「蟹工船」日本丸から、21世紀の小林多喜二への手紙。

小林多喜二を通じて、現代の反貧困と反戦の表象を考えるブログ。命日の2月20日前後には、秋田、小樽、中野、大阪などで集う。

中野重治の手紙―『愛しき者へ』展(2012,6.16土~8.5日)

2012-04-30 13:13:19 | 仲間たちから多喜二への手紙

中野重治(1902~1979)は、大正末期、みずみずしい抒情溢れる詩や評論を発表して文学活動を始めました。プ

ロレタリア文学運動に参加し、獄中生活を送った昭和戦前から、転向を経て複雑な政治状況下での戦後の活動まで、多難な歩みの中で、「村の家」「歌のわかれ」「梨の花」など多くのすぐれた作品を生み出しました。

本展はその生誕110年を記念して開催するものです。
 

今回は、当館が所蔵する中野重治資料の中から、書簡集『愛しき者へ』にまとめられた、妻や家族あての手紙を軸に、敗戦前の日記や著作、関連資料も織り交ぜて、その生涯と作品を紹介します。

数々の書簡にみえる作家としての厳しい姿勢、家族に寄せた深い愛情など、中野重治の人間性に焦点をあてつつ、その生き方や考えを、時代を超える普遍的なメッセージとして伝えます。

※同時開催
  ・常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第1部 夏目漱石から萩原朔太郎まで」→詳細

 
◇会  期 2012年(平成24年) 6月16日(土)~8月5日(日)
◇開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
◇会  場 神奈川近代文学館第2展示室
◇観 覧 料 一般400円(300円)、65歳以上/20歳未満及び学生200円(150円)
高校生100円、中学生以下無料
 *(  )内は20名以上の団体料金
◇主  催 県立神奈川近代文学館、公益財団法人神奈川文学振興会
◇後  援 中野重治の会、NHK横浜放送局、FMヨコハマ、
神奈川新聞社、tvk(テレビ神奈川)
◇協  賛 平凡社、東京急行電鉄、神奈川近代文学館を支援(サポート)する会
展示資料紹介

関連行事

 

□記念講演会6月30日(土) 「男と女・きびしい時代に」
講師:澤地久枝(ノンフィクション作家)

□記念講座(2012年度 神奈川近代文学館友の会の集い)

7月14日(土) 「中野重治の昭和十年代 『愛しき者へ』の時代」
講師:林淑美(立教大学文学部特任教授)

□記念DVD上映会

6月23日(土)、7月16日(月・祝)
「偲ぶ・中野重治―葬儀・告別式の記録― 1979年9月8日」
※会期中、展示館1階エントランスホールでも上映
  (要展示観覧料/11:00、14:00)

□ギャラリートーク

6月29日、7月13日、8月3日(いずれも金) 14:00~
会場=展示館1階エントランスホール


●行事についての詳細は、催し物のページをご覧ください。

 

◇お問い合わせ

公益財団法人神奈川文学振興会
231-0862 横浜市中区山手町110 県立神奈川近代文学館内
TEL045-622-6666 FAX045-623-4841


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