原題:『そばかす』
監督:玉田真也
脚本:アサダアツシ
出演:三浦透子/前田敦子/伊藤万理華/伊島空/前原滉/前原瑞樹/浅野千鶴/北村匠海/田島令子/坂井真紀/三宅弘城
2022年/日本
恵まれているセクシャル・マイノリティについて
主人公の蘇畑佳純(通称そばかす)は音大でチェロを弾いていたものの、挫折して地元に戻ってきてコールセンターに勤めている。30歳になるものの、浮いた噂もなく両親は心配しているのだが、実は佳純は恋愛そのものに興味がなく、そのような「性癖」を理解されないまま人生をこじらせている感じなのである。
しかしここで疑問に思うことは、例えば、お見合いをしたラーメン店の店主の小暮と千葉まで泊りがけで食べに行った際に、結婚に興味がないと言っていたものの、やはり佳純に興味を抱いて夜中に佳純の部屋にやって来る小暮にその気がないと言って拒絶するのは、20歳ならばまだしも30歳では無理があると思う。そういうことになることはありがちで、そのような経験もあるはずだから最初から小暮の誘いを断るべきか、あるいはせめてセックスだけは付き合ってあげてもいいのではないかと思った。実際、ヤッてみたら意外と良かったりするからね。
本当に深刻な問題を抱えているのは寧ろ、佳純のようなセクシャル・マイノリティではなく、ゴリゴリのセクシャル・マジョリティであるにも関わらず、誰からも相手にされない人たちであり、佳純は恵まれた環境に甘えていると思うのである。
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