ケンのブログ

日々の雑感や日記

瞳を閉じて

2022年10月28日 | 日記歌入り
■瞳を閉じて
松任谷由実さんの「瞳を閉じて」をカラオケDAMの音源で歌いICレコーダーで簡易に録音したものをアップロードします。

聴いていただければ幸いです。

松任谷由実さんが文化功労者に選ばれたということで 10月16日付の読売新聞の一面のコラムは由実さんのことに触れています。

由実さんのデビュー50周年のベスト盤のライナーノーツに由実さんのこんな言葉が書いてあるそうです。

「モノラルな音は何か夢がある 見えない何かを見つけようとする自分がいるからかもしれない」と。

見えない何か って 何だろう。

人それぞれに違うと思うけれど。

見えない何か というのとは 違うけれど 僕は モノラルな音というのを認識したのは 小学校5年生くらいの頃だった。

僕は昭和37年生まれなので いわゆる物心がつくのは 昭和42年くらい。

その当時は 家にあるレコードと言えばステレオ録音のものばかりで いわば それが当たり前だと思っていた。

小学校5年のころに 僕が生まれ育った町のレコード店で ブルーノワルター指揮 ニューヨークフィルハーモニックの録音シリーズが1200円の廉価版として売られるようになった。

このシリーズはモノラル録音なので 左右のスピーカーの真ん中で 音を聴くと 本当に ド真ん中から音が出てくるように 感じられて 初めて聴くモノラル録音は むしろ すごいと僕は思った。

「音がド真ん中から聞こえてくるやん すごい」というのが 僕のモノラル録音に対する最初の印象。

今でも 時々 ブルーノワルター ニューヨークフィルのモノラル録音を聴くと 本当に真ん中から突き抜けてくるような迫力のある音だなあと思う。

もっとも印象に残っているのは モーツァルトの 交響曲39番 40番 41番かな と思う。

こうして 曲の 番号を 書くだけで 心の中に その響きがよみがえってくるような気がする。

そういう よみがえってくるような気持ち というのも ひょっとしたら 松任谷由実さんが書いておられる「見えない何か」なのかもしれないと思う。

新聞のコラムには 松任谷由実さんの 「瞳を閉じて」の歌詞が引用されていた。

♪風がやんだら 沖まで船を出そう 手紙を入れたガラスびんをもって
とおいところへ 行った友達に 潮騒の音が もう一度 届くように♪

夢のある 歌詞だな と思う。

♪風がやんだら 沖まで船を出そう♪

と いつ 何をするのかを 先に 書いて

そのあとで ♪手紙を入れたガラスびんを持って♪

という副詞の表現を入れている。

言葉の並べ方の順序も 的確で詩的だなと思う。

本当に 風景 情景の浮かぶ言葉

先に 「船を出す」 という言葉を持ってくるからこそ いっそう情景が目に浮かぶことになる。

すごいな と感じる。


↓松任谷由実さんの「瞳を閉じて」カラオケDAMの音源で歌いました。