中野重治(1902~1979)は、大正末期、みずみずしい抒情溢れる詩や評論を発表して文学活動を始めました。プ ロレタリア文学運動に参加し、獄中生活を送った昭和戦前から、転向を経て複雑な政治状況下での戦後の活動まで、多難な歩みの中で、「村の家」「歌のわかれ」「梨の花」など多くのすぐれた作品を生み出しました。 本展はその生誕110年を記念して開催するものです。 今回は、当館が所蔵する中野重治資料の中から、書簡集『愛しき者へ』にまとめられた、妻や家族あての手紙を軸に、敗戦前の日記や著作、関連資料も織り交ぜて、その生涯と作品を紹介します。 数々の書簡にみえる作家としての厳しい姿勢、家族に寄せた深い愛情など、中野重治の人間性に焦点をあてつつ、その生き方や考えを、時代を超える普遍的なメッセージとして伝えます。 |
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