小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

大人の童話

2006-02-08 00:41:53 | 小さな気付き

びっくりしましたね、秋篠宮妃紀子様の御懐妊。

おめでとうございます。男子か女子かで又、静かに御出産という環境というわけにはいかないでしょうね。

数年前、大分空港で、2メートル位の至近距離でお二人をおみかけしました。

殿下の何ともいえないオーラに圧倒されたのを思い出しました。

 

話かわりま~す。

 

ロボコップのようなギブスの右手を見ながら、この手でラリアットしたり、エルボーしたら効くだろうな~なんて暇なもんで考えたりしています。

コタツから半径5メートル位の行動範囲。

カーブが投げられない右手は、エンジンキーが回せません。

だから時間はたっぷりあるのに、図書館にも映画にも行けません。

ま、これで出歩いていたら家族から大ブーイングです。ハイじゅうじゅうわかっています。

で、今日は読書。

今日読んで面白かった本から。

岩波文庫 小川未明童話集より

ちょうと三つの石

小川未明の代表作品には「赤いろうそくと人魚」とか「野ばら」などなど。

童話作家として有名なんですが、彼の書く童話は子供も大人も楽しめます。

この「ちょうと三つの石」は大人向け童話ですね。

では、では、あらすじ、いきますよ~。面白さを伝えられるといいんですが・・。受けたら教えてね。

 

あるところに、まことにやさしい女がありました。(ではじまります。)

このやさしい女性はお年頃になり、水車屋のお嫁ちゃんになります。

最初の結婚です。(ということは・・・)

この夫、

「一生懸命に働いてお金持ちになろうね。」

と、お嫁ちゃんを励ましながら仲良く働いて暮らしていました。

でも、まだ楽な日がこないうちに、この夫は病死。

この夫、亡くなる前、この可愛いお嫁ちゃんに

「俺はお前を残していくのが悲しい、でも、お前がくるのを待っているから、この世を幸福に暮らしてからやっておいで。」

お嫁ちゃん

「どうか、私のゆくのを待っていてください。あの世へゆくには、山を上るといいますから、峠のところで、私のゆくのを待っていてください。」

独りぼっちになったお嫁ちゃんに再婚話。

死んだ夫に対してすまないと思いながらも、まあ~いいっかと再婚。

第2の結婚は、機織の家。

又、この夫に可愛がられ、仲良く一生懸命に働きました。

でもこの二人目の夫も病死。

「あの世にいって、お前のくるのを待っている。お前はこの世を幸福に送ってくるがいい。」

お嫁ちゃん

「あの世へいくときには、なんでも高い山を上るそうです。どうか、その峠のところで待っていてください。」

またまた未亡人になっちゃいました。

まだ若いんだからお嫁にいったほうがいいと再再婚話。まあいいっかと三度目の結婚。(このお嫁ちゃん、男運がいいんだか悪いんだか・・・・。)

3度目に嫁いだ先は、鳥屋。

そこでも一生懸命に働きました。

が、しか~し、又夫が病死。

「お前を残していくのはこのうえなく悲しい。でももうお前はどうにか暮らしていけるからこの世で幸福な日を送ってくれ。きっと待っているから。」

お嫁ちゃん

「あの世にゆくには、高い山を越さなければならないそうです。どうか峠でわたしを待っていてください。」

あ~あ、し~らないと、三人におんなじこと言っちゃたよ、このお嫁ちゃん。

で、その後はもう食べていけましたから(?)結婚はせず暮らしました。

彼女も、又歳をとり、あの世にいくことになりました。

仏さまに道案内をされて、最後の山を上りはじめました。

やがて峠に・・・・。

そこには、三人の男が待っていました。

この三人はず~っと一緒に待っていたのですが、同じ女性を待っていたなんて聞いてないよ~って。

当然この三人、お嫁ちゃんに詰め寄りまさ~ね。

お嫁ちゃんにしてみれば

「リンダ、こまちゃう!」

状態。

仏様にも

「リンダ困っちゃうじゃない、お前は三人のなかで、いちばんどの人を愛しているのか?」

「わかんな~い。」

仏様

「おまえは、どういうような気持ちで、たびたび結婚したのか。」

「だって~ぇ、一人で食べていくの大変だし~・・・」←言えない言えない。だまっとこっと。

仏の顔も三度まで、ぷち~んと切れた仏様

「そんなお前はあの世へゆくことはできない。おまえはちょうになって、もう一度下界へ帰って、よく考えてくるがいい。」

「なあおまえ 天国ちゅうとこは
そんなにあまいもんやおまへんにゃ
もっとまじめにやれ」

と、ちょうにされ下界に戻されたお嫁ちゃん。

きゃ~リンダ、ちょうになっちゃった。まあいいっか。

あ、忘れていましたね、あの3人の夫。

仏様に

「女がほんとうに悟りがついて、永久に変わらない自分の夫を見分けがつくまで、ここに待っているがいい。」

で、この3人、10年、100年、幾100年と待っているうちに、ぎゃび~ん、なんとになちゃいました。

最後の小川未明さんのしめ。

下界に去ったちょうは、いまだに悟りがつかないとみえて、花から花へと、美しい姿をして飛びまわっていて、帰ってこないのであります。

おしまい。

 

ふふふ、いかがでしたか。

これは、やっぱり大人向けの童話ですよね。

しかし、石になるまで待つのを男性にしたから、童話になるんですよね。

男性が次々に再婚して、女性がじっとその男性を峠で待つなんて絶対ない。

まず、女だったら峠でおしゃべりします。

すぐ、お互いの情報交換して同じ男性だとわかるのに3日もかからないでしょうね。

と私は思うのですが、まあいいっか~。

 

今日の私の小さな幸せ

いつも控えに甘んじていた左手が中指を除いて大活躍。いまや動かせない右手にかわって、エースです。

 


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10 コメント

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酒はうまいしねえ様きれいだ (如月樹裏)
2006-02-08 06:43:16
菜の花に飽きたら桜へ・・・こんな由来があったのですね(笑)



じっと待つ男・・・自分も「峠で待ってて」って言われたら間違いなく待つと思うので、妙に共感。

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待つかな? (*aprile)
2006-02-08 14:18:37
石になるまで女は待たないでしょう?わたしもチョットは待つかな。でも長くは待たない(笑)主人の方が待ってそうな気がします。「ここじゃなかったかな?いつになったら来るかな?」とか言いながら心配してそうな気がします(笑)
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良かったですね。 (maromaro13)
2006-02-08 15:13:27
紀子様、おめでとうございます。細いけれど、妊娠しやすいんでしょうね。生める方がたくさん生んで少子化に歯止めをかけてくださると世の中うまく回る気がするのは、私だけでしょうか?
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Webの図書館 (kenji)
2006-02-08 18:50:15
 小川未明の童話集は小学校低学年のとき全部読みましたが、覚えているのは「赤いローソクと人魚姫」くらいです^_^;

 ところで、小川未明はよほど女性に「ひどいめに」遭ったんでしょうね。それも何回も。



 図書館に行けないと嘆いていらっしゃるtamiさんにWebの図書館を紹介します。

 「青空文庫」http://www.aozora.gr.jp/index.htmlに一度アクセスしてみてください。著作権の関係で新しい作家の本はないんですが、無料でダウンロードしてパソコンで本が読めます。
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Unknown (あきこ)
2006-02-08 21:05:34
tamiさん



いつも、かご製作者の日記にコメントありがとうございます!



お怪我をされて、大変ですね。

ご自愛くださいね。

私はずっと前に足の指をしこたま打って

近くの診療所へ行ったら、

レントゲンは異常ありません、と

言われたのですが…。

数カ月後からしびれてきたのです。

あれから2年もしびれたまんまなんですよー。

よいお医者さんに巡り逢えるのも人徳ですよね!



小川未明の童話面白いですー。
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惜しい! (tami)
2006-02-08 21:22:13
如月さん



チッ、チッ、若いね~、ねえ様じゃ感じがでません。

ねえちゃんじゃなくちゃ!(笑)



如月さんは石になっても待つタイプですか・・・。メモメモ。



どうか、神様、如月さんが誠実な女性にめぐりあいますように・・・。
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男性のほうが・・・ (tami)
2006-02-08 21:27:58
*aprileさん



ははは、そうですか、*aprileさんも少し待ちますか。

ご主人が*aprileさんをマーブルちゃんと一緒に「道間違ったんじゃないかな~」なんて言いながら待っておられる姿が目に浮かびます。

とっても幸せな想像ですね。
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そうですね (tami)
2006-02-08 22:13:37
maromaro13さん



子供を沢山生んで育てるって事は、経済的にもしっかりしている事もとっても大事なことでしょうね。

昔は貧乏人の子沢山って言う言葉がありましたが・・・。

お金持ちでIQの高い御夫婦が沢山子供さんを生んでくれたら、日本の未来も明るいだろうね。
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すごい! (tami)
2006-02-08 22:21:01
kenjiさん



小学校の時未明さんを沢山読まれたんですか?

読んで心がワクワクしてくるというよりどちらかというと、苦い味のする内容が多いと思うのですが・・・。

小学校の時のkenjiさんはどんな感想を持ったんでしょうかね、未明さんに。



今日私も青空文庫をお気に入りに入れているのを思い出して、早速太宰治を読みました。

ありがとうございます。いい時代になったものですね。(笑)
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うわ~ (tami)
2006-02-08 22:26:37
あきこさん



遊びに来てくださったんですね。

ありがとうございます。うれしいです。



しこたま打った足大丈夫ですか?

私が今行っている病院、県下から来ています。とっても評判いいようです。家の近所です。もう一回診てもらってはいかがですか?



又遊びにいらしてください。

ご主人様のブログの写真はあきこさん?
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