8万と聞いてのけぞりました。私のもまだまだいけそうですね。何万kmあたりで何々が寿命になった、みたいなお話しを教えて頂ければ幸いです。
かつてVTに乗ってたのですね、わたしと同じです。自分が小学生のころがバイクブームでして、VT250Fも当時プラモで作っていたので知っておりました。街中で見かけるのはFEが多く、FEカッコイイなあと思っていたこともあり、21世紀になってから乗ったのです。
低速モリモリ(とまでは言えないか…)なVTRとは違って上から下までフラットトルクでレブまで回りきってしまうエンジンに感動しました。
今回のクラッチ交換は、トルクレンチが安物なのでおそらくロックナットが若干緩めに締まってるものと思われ、ちょっと気になっているところです。しばらく走ってから緩みが無いかどうかもう一度あけてみようと思っています。
「人骨修復」。具合はどうですか?
ロックナット! お察し通り、かなり手強いヤツで、 ひたすら地味~に、打つべし!打つべし!笑
あと ケースにこびり付いたガスケットを取るのに便利だったリムーバーが、塗装面にたれてる事に、最後装着時になって、!!! みごとに剥げておりました^^;
私も、ロックナットを外した時はなんか大工さん気分でした。なかなかああいう作業ってないですよね。
リムーバーはご愁傷さまでした。でも自分で付けたキズならよけいに愛着が湧くってものですよね(単なるサディスト)!
素晴らしい。本当に解り安いプレゼンテーションでした。
今後も、職場等で発表され更に腕を上げ活躍される事でしょう。
低レベルな投稿にお褒めをいただいて恐縮の限りです。ありがとうございます。
世の中に対して何の貢献も出来ない社会のゴミのような自分が、せめて同じ趣味の方にとって少しでも役に立てればという思いから、こういう投稿をしています。
無論私レベルではお役に立てないことの方が多いはずですが、少しでも参照する価値があったと思っていただければ深甚の至りであります。ありがとうございます。
(ちなみに職場のプレゼンにはこれっぽっちも力が入りません)
ありがとうございます。