人骨

オートバイと自転車とか洋楽ロックとか

SACHSその後(後)

2009年04月12日 | メンテナンス実演(その他)

写真21.清浄中の本体の様子

インテークには、ゴミの侵入を防ぐためにこうやってフタをしておきましょう。


写真22.インテークのOリング

今回は再利用。パーツクリーナーで汚れを落としてから、シリコングリスを薄く塗って取り付けましょう。


写真23.キャブ取り付け

グリグリねじって取り付けます。


写真24.エアクリBOXとキャブを結ぶインシュレーター

ここにもOリングがあるので、同様にして清掃、グリスアップ。どうでも良いんですが、なんでOリングが緑色なんでしょう?


写真25.取り付け時の干渉注意

キャブ本体のクランプをマイナスネジで閉めればキャブの固定が完了しますが、その際に一点だけ注意。
取り外し段階で説明した、クラッチのリフタージョイント金属とキャブが接触しないように、クラッチレバーを動かしながら当たらない場所で組み付けるのです。


写真26.ガソリンホースのクリップ

取り付け時にはタイラップバンドをぶった切ってしまったから、ありあわせのホース用クリップでしっかり留めておきました。明らかにサイズが合ってないのはご愛嬌ということで…

※ ※ ※


さて、ここまで済んだところで再度試運転。
前述の赤文字で記載した不具合箇所のうち、2番目に書いたアイドリング不安定は見事に解消した。アイドリングは超安定、吹け上がりも超良好。キャブレターは完璧と言ってよかろう。
しかし相変わらず、突然のガス欠症状と、ナゾの加速不良は発生する。
はっきり言ってキャブOHに全く落ち度は無いという自信があったため、「キャブは完璧、原因はそれ以外」という方向で躊躇無く探求を行うことが出来る。

ここで一旦ザクコへ進捗報告してみたところ、彼女曰く

「もう十分じゃない?」

しかし私はまだ納得いかないので、さらなる修理のためもう1週間もらうことにした。

まずはナゾの加速不良について。
試運転していて、主に減速後なのだが、突然加速が悪くなる時がしばしばあった。
しかし、そのまま停車して空ぶかしをすれば極めてよく吹けあがる。うーん何故だ?

何度か試していて、気づいた。ある時加速不良に陥り、そのままバイクを手で押そうとしたところ、何だか動きがムチャクチャ重いではないか。
はじめは「なんだ、パンクか?」と思ったのだが、すぐに違うことに気が付いた。
そう、フロントブレーキを引きずっているのだ。
どうやら、ブレーキングのあと、レバーを戻してもシューが戻っていない様子なのだ。
その理由は、「ブレーキのカムが固着している」しか考えられない。
加速不良の原因は間違いない、これだ!
そうなれば話は早いので、フロントをバラしにかかる。


写真27.フロントアクスルのナット

サイズは19mm。反対側のナットも同じです。スパナをかけてびっくり、メチャクチャ緩い…
この段階で速攻作業中断。その他すべてのナット類を増し締めしました。命に関わるよこの整備不良っぷり。メイド・イン・ジャーマニー、大丈夫っすか?!


写真28.スピードメーターケーブル

これまた手で緩むくらい、緩んでました。
グリスが流れ出ていて、スピードメーターはアル中患者の指先ごとくプルプル震える状態です。問答無用でグリスアップ(もちろんグリスアップ後はメーターはスムーズに動くようになったよ)。
今は取りあえずケーブルをホイールから抜き取ります。


写真29.ブレーキワイヤーを外します

ここは特に説明いらないでしょう。アジャストボルトをめいいっぱいまで締め込みワイヤーをダラダラ延びきった状態にして、タイコ部分を抜いてやります。


写真30.前輪撤去

フロントホイールのアクセルシャフトは、抜き取る必要はありません。シャフトはフォーク側のツメに載せてあるだけなので、ナットを緩めるだけでホイールが外せます。この辺の仕組みは自転車と全く同じ。さすがモペッドです。
ホイールが抜けると車体は自重でリアに傾きますが、万一に備えてとりあえずビール箱で保護。
なおフロントのブレーキパネルはフォーク側の切り欠きとシッカリはまるように出来ているので、取り付け時は注意です。


写真31.ブレーキパネルの取り外し

ホイールを抜いた後になって、さらにパネルがナットで締められていることに気づく。ホントはホイール取り外し前にナットを緩めればよかったのですが、写真のようにブレーキのカムリフターを手で押さえてブレーキが掛かった状態にすれば、パネルがホイールごとしっかり固定され、難なく緩められるのだ!


写真32.ブレーキのカム

今回、主にこの部分を清浄してグリスアップするのが目的です。ここが汚れると、今回の症状のようにブレーキの引きずりが起きるのです。長期放置以外のケースでも、内部が汚れると起こりやすいです。
なおグリスには熱に強いシリコングリスを使うのがマストとなります。しょぼいグリスを使うと熱で溶けてドラムにグリスが移ってしまい、ブレーキが効かずに即時死亡→朝刊掲載、となります。


写真33.シューを固定するロッド

主に原チャリのドラムブレーキでおなじみのこいつは、結構クセものでして、外すのはラクですが、嵌めるときに色々コツが要ります。しかもそのコツは車種ごとに違っていたりして、なかなか難儀です。
このザックスも、嵌めるのが中々大変でした。


写真34.新品同様のブレーキシュー

このブレーキシューは純正品の新品だったようです。全然減ってませんね。
とりあえず、セオリー通りカドをヤスリで削って落として鳴き止め&初期効きの改善を講じておきましょう。


写真35.シューの比較

上、無修正。
下、カドを落としたもの。
分かりますか?


写真36.ドラム側

こちらの内部もパーツクリーナーでよく洗浄。
シャフトの部分はおそらくベアリングにグリスが封入されていているので、クリーナーは吹きません。
常識ですが、ベアリング部分には絶対CRCを吹いたりしないこと。


写真37.ブレーキパネルの取り付けナット

「フォークとドラムパネルの間の細めのナット」のことを言っています。
上述通り、うっかりホイールを取り外してから存在に気づいたナットでしたが、取り付けるときは、逆にフォークに仮付けしてから締め付けましょう。

あとは普通に取り付けてフロントブレーキ終了。
レバーを握っただけで分かりますが、明らかに戻りが違います。これで引きずりは解消。
ここでまた試運転。結果超オーライ!
赤文字不具合箇所の3番も消えた。

あとはガス欠症状だけじゃ~。


※ ※ ※



さて、このガス欠的な症状なのですが、これはガソリンが来ていないか点火不良のどちらかだろう。
ミクシーのザックスコミュニティを覗いてみたのだが、「走行中突然失速し、そのままエンスト」の報告は結構ある。持病に近いのだろうな。
「それも含めて、手のかかる可愛いヤツ」
なんていう心優しい意見もあったが、私個人としては、工業製品にこんな持病が存在するのは許せない。絶対に原因を突き止めてやる!

まずはプラグを換えてみた。しかし症状変わらず。

続いてガソリン。コックがイカれててガソリンが流れないのではないか?
ホースを抜いて確認してみると、案の定コックが「ON」あるいは「RES」なのにガソリンが流れてこない。つまりガス欠に間違いなかったようだ。

それにしても、ガソリンコックなんて普通そう壊れるものではないんじゃないか?

いろいろ試してみたところ、コックではない箇所に原因があることがスグに判明した。

それがガソリンキャップ。ガソリンを補給する時に開けるアソコのことだ。

というのも、「ON」でガソリンが流れてこないこのガソリンコックであったが、ガソリンキャップを取り外しさえすれすれば勢い良くガソリンが流れ続けるではないか!もちろん「OFF」にすればしっかり止まる。
しかし一旦キャップを嵌めたとたんに、ガソリンの流れがか弱くなり、やがてほとんど出なくなる。

「ナンタラの法則」だか忘れたが、要するにプッチンプリンと同じで、空気穴が無ければ、密閉された液体は下側に流れない。
だからオートバイのガソリンキャップはちゃんと空気穴が開いている。俗に「呼吸」といわれるヤツだ。

ところが、このザックスはキャップの息抜きがイかれている様子だ。その証拠に、走行中にガス欠症状が起きた時、すかさずキャップを半回転緩めて息抜きをしてやり、即また閉めればバイクのガス欠症状は途端に完全に治るのだ。明らかにキャップが死んでいる。
とりあえず、キャップにクリーナーを吹いたりエアーを噴いたり色々やったのだが、若干良くはなったものの完全には改善しない。
これについてはキャップを交換するしかないみたいだ。
しかし幸か不幸か、このザックスのガソリンキャップはキーレスだ。キャップだけ変えても、キーを換える必要は存在しないので、単純に部品交換で直るであろう。


写真38.ガソリンホース途中の可視部分

ふつうこのパーツはタンク内のサビを確認するためのガソリンフィルターなのだが、ザックスの場合フィルター機能は無い単なる可視パーツである。
ガソリンの流れが目視できるのだ。ここを目視することで、ガソリンがちゃんと流れているのかどうか確認できる。


写真39.キャブ全景

ガス欠症状が出たとき、例の黒ボタンを押してみても、可視部分でソリンがチョロチョロ動くのが目視できないようならば、キャップ不良でガソリンタンクが息詰まりしているのが原因である。100%間違いない。
なお、ガソリンがしっかり流れている場合ならば、ボタンを押して数秒もすればダラダラとキャブからガソリンが漏れてくる。
しかし息詰まり時は、ボタンを惜し続けていても一向にオーバーフロウしてこない。
これにて原因究明。ザックスのガソリンキップ、しょぼすぎ

思うに、ザックスが混合給油であることとキャップ劣化には関係あるのではないか?
ガソリン給油後にオイルを注入するのがこのバイクのセオリーになるのだが、ガソリンタンク上部でオイルがうわずんでいるままキャップを閉めてしまうことで、息抜き孔にオイル分が詰まることが、キャップ不良の起きる原因なのではないかな?
あくまで想像だけど。

その他細々した部分を整備してみたが、ともあれ、SACHS整備はこれで終了である。これなら売りに出しても文句は言われないだろう。
試運転中にも思ったことであるが、快調の状態で乗ってみるとこのバイクは結構気持ち良い。日本車に飽きてしまったマニアには打ってつけであろう。グリップによるギアチェンジ、始動時のマニュアルデコンプ、左足でもかけられるブレーキ、等々、普通の現代のバイクでは味わえないマニアックな機能が満載なためだ。わが手許のへたれザックスは、ガソリンキャップさえ新品に交換すれば、もうどこへでも行ける気にさせてくれるだろう。

セールストーク、おわり(笑)
さあ、誰かもらっておくれよ。
うちの庭に置いておくのもジャマだから…。
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SACHSその後(前)

2009年04月12日 | メンテナンス実演(その他)
ハロー人骨です。
さて、以前こちらで紹介した青い眼の即身仏ことモペッドのSACHS OPTIMA50が、ついに当クリニックへ入院してきた。
残念なことに、売却前提での入院である。修理後にはザクコの手を離れるのだ。二度と元の場所には戻れない悲運のクランケである。
しかし新たなオーナーの手で愛されたほうがこのモペッドにとっては幸せなことであろう。現在のオドメーター、200km弱

ということで、モグリの整備士である私がこの即身仏を徹底的に洗いなおすことにした。今回はザオラルではない、ザオリクである。しかも、ザクコが金をかけられないというので、部品交換をしない前提での修理である。これは難しいオペだぞ。

「自賠責は大丈夫?」
「へーき、ちゃんと払ってるよ!」
しかしナンバーに貼られたシールを見ると、平成18年で終わっている。書類をチェックしたが、更新されている様子はない。どうやら彼女は自賠責と自動車税と勘違いしているようだ。っていうか、前回これで試運転しちゃったじゃないか…

公道における試運転については断念せざるを得ない。そこで今回はトランポで当医院まで持参し、普段私が使用している総延長数kmにおよぶテストコースへ持ち込み試運転を試みてみることにする。
すると次々と不具合箇所が明るみになった。前回の修理時は、ワイヤーに注油しただけで取りあえず無事に走ってくれるような気がしていたが、そうはいかなかった。やはりいくらナチスドイツであっても、3年放置のマシンでは注油だけでは復活しないようだ。

まず不具合の症状は次のとおり。


1.満タンにもかかわらず、走行中に突然ガス欠症状を起こしエンスト。

しかし、エンスト後しばらく放っておくと、何事も無かったのかのようにエンジンがかかる。


2.アイドリング状態で放っておくと、どんどん回転が上がっていく

濃いのか薄いのか知らないけど、やっぱり吸気系統だな…


3.空ぶかしは軽く回るのに、なぜか加速しない時がある。

常にではない。タマにである。こういうのは厄介だぞ



ネット等で調べてみたのだが、このOPTIMA50というモペッドに関する整備情報はほぼ皆無。無いことは無いのだが、役に立つものは皆無といって過言でない。そこで私は急に色めきたった。何故なら私が整備してその詳細をこのクソウェブログで発表すれば、本邦唯一のザックスの整備情報となるからだ。これは皆さんの役に立てるに相違あるまい!
私はこういうのに弱い。

ということで、セオリー通りキャブレターから分解清浄するよ。


写真1.エアクリを外したところ

エレメントを外しただけです。金属製の留め金で固定されているので、マイナスドライバー等をテコにして留め金を外しましょう。


写真2.キャブレター外観

黒いキャップが、マニュアルにも書かれているナゾのボタン。今回こいつの正体が明らかになります。


写真3.エアクリ側から覗いたインテーク

白いフタみたいなのが見えますね。こいつが、何とこのバイクのチョーク機能の本体。チョークワイヤーを引っ張ると、この白いフタがキャブのインテークを軽く塞ぐのだ。確かにエアが減って濃くなるけど、そんなのってアリですか?!カルチャーショック。


写真4.キャブ上部

上のワイヤーがアクセルワイヤーで、下のホースはガソリンね。


写真5.アクセルワイヤー撤去

ピストンは、スプリングを縮めれば抜けます。この辺はそこらの2サイクルの原チャリと全く同じ。


写真6.スロットルバルブ

アクセルワイヤーとピストンが直結。これも一般的な2サイクル仕様。


写真7.ガソリンホース撤去

普通ホースはクリップで留めてあるものだけど、こいつは使い捨てのタイラップで留めてある。ニッパーでカットします。当然再利用不可。日本車と比べてメンテナンス性で劣ると言える。


写真8.キャブ撤去

アクセルとガソリンを外せば、あとはマイナスドライバーで本体クランプを緩めてクリクリと捻るだけで抜けます。これもまあ一般的。


写真9.キャブ下側

ここでまた驚き。ガソリンを抜くためのドレンは存在せず、オーバーフロウホースも存在しない。底部に空いてるこの穴からガソリンが抜けるのだが、仕組み的にはオーバーフロウ穴と言える。フロートチャンバー内の油面が一定に達すると勝手に抜ける。かつ、ドレンを兼ねているわけだ。日本車ではお目にかかったことが無いシンプルさ。


写真10.キャブ撤去後のインテーク付近

とりあえず汚れていたから綺麗にふき取りました。キャブ本体を避けるように取り付けられたコの字型の金具は、クラッチワイヤーとリフターをつなぐジョイント金具。
今まで見た限りのバイクでは、普通クラッチワイヤーは最低限のテコ目的で小さめの金具を介してリフターにつながっているのだが、これはかなり派手な金具だ。これはリフターがクランクケースの外側に位置しているせいだろうか。無駄な仕組みに思えた。


写真11.フロートと、フロートピン

フロートチャンバー(キャブの下側のフタ)はマイナスドライバ2本でカンタンに外せます。今回は一切の部品を再利用するため、ガスケットを破かないように注意。
中身なのですが、腐ったガソリンも見当たらず、サビ粉も見当たらず、きわめてキレイな状態でした。これならガソリンタンクも錆びていないはずです。
しかし一見キレイでも結構ネバネバして詰まってるのがキャブレター。ここではキャブ洗浄オタクの真髄を発揮します。
最初に顔を出すのがこのフロートですが、フロートのピンは軽く圧入されているため、極小ドライバー等を当てがって、ドライバーの柄などでコンコン叩かないと抜けません。フロートバルブが金具で固定されている仕組み等は、日本車と同じで普通なようですね。


写真12.アイドリング調整スクリューと、ナゾのボタン

大体正規のアイドリング回転数に合わすには、マックス閉めこんでから2回転半戻しくらいです。まああまり気にしなくて良いでしょう。スクリュー取り外してみましたが、Oリング等は一切使われてません。いい加減だなあ。

で、上述のボタンの正体ですが、単にボタンと繋がったロッドが下まで伸びているだけの仕組み。ロッドはフロートに直接接触します。
ナゾのボタンを押す→フロートが押し下げられる→強制的にフロートチャンバー内部にガソリンが流入する
たったそれだけの仕組みでした。マニュアルには5秒程度とか書いてますが、適当に押してるとすぐにオーバーフロウして例の穴からガソリンがこぼれてきます。。
なおこのキャブはオーバーフロウしようがなんだろうが構わずにスグエンジンがかかります
素晴らしいというか、なんというか…


写真13.メインジェット

写真の真ん中のが、メインジェットと、そのホルダー。その左下に見えるのはフロートバルブ。
これを見て、私はビビってしまった。
そう、このキャブレターには、スロー系統が無いのだ!
こいつにはのけぞるほどたまげた!思わず傍にいた3さいの息子に声をかけてしまいました。
「おい見ろよ、このキャブ、スローが付いて無いぞ!」
「ンー、ソッカア・・・ソロウガ付イテ無イカア・・・」
なんていうか超シンプルではないか。
どこがナチスドイツの科学力だ。


写真14.ジェットニードル

いちおうクリップが付いています。段数は一番上に止まってるので、そのまんまにします。チューンナップの余地とかは皆無。


写真15.メインジェットとジェットホルダーならびにスペーサー

ホルダーの穴のなかに、スペーサーをポトンと落としてあり、その上からメインジェットが付きます。
分解してポロリと外れて初めて気づきました。こんな場所に付いているスペーサーは初めて見ました。無くしやすいので注意。
いい加減なバイク屋とかにキャブレター清掃を依頼すると、こんなナゾの部品は紛失されそうな気がします。


写真16.洗浄中

とうとう、内部にOリング類は一切見当たりませんでした。唯一、例のキャブ上部に付いている樹脂製ボタンだけは取り外し不可なので、そのまま洗います。
メイン系統のエアジェットは写真に見える穴1つだけなので、ここには念入りに薬剤を注入しましょう。


写真17.洗浄後の各パーツ

クリーナーに漬けない部品については、パーツクリーナーで丁寧に洗浄します。


写真18.洗浄後のメインジェットホルダー穴

キレイに貫通していますね。


写真19.フロートの組み付け

ピンは、外した時と同じ要領で、ドライバ等を当てがって、ドライバ柄とかでコンコンやって軽く圧入します。
なおフロートバルブには、段付き磨耗とかは一切ありませんでした。走行距離200km未満というのが本当かどうかの傍証になりえます。


写真20.清浄、組み立て後のキャブ

何度見ても良いものです、きれいなキャブレター。
フロートチャンバー合わせ部のガスケットは再利用したので、念のため耐ガソリン性の液体ガスケットを塗布しておきました。我ながら気配り最高!
なお漬け置き洗浄の所要時間は、60分程度です。


(後編に続く)
コメント (2)
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