原題:『Stillwater』
監督:トム・マッカーシー
脚本:トム・マッカーシー/マーカス・ヒンチー/トーマス・ビデゲイン/ノエ・ドゥブレ
撮影:マサノブ・タカヤナギ
出演:マット・デイモン/アビゲイル・ブレスリン/カミーユ・コッタン/リロウ・シアウヴァウド
2021年/アメリカ
結局同じ過ちを犯してしまう父と娘について
『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』(トッド・ヘインズ監督 2019年)から「ウォーター」シリーズが続くが、両作品は全く関係が無く、本作はフィクションである。
主人公で石油会社の現場で働いているビル・ベイカーの娘のアリソンはフランスのマルセイユに留学中の2014年に事件に巻き込まれ、ルームメイトで同性の恋人のリナを殺害したということで5年の実刑を言い渡され現地で収監されており、ビルが定期的に娘に会いにマルセイユを訪れている。娘の無実を晴らそうとビルが奮闘する様子が描かれている。
スリリングな作品の性格上詳細な説明は避けるが、やはりアリソンの粗暴さは父親譲りだと思う。つまりビルは娘にずっと試されているのであるが、ビルもまたその性格を彼の母親から譲り受けているのである。実の娘との関係は上手くいかないにも関わらず、マルセイユで出会ったヴィルジニーの娘のマヤとは馬が合うところが皮肉である。
キース・ウィットレイの「アイム・ノー・ストレンジャー・トゥ・ザ・レイン」を和訳しておきたい。
「I'm No Stranger to the Rain」 Keith Whitley 日本語訳
俺は雨に詳しいし
雷とも友達だ
友よ
稲妻が俺に直撃するなんておかしくないか?
俺は悪魔と戦い
奴のレベルまで落ちてしまったが
俺は絶対に屈服しなかったから
奴が俺に見切りをつけたんだ
俺は雨に詳しいし
天候が悪くなることが分かる
どしゃ降りの中でも雨避け場所を見つけるのが上手い
俺は兄弟たちに生け贄に捧げられ
恋人たちに磔刑にされるが
全てを乗り越えて痛みに耐えた
俺は雨に詳しいんだ
俺がもうろうとしていると
ある感情を抱く
もしも俺が頭を上げないならば
俺は溺れているのかもしれないが
信じ続けることは難しい
雨が地面に穴を開けるほど降っていても
俺は外に出るだろう
そして今夜本当に雨は降る
俺は雨に詳しいが
常に明日というものはある
俺はわずかな陽光でも請い求め
上手く手に入れられなければ借りて
この雲を僕の背後に移すんだ
それが人々が俺を風に乗せて
ハリケーンの中で踊らせようとするやり方なんだ
俺は雨に詳しい
俺は雨に詳しい
俺は雨に詳しいし
雷とも友達だ
友よ
稲妻が俺に直撃するなんておかしくないか?
それが人々が俺を風に乗せて
ハリケーンの中で踊らせようとするやり方なんだ
俺は雨に詳しい
俺は雨に詳しい
Keith Whitley - I'm No Stranger to the Rain
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