人骨

オートバイと自転車とか洋楽ロックとか

お役所で昼食を

2007年08月08日 | ただの雑談
今日は仕事で会議。
会議中にランチタイム。お客様の偉いおじ様たち大勢と一緒に弁当を食いました。
ぼくとしては、ささやかな楽しみである昼飯は、ひとりで静かにするのが一番なんだけど、たまには仕方ないや。
一緒にお食事しながら、彼らの会話を聞いていました。

「お役所には色々面倒おしつけられてうんざりだわ」
「防災防災言うけどさ、実際大地震が来たらどうするんだろうね」
「うちは非常飲料水タンク、何トンも入るのを作らされたんだよ」

もぐもぐ。

「えーあんたの汚い事務所に?飲めるの、それ?」
「一応飲めるはずなんだけどさ、こないだ覗いてみたら臭えーの!」
「うわーダメじゃん」
「ありゃ消火にしか使えないわ。いざとなったらアレでも飲むもんかな」
「ひでえなあ」

お役所の悪口言うけど、ほんとはお役所と仲良しなんだよな、みんな。
ぼくは知ってるぜ、モグモグ。

「うちは防災無線とか置かされてるけど」
「意味ねーよ、あんなの」
「夜とか日曜に鳴ったって誰も聞いちゃいない」
「それでも個人宅には置けないんだってさ。パニックだか個人情報だか盗聴だかでさ」
「そのへんがお役所なんだわ」
「もうちっと俺たちの言うこと聞けって、な」
「とはいえ代案出せって言われても、何もないけどさ」

にわか仕込みで机上の政治論ぶってる流行の阿呆とは、リアルさが違ってていいよね。
もぐもぐ。

「(戦前産まれ)戦災の時はヒサンだったよね」
「あんまり死体があふれちゃってさ」
「伊勢湾台風なんかもそうだった、もう死体死体しちゃって」
「ありゃいつだったっけ」

昭和34年だよ確か。
なんで生まれてないぼくが知ってて、リアルの彼らがが覚えていないのか。
それが「体験」と「伝承」の違いである…なんちゃって…。

「おれボランティアで棺桶作らされたぜ」
「防災対策も良いけどさ、役所は死体対策もしといた方が良い」
「死体が出てくるなんて滅相もない、っていう発想だからな」
「そうそう、災害予防なんて限界があるのにさ。」

お茶、おかわり。

「今日みたいに暑い日だったらそらスゴイことになるぜ」
「その前に我々が死体になっちゃ元も子も無いよな」
「大丈夫大丈夫、震災なんて来る頃はとっくにおれたち墓の下だって!」

揚げ物、たまには美味しい。もぐもぐ。

「そこの人骨君、あんた若いんだからしっかり処理よろしくな!」
「あ、はい!任せてください(死体余裕ッス!)」
「そうそう、死ぬなよ!」
「はい!」

ここで振ってくるとは思わなんだ…。

「(戦前産まれ)空襲のは隅田川の河畔に死体並べたよなあ」
「もう、すんごい数!」
「それでまとめて八柱に改葬したんよ」
「改葬は公共事業だったから、入札だったんだよね」
「うわー、そんな仕事!?」
「いやカネになりゃ何でもやるって。今の俺ならやる!」
「会社、大丈夫?」
「そういや阪神も見に行ったねえ、死体死体。」

おじさんたち最高!今日の昼食をご一緒できて良かったよ。
うーん、もぐもぐ。

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