ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター
2009年/アメリカ
パンクロックの精神
総合
100点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
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ビジュアル
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音楽
0点
最初は誰もが疑問を抱くであろう。何故ジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックの3人ではないのかと? もしかしたら監督は企画当初はその3人で撮りたかったのかもしれないが、同世代ではなくて敢えて元レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジに、U2のジ・エッジと元ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトという3世代のロックギタリストを揃えたところが思いもよらぬドラマを生み出している。
作品冒頭でジャック・ホワイトが板と一本の弦とコーラの瓶でエレキギターを作り出すところからも分かるように、この作品は‘パンクロック’に関する考察である。どう見ても‘いじめっ子’であるはずのジャック・ホワイトが実はいじめられっ子だったという話から驚かされたのであるが、それが彼にギターを持たせた誘引となる。彼が過ごしたデトロイトではヒップホップが主流で、ロックはかっこ悪いものだったらしいが、彼は敢えてロックを選んだ(因みにヒップホップを選んだ人物がエミネムである)。あまり乗り気ではなかった姉のメグ・ホワイトを担ぎだしてザ・ホワイト・ストライプスを結成した時に、赤と白と黒をイメージカラーとしてアイドルのようにして売り出したことなどが語られており、ジャック・ホワイトほどの実力があっても売れるまでにはかなりの苦労があったことが分かった。
ジ・エッジは出身地のアイルランドの紛争が彼のロックの原点であることは知っていたが、『Top of the Pops』のザ・ジャムを見てパンクに目覚めたようで、さらに弾く音数を減らしてエフェクターを駆使することで彼独特のギターサウンドが生まれる。
ジャック・ホワイトとジ・エッジという‘パンクロッカー’に対して、何故‘正統派’のジミー・ペイジなのか不思議だったのであるが、実はジミー・ペイジこそ元祖‘パンクロッカー’であることが分かる。ジミー・ペイジが音を持続させるためのエフェクターを探していた時に、友人が持ってきたものがディストーションであったところから、後の‘レッド・ツェッペリンサウンド’が生まれるのであるが、スタジオミュージシャンとしてキャリアを積み上げてきたジミー・ペイジは自分の好きな音が作れなかったことでかなりストレスがたまっていたらしく、ザ・ヤードバーズを経てレッド・ツェッペリンにたどり着いた彼の‘リフ’を重ねる曲作りはパンクロックミュージックの元祖と言えるし、弓を使ったギター奏法やダブルネックギターの開発やテルミンの使用など、新しいことを試みるジミー・ペイジの音作りは正にパンクロックそのものなのである。
そしてラストの3人によるセッションが始まる。見逃されやすいが本作の見どころはここに尽きる。ザ・バンドの名曲「ザ・ウェイト(The Weight)」をアコーステックギターで演奏する準備中に、ギタリストならば誰でも弾けて当たり前の曲であるにも関わらず、何とジャック・ホワイトはジミー・ペイジにコードを確認しているのである。さらに驚くべきことはジ・エッジは歌の出だしのコードを間違って弾いてしまうのである。「G」の次の「Bm」を間違っていることに間違いなくジミー・ペイジは気がついているはずなのであるが、彼はジ・エッジが気がつくまで何も言わない。ジ・エッジが「Bm」を弾き出してようやく「音がきれいになった」と言うだけである。彼らは3人ともに‘正しい音楽理論’など気にしていないのである。いつでも新しい音を追究しようとすることこそがパンクロックの精神であろう。私は老いてもなお柔軟な精神を持ち、いまだに‘間違い’を‘正しい’ものにしようと密かに試みるジミー・ペイジに感心してしまった。
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性癖に対するこの極端な扱いの違いは何なのかと考えてみたが、トップに立つまで
我慢出来るか出来ないかのごくわずかの差なのだと思い至った。