MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『あさひなぐ』

2017-09-26 00:10:37 | goo映画レビュー

原題:『あさひなぐ』
監督:英勉
脚本:英勉
撮影:江﨑朋生
出演:西野七瀬/白石麻衣/桜井玲香/松村沙友理/伊藤万理華/富田望生/生田絵梨花/中村倫也
2017年/日本

メンバー間に生じつつある「格差」について

 観賞していて終始ぎこちなさが付きまとっている感覚にとらわれた原因が俳優の演技力の問題なのか、あるいは監督の演出力の問題なのかはよく分からないのだが、例えば、冒頭で主人公の東島旭が通学途中で嘔吐く原因がゴミ袋の上にたむろするカラスのせいではなく二ツ坂高校への初登校による緊張によるものであるならば、家から出る様子やせめて4月のカレンダーを示さなければ観客に上手く伝わらないように思う。
 原作が少女漫画ということから「漫画的」な演出だと捉えるならば、乃木坂46が2年前に出演したテレビドラマ『初森ベマーズ』の延長線上の作品と見なさざるを得ない。東島旭のヘタレキャラにしても宮路真春の気負いキャラにしても芯においてブレが見受けられ、一貫性を感じられないのであるが、それしにては野上えりを演じた伊藤万理華の演技は乃木坂46のメンバーの中では一人飛びぬけていないだろうか? まるで主題歌「いつかできるから今日できる」のソロパートにおいて生田絵梨花の歌唱力が一人だけ飛びぬけていて他のメンバーのソロが霞んでしまっているような感じと同様な感覚を受ける。
 乃木坂46のファンなので個人的にはギャグも満載で十分に楽しめたのだが、このようなレビューになってしまったことを申し訳なく思う。

乃木坂46 『伊藤万理華×柳沢翔』


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