一気読みしました
着物始末暦シリーズ
中島 要著
ハルキ文庫時代小説
前から、本屋に行くと「みをつくし料理帖」の近くに並んでいるので気になっていました
図書館に全巻並んでいるのを見つけ早速読んでみました
中島さん初読みです
最初、中島要(なかしま かなめ)さん、男性とばかり思って読んでいました
着物に詳しい男性?
ネットでくぐるもよくわかりません
年齢も・・・
でも多分女性ですね
若い人であってほしい
そして、沢山いい本を書いて世に出して宇江佐さん葉室さん越えして欲しいです
さて、私が一気読みする本は
読みやすい(小難しくない)
展開が早い
主人公に惹かれる
暗くない
泣けて笑える
これが揃えば文句なしです
今回読んだ「着物始末暦」はそのすべてをクリアしていました
第1巻「しのぶ梅」が出たのが2012年
5年3か月かけて最終10巻
いや~それまで手をつけなくて良かったです
待てませんもの
着物の始末(染み抜き、リフォーム等)を生業にする余一が主人公
しかし、この本の読ませ方の面白いのが
主人公を彼にかかわる人が一人称で書いてるんです
だから、彼の本心がなかなかつかめない
じれったい
自分の暗い出生の為に人との関りを拒む余一
その降ろされてしまっている心のシャッターをがむしゃらに開けていくお糸ちゃん
まあ、本当に彼にかかわる人達がみんな個性豊か
特に、大店呉服屋の跡取り息子の綾太郎が彼によって成長していく姿が何ともいい
余一の腕が見事
とびっきりの職人です
最後のページに着物の模様の説明もあるのも素敵です
終わるのは終わったのですが、癖のあるわき役たちのその後が気になって仕方がありません
みをつくし料理帖も花だよりでみんなのその後を教えてくれました
着物始末暦も「着物だより」を書いて欲しい!!!
そんなこんなで中島要さんの本、他なのも読んでみようと思います