業界勉強会に行って「勉強にはなったが、こんな人(講師)でも意外と財務的には古い頭だなと思った」こととか、大阪屋への取引申込が結局ダメだったこととか、ところがある忘年会に行って云々とか、書きたいことは多いんです。
ようするに書けばいいんだが、あちこちに正体がバレてるせいで書きづらい。時間差攻撃で乗り切ろうと思ってるんだが、意味ないか。。。 とりあえず、本日はちょっと別の話をさせてもらう。
うちはだいたい年2点の新刊というペースで来ていたんだが、あの本で興奮しているうちに数ヶ月過ぎてしまって、肝心のうちの本を作り始めたのは7月頃だった。で、その本の入稿がようやく終わって、今週中に見本納品の予定にしている。
ちなみにトーハンでは、またまた新しい担当者になっている。挨拶がてらブックライナーの伝票切替に行ったとき、怖くて仕方なかった前の担当の人が、笑顔で「また変わっちゃいました~」と言ってくれて、なんか変な気分になった。ようするに、怖い怖いと思っているのは私がちゃんと訪問していなかったから。晶文社さんのおかげで私の存在を認知してもらったら、雰囲気がずいぶん違う。怖いのは取次の仕入窓口の人たちのせいでは、まったくないのだ。まあ、人見知りタイプと思って許してもらおう。
で、今度の新刊だが、写真もいっぱい入れたビジュアル本である。
うちの場合、予算的に厳しい設定をしていて、そのことについては最初に著者と確認する。例えば、「リライトが必要そうだから、印税は10%じゃないけどいいか」と相談したりする。今回も、「写真をいっぱい入れたい、でも巻頭カラーみたいなのは嫌だから全ページフルカラーになりそう」と思った時点で、著者に探りを入れた。
著者は、文章を書く以外に写真に撮る物を自分で作る。だから、作ったものが本でどう表現されるか、すごくうるさいんじゃないかと思って、恐る恐るきいてみた。すると、写真も自分で撮りたいと言う。手作り感とかいろいろ理由はあったんだが、別にプロのカメラマンを頼まなくてもいいと言う。
私も、家庭画報の特集みたいな「ビシバシに決まっていてきれいだけど、別の雑誌でも見たような規視感がある」というページ作りは嫌だった。かといって、あまり面白くない素人のフォトエッセイみたいな自費出版調は絶対避けたい。とりあえず、いくつか撮ったのを見せてもらって判断しようということになった。
結局、いろんな人の助けを借りつつ著者が全部自分で撮影することになった。
私も満足だったんだが、カバーで引っかかった。別に本文を軽視するわけじゃないんだが、カバーとなると…という感じだったのだ。カバー案をいろんな人に見てもらうと、いいと言う人もいるものの、本ということに詳しい人たちの評判は、やっぱりよろしくない。
どういうアングルのほうがいいとか、どういう背景のほうがいいという話はわかりやすい。が、「写真にインパクトがない」と言われて困った。自覚しているものの、じゃあインパクトのある写真って何だ?
私は別に写真が趣味ってわけじゃないが、写真展などは好きでたまに行く。すごいプロ(というか有名な写真家)の写真がなんとなく違うということもわかる。が、すごい人じゃなくて職業カメラマンとでもいうんだろうか、そういうレベルの人の写真となると、よかったりどうってことなかったりする。
うちのような予算で本を作っていると、カメラマン&スタジオのコストを考えるだけで悩むのに、「せっかく金出して頼んだけど、どうよ」という写真があがってくるのは怖い。実際、相談に乗ってくれた編集者も、「そういうことはあり得る、プロが撮ったものなら全部OKってわけでもない」と言っていた。
読者に買ってもらうものなんだから、予算がないからと言って妥協はできない。けど、満足するまで何度も頼んだり違う人に頼んだり…というとこまでは、どうしてもうちでは無理だ。けど、無理だで済ませていいのか。一晩ぐちゃぐちゃ考えた。
結局、「著者が一人で撮ってくるんじゃなくて私が立ち会ってもう1回だけトライする、それでダメだったらプロに頼む」ということになった。撮影日までに写真に関する本を読みまくって、「ちょっとしたことで生まれる違い」について即席で学んだ。日芸行ったら4年かかることだが、知らないよりまし。
おそらく、類書があるような本だったら、撮った人を探すなりなんなりしてプロに頼んだと思う。
批判は覚悟で言うと、最終的には「うちが初めて世に出すんだから、うちの作り方でできるものでいい」と、自分に言い聞かせた。
それに、いろんなプロにあれこれ頼んでコーディネートするのも楽しいだろうが、やっぱり私は手作りで本を作るのが好きだ。著者が自分で頑張って撮りたいと言ったら、「ダメダメ、あんたじゃ」とは言えない。
どこまで読者に受け入れられるかってことも含めて、「自分の責任で自分の手で」作りたい。プロに頼みさえすれば読者も…ってことじゃないだろうし。。。
ようするに書けばいいんだが、あちこちに正体がバレてるせいで書きづらい。時間差攻撃で乗り切ろうと思ってるんだが、意味ないか。。。 とりあえず、本日はちょっと別の話をさせてもらう。
うちはだいたい年2点の新刊というペースで来ていたんだが、あの本で興奮しているうちに数ヶ月過ぎてしまって、肝心のうちの本を作り始めたのは7月頃だった。で、その本の入稿がようやく終わって、今週中に見本納品の予定にしている。
ちなみにトーハンでは、またまた新しい担当者になっている。挨拶がてらブックライナーの伝票切替に行ったとき、怖くて仕方なかった前の担当の人が、笑顔で「また変わっちゃいました~」と言ってくれて、なんか変な気分になった。ようするに、怖い怖いと思っているのは私がちゃんと訪問していなかったから。晶文社さんのおかげで私の存在を認知してもらったら、雰囲気がずいぶん違う。怖いのは取次の仕入窓口の人たちのせいでは、まったくないのだ。まあ、人見知りタイプと思って許してもらおう。
で、今度の新刊だが、写真もいっぱい入れたビジュアル本である。
うちの場合、予算的に厳しい設定をしていて、そのことについては最初に著者と確認する。例えば、「リライトが必要そうだから、印税は10%じゃないけどいいか」と相談したりする。今回も、「写真をいっぱい入れたい、でも巻頭カラーみたいなのは嫌だから全ページフルカラーになりそう」と思った時点で、著者に探りを入れた。
著者は、文章を書く以外に写真に撮る物を自分で作る。だから、作ったものが本でどう表現されるか、すごくうるさいんじゃないかと思って、恐る恐るきいてみた。すると、写真も自分で撮りたいと言う。手作り感とかいろいろ理由はあったんだが、別にプロのカメラマンを頼まなくてもいいと言う。
私も、家庭画報の特集みたいな「ビシバシに決まっていてきれいだけど、別の雑誌でも見たような規視感がある」というページ作りは嫌だった。かといって、あまり面白くない素人のフォトエッセイみたいな自費出版調は絶対避けたい。とりあえず、いくつか撮ったのを見せてもらって判断しようということになった。
結局、いろんな人の助けを借りつつ著者が全部自分で撮影することになった。
私も満足だったんだが、カバーで引っかかった。別に本文を軽視するわけじゃないんだが、カバーとなると…という感じだったのだ。カバー案をいろんな人に見てもらうと、いいと言う人もいるものの、本ということに詳しい人たちの評判は、やっぱりよろしくない。
どういうアングルのほうがいいとか、どういう背景のほうがいいという話はわかりやすい。が、「写真にインパクトがない」と言われて困った。自覚しているものの、じゃあインパクトのある写真って何だ?
私は別に写真が趣味ってわけじゃないが、写真展などは好きでたまに行く。すごいプロ(というか有名な写真家)の写真がなんとなく違うということもわかる。が、すごい人じゃなくて職業カメラマンとでもいうんだろうか、そういうレベルの人の写真となると、よかったりどうってことなかったりする。
うちのような予算で本を作っていると、カメラマン&スタジオのコストを考えるだけで悩むのに、「せっかく金出して頼んだけど、どうよ」という写真があがってくるのは怖い。実際、相談に乗ってくれた編集者も、「そういうことはあり得る、プロが撮ったものなら全部OKってわけでもない」と言っていた。
読者に買ってもらうものなんだから、予算がないからと言って妥協はできない。けど、満足するまで何度も頼んだり違う人に頼んだり…というとこまでは、どうしてもうちでは無理だ。けど、無理だで済ませていいのか。一晩ぐちゃぐちゃ考えた。
結局、「著者が一人で撮ってくるんじゃなくて私が立ち会ってもう1回だけトライする、それでダメだったらプロに頼む」ということになった。撮影日までに写真に関する本を読みまくって、「ちょっとしたことで生まれる違い」について即席で学んだ。日芸行ったら4年かかることだが、知らないよりまし。
おそらく、類書があるような本だったら、撮った人を探すなりなんなりしてプロに頼んだと思う。
批判は覚悟で言うと、最終的には「うちが初めて世に出すんだから、うちの作り方でできるものでいい」と、自分に言い聞かせた。
それに、いろんなプロにあれこれ頼んでコーディネートするのも楽しいだろうが、やっぱり私は手作りで本を作るのが好きだ。著者が自分で頑張って撮りたいと言ったら、「ダメダメ、あんたじゃ」とは言えない。
どこまで読者に受け入れられるかってことも含めて、「自分の責任で自分の手で」作りたい。プロに頼みさえすれば読者も…ってことじゃないだろうし。。。
目から鱗、な話も多く、楽しんで読んでおります。
細かいようですが誤植を発見。
「別の雑誌でも見たような規視感」
↓
「既視感」
ではないのでしょうか?
しかしもご自分もわかっていらっしゃるのに。
嫌らしすぎ。
それに、「誤植」って、、、植字じゃないんですから、ネットは。
印刷物でも「誤植」はもうなくなってると思います。
自分的には「誤字」とか「誤記」と言うべきだと思います。
やなツッコミですいません、ジャズ大名さん。
書いている本人は、何が目から鱗かまったくわかりません(笑)が、これからも恥を晒していきます。
恥ついでに、「規視感」も遺しておきます(--;