日輪の遺産
2011年/日本
美しすぎる映像について
総合
30点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
「1945年8月、敗戦前夜。戦後日本のために下された、密命。『マッカーサーの財宝200兆円を隠匿せよ』」「歴史の裏側に隠された、知られざるミステリー」などの惹起に、てっきり松本清張のような骨太の物語だと期待して観に行ったのであるが、結局、ただのおとぎ話だったことに唖然としてしまった。
おとぎ話が悪いというつもりはなく、良く出来ていれば文句はないのであるが、物語の核心となる森脇女学校の女学生たちの集団自殺の動機に説得力が全く無い。財宝の秘匿作業の完了後に、作業に携わった少女たち全員を毒殺する命令を受けた真柴司郎と小泉重雄の会話をたまたま聞いてしまった、海軍で働く父親を持つ少女が主導して、風呂場を掃除していたそのグループのリーダーである望月久枝を除いた19人が、小泉重雄が隠し持っていた毒物を服毒して集団自殺するに至る過程はラストの主導した少女の会話で分かるのであるが、18人全員が素直に自殺に同意することは有り得ない。例えば、彼女たちの担任である野口孝吉が軍国主義者で、普段から少女たちを感化していたのであるならばともかく、野口孝吉は軍に危険思想の持ち主として取り調べを受けるほどに、ヘルマン・ヘッセやサマーセット・モームやトルストイなどの文学を愛好する平和主義者である。そのような教師の教育を受けていた少女たちが短い時間で意見をまとめて黙って集団自殺するようなことは考えられないのである。
少女たちが自殺した後に、小泉重雄が財宝を隠した洞穴に入って、もがき苦しんでいた2、3人の少女たちを楽にしてあげるという名目で銃殺したのであるが、財宝を守るように囲んで死んでいる少女たちは誰も撃たれた形跡がないのも奇妙である。
要するに最初から最後まで‘きれい事’であり、期待が高かっただけに、その余りのリアリティーの無さに泣くに泣けなかった次第である。
小雪さん、サントリーCM降板 妊婦はお酒ダメよ?(朝日新聞) - goo ニュース
別に小雪が、サントリーのウイスキー「角瓶」のCMキャラクターを降板しようがしまいが
関心はないのであるが、もしも酒類のCMに妊娠中の女性は登場させないという業界の
慣例によって降板になったのであるならば、疑問が沸き上がる。何故ならばお腹が大きく
なった小雪がウイスキーを飲むようなシーンを映すわけではないからである。当然の
ことながらもしも松山ケンイチが酒類のCMキャラクターをしていたとして、小雪を
妊娠させたからといってそのCMを降板することにはならないであろう。これは明らかに
男女雇用機会均等法に抵触するはずなのであるが、交代理由を「人気も定着し、役割を
果たした」とするならば私が文句を言っても仕方がない。