MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

日野皓正の「晩節」について

2017-09-03 22:30:19 | Weblog


(スポーツニッポン 2017.9.2 撮影:近藤大暉)

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 日野皓正の言い訳が理解できない。数え切れぬほどのライブをしている一流のトランペット奏者が何故目の前で暴力を見せられる約500人の観客の気持ちに思いが行き渡らないのだろうか。ドラムを叩き続けた生徒に対して「帰れ!」と言うのであるならば、そのまま生徒を連れてステージから降ろし、その後に楽屋で説教をすれば済む話なのである。昔、学校で遠足に行った時に、「家に帰るまでが遠足だ」と言われたことを思い出す。つまり家に帰る途中で交通事故などに遭ったら楽しかった遠足そのものが台無しになるのである。いままで良い演奏を聴いていたのに、最後になってステージ上で虐待を見せられたら演奏会そのものが台無しになるということが日野には分からないのであろうか。そもそも生徒と信頼関係が築けているのであるならば、このようなことは起こっていないはずで、例えば、乃木坂46の齋藤飛鳥がライブで歌っている最中に、可愛い後輩の与田祐希が好き過ぎて肩を組む振りをして与田の首を絞めてしまったこととは訳が違うのである。
 さらに空港まで取材に来た記者たちに対する態度が良くない。「あなたたちさ、こういうことやって日本の文化をダメにしているんだよ、な、おまえらは。だから文化は低迷しているんだ。俺は一生懸命、死ぬ気でやつらを愛情で。」「それで済んだ話なんだ。お前ら記者が騒ぐと、お前らがその生徒をいじめることになるんだぞ。周囲から『あ、お前が例の生徒…』ってなるんだから」と記者を「おまえら」扱いである。生徒を「いじめた」のはあくまでも日野であり、日本独特の「体育会系」のノリで日本の文化をダメにして低迷させているのも日野の方なのである。これは紫綬褒章受賞者の言動に文句を言うなという恫喝である。いくら世界で認められても本人の品性が悪いと彼が奏でる音楽を聴いても今までのように楽しめなくなるのは人の性であろう。


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