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「蟹工船」日本丸から、21世紀の小林多喜二への手紙。

小林多喜二を通じて、現代の反貧困と反戦の表象を考えるブログ。命日の2月20日前後には、秋田、小樽、中野、大阪などで集う。

読売新聞が「多喜二祭」・大阪の成功を報道

2009-03-02 09:46:47 | 各地多喜二祭情報
大阪多喜二祭に350人 労働状況に耳傾け

(2009年3月1日 読売新聞)


 代表作「蟹工船」がブームになっている作家・小林多喜二(1903~33)をしのぶ「大阪多喜二祭」が28日、大阪市中央区の市立中央区民センターであり、「派遣切り」などが広がる厳しい社会状況を反映し、約350人が会場を埋めた。


 同祭は、命日の2月20日前後に各地で開かれ、大阪では3回目。過去2回は多喜二の研究者の講演だけだったが、今回は講演に加え、労働組合関係者らが労働相談の実情などを伝えた。


 蟹工船は、過酷労働を強いられた労働者が団結して立ち上がるまでを描き、29年に発表。「現代の格差社会における『蟹工船』」をテーマに講演した三重大の尾西康充教授は、漁船員と船頭の関係に着目。同じ雇われの身でありながら、漁船員の監視を任されていた船頭が最終的には共に立ち上がった、と指摘。「立場を超え問題意識を共有することが大切。格差社会を克服するためには、広く協力を呼びかける必要がある」などと訴えた。

 地域労組おおさかの平佳子書記長は、昨年末に自動車工場で「派遣切り」に遭い、2日後の退寮を求められた労働者から相談を受けて交渉。1か月の猶予期間を得られたことを挙げ、「声を上げれば変えていくことができる」と語った。



                                

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例年の1・5倍以上、約210人―秋田市県多喜二祭

2009-02-22 10:45:45 | 各地多喜二祭情報
参加者は例年の1・5倍 秋田市で第44回県多喜二祭



 大館市出身のプロレタリア作家・小林多喜二をしのぶ第44回県多喜二祭が21日、秋田市山王の県生涯学習センターで開かれ、研究者の講演やことしが発売80周年になる代表作「蟹工船」の朗読などが行われた。

 同祭実行委員会(斎藤重一実行委員長)の主催。

例年の1・5倍以上の約210人が集まった。同委は「雇用不安など昨今の社会、経済情勢を反映し、多喜二への一般の関心の高さがうかがえる」と話している。

 講演では、歌人の碓田のぼるさん(千葉県)が「いまに生きる小林多喜二—私が学んで来たこと」と題して、多喜二にまつわるさまざまな研究や評論を紹介し、その影響の大きさを指摘。「多喜二が今よみがえっているのは偶然ではない。歴史の流れの中で多喜二は忘れられることなく、さまざまな社会条件によって浮かび上がってくる」と強調した。

 講演に先立ち、県多喜二祭賞を、元十文字町長の西成辰雄さん=横手市=と、韓国・慶州市の社会福祉施設「ナザレ園」を支援している松島啓昇さん=本名・鷹觜真朱子、秋田市=の2人に贈った。

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ノーマ・フィールド教授「人を思いやる心を持ち、平和をあきらめずに求めるよう誓い合う日としたい」。

2009-02-21 14:06:47 | 各地多喜二祭情報
北海道新聞 2/21付

多喜二の志、後世に 小樽の墓前で命日に「祭」
(02/21 08:30、02/21 09:01更新)

写真ニュースへ
多喜二祭で墓前に花を供える人々=小樽・奥沢墓地

 【小樽】プロレタリア作家、小林多喜二(一九〇三-三三年)の命日の二十日、小樽市奥沢の墓前で「多喜二祭」が開かれた。道内外から約百四十人が参加。虐げられた人々の解放を願った生涯と、派遣切りなど現代社会の問題も重ね合わせながら、花を手向けた。

 市民有志らでつくる実行委が一九八八年から開催。高台の墓の前には「蟹工船」ブームの昨年同様長い列ができた。多喜二研究で知られる米シカゴ大のノーマ・フィールド教授は「人を思いやる心を持ち、平和をあきらめずに求めるよう誓い合う日としたい」とあいさつ。札幌市西区の藤原弘司さん(64)は妻と二十代の娘二人と一緒に手を合わせ、「働く人だけでなく高齢者にも優しさがない社会。子供たちに多喜二の志を伝えたかった」と話した。

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多喜二祭:ファン150人しのぶ--命日に小樽で /北海道


2月21日11時1分配信 毎日新聞


 小樽にゆかりのある小林多喜二をしのぶ「多喜二祭」が命日の20日、小樽市内で行われた。

 今年は没後76年。

多喜二の眠る奥沢墓地では墓前祭があり、道内各地や本州などから約150人のファンらが参加した。

小林多喜二祭実行委員会の寺井勝夫委員長は「現在の格差や派遣労働の現実は、『蟹工船』が書かれた80年前とも重なる。多喜二を学び、平和で豊かな明日を切り開きたい」とあいさつ。

参加者は実行委が用意した赤いカーネーションを墓前にささげ、冥福を祈った。【坂井友子】


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本日2/21 秋田県多喜二祭

2009-02-21 14:03:56 | 各地多喜二祭情報
毎日新聞 2/21付 秋田版

小林多喜二供養祭:「生誕の地碑」で保存会ら--大館 /秋田


 大館市出身のプロレタリア作家・小林多喜二の命日に当たる20日、同市川口のJR下川沿駅前に建立された「生誕の地碑」前で、碑保存会(佐藤純逸会長)のメンバーら市民約20人が多喜二の冥福を祈った。


 多喜二は旧下川沿村生まれ。プロレタリア文学者として活躍したが、特高警察による拷問で1933年2月に29歳で死亡した。過酷な労働の現場を描いた代表作の「蟹工船」は今、再び脚光を浴びている。

 
佐藤会長は「多喜二が活躍した昭和初期は世界大恐慌が吹き荒れ、最近の経済状況と似通っている」と述べた。この後会員らが花を手向け、次々と手を合わせた。【村川幸夫】

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中野 多喜二祭参加報告 (めい)

2009-02-21 13:51:52 | 各地多喜二祭情報
わたしも参りました! (めい)
2009-02-21 09:31:35
中野多喜二祭には初めて参加いたしました。
コーラス、朗読、ピアノ、大変よかったです。

なかでも「東倶知安行」の朗読は、ほんとうにうまいなぁ~。。と思いました。
聴衆も聴き入っているのがよくわかりました。

村上弦一郎さんのピアノは、シゲッティーを思わせるような、激しいショパンでした。
特に「英雄」が印象的でした。
今この演奏が、多喜二に捧げられているのだと感じました。

そして
荻野先生の講演「君の手を握る!」も大変素晴らしかったです。
西岡はくあ宛ての、多喜二のデザイン性の高い葉書の写真の資料に、隣の奥様もご満悦のようでした^^
先生の、数々の書簡に対する着目の仕方など、聴衆の皆様には刺激的だったのではないかと思います。
また、独房の中の様子、多喜二が5.20シンパ事件で警視庁で受けた拷問のことを書いてある新聞記事など、資料も興味深いものでした。

先生のお話も、とても聞きやすくわかりやすく、多喜二の時代を一つ一つ検証していくことが、多喜二の苦しみや喜びを、身近に感じさせてくれるのだということが伝わってきました。
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2/20  小樽多喜二祭

2009-02-21 01:43:53 | 各地多喜二祭情報
小樽のマリンホールは満席の約400名の参加。

まずは音楽の夕べ。
ソプラノ歌手の清水紫さん作詞・作曲の「紅き花燃ゆ」。

続いて、
ノーマ・フィールド=シカゴ大学教授の紹介により、
ミシガン大学のへザー・ボゥエン=ストライクさんから
イギリス・オックスフォードで開催の「多喜二シンポジウム」に関する開催報告。

づづいて、一橋大学名誉教授の浜林正夫さんによる 「多喜二の『蟹工船』をどう読み解くか」 の講演。

社会学的なアプローチで興味深いものだった。
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2/20 中野ゼロホール多喜二祭

2009-02-21 01:26:31 | 各地多喜二祭情報
昼過ぎまで寒くてどうなるものかと心配したけれど、午後からは晴れ間も出てきて気温も上昇。

イベント日和となった。

4時に実行委員会は集合し、配布するチラシのセット作業。
5時半からは観客が続々と詰めかけた。

開演は6時半というのに、どんどん受付をはじめた。

そして、会場(520定員)がにぎやかに埋まった。

参加は、8割程度としても400名は超える参加だろう。


第二部の記念講演は、小樽商科大学 荻野富士夫教授。
多喜二の獄中書簡について、ノーマ・フィールド著『小林多喜二 21世紀にどう読むか』を援用しながら、ぐいぐい観客のハートをつかむ講演だった。

それだけに時間が短かったのが惜しかった。
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島村輝先生の小樽多喜二祭参加レポートが始まる

2009-02-20 11:42:58 | 各地多喜二祭情報

島村輝先生のプログで、2009年2月20日の小樽・多喜二祭のレポートが始まった。

小樽には行けないけれどという方にも、WEBを通じて、このイベントへの参加が可能となったことを喜びたい。

 

http://blog.livedoor.jp/insectshima/archives/51860943.html

写真は、小樽多喜二祭・墓前祭であいさつする、ノーマ・フィールド教授。

※岩波新書『小林多喜二』の著者。

 

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2/20 の多喜二祭案内

2009-02-20 10:46:04 | 各地多喜二祭情報
「多喜二墓前祭」と講演会
  2月20日(金)13時30分から 「墓前祭」 奥沢墓地 小林家墓前
          18時から 講演 浜林正夫(一橋大学名誉教授)
                   「多喜二の『蟹工船』をどう読み解くか」
                小樽市民センター マリンホール  参加券 1,000円
  主催:小樽多喜二祭実行委員会  連絡先 0134(32)8560 齋藤
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古河多喜二祭
  2月20日(金)13:00~ 古河文学館
  講演 奈良達雄「小林多喜二と上野壮夫の作品を読む」
  主催 新日本歌人協会古河支部(0280-32-5761奈良方)
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第21回杉並・中野・渋谷 多喜二祭   
  2月20日(金) 18時オープニング 開演:18時30分 なかのzero中ホール(JR中野駅)
  報告 山口さなえ(「蟹工船」エッセーコンテスト大賞受賞者)   
  講演 荻野富士夫(小樽商科大学教授)  
  ピアノ演奏 村上弦一郎    
  参加費:前売り 1,200円      
  主催:杉並・中野・渋谷 多喜二祭実行委員会
       167-0022 杉並区下井草1-29-8 高木方 電話・FAX 03-5382-3177
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ノーマ・フィールド講演会「いま多喜二を語る意味」3/6 札幌

2009-02-18 08:43:25 | 各地多喜二祭情報
ノーマ・フィールドさん講演会「いま多喜二を語る意味~新たな戦争と貧困の時代に~」@札幌  

労働環境の悪化で、小説「蟹工船」が再び時代の共感を呼び注目を集めている大正時代の作家小林 多喜二(1903~1933年)。

多喜二に魅せられ、その育った街・小樽に住んで多くの資料や証言に接したシカゴ大学教授のノーマ・フィールドさんは、この1月に岩波新書から「小林多喜二 21世紀にどう読むか」=書籍情報=を出版したばかり。

今回、「いま多喜二を語る意味~新たな戦争と貧困の時代に~」と題して講演する。お話は流暢な日本語で。コーディネーターは童話作家の加藤多一さん。


                  

・日 時 :2009年3月6日(金) 18:00開場、18:30開演
・会 場 :札幌市・北海道クリスチャンセンター(北区7西6 )2Fホール
・参加費 :1,000円、学生・障害者500円
・主 催 :第9条の会・オーバー札幌
・お問合せ:TEL 011-733-4755(吉岡方)



                      
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2008年伊勢崎・多喜二祭、藤田廣登(ひろと)さんの講演 その5 of 5

2009-02-16 22:40:54 | 各地多喜二祭情報
2008年伊勢崎・多喜二祭、藤田廣登(ひろと)さんの講演 その5 of 5



今年の2月20日、藤田さんは熊本で講演されます。
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島村輝講演●小林多喜二が語る――連帯の可能性●2/27 名古屋

2009-02-12 19:21:37 | 各地多喜二祭情報
「多喜二が呼びかけている! 社会が求めている!」


日時  2月27日(金)

総会    午後5時30分~

記念講演  午後6時30分~


  会場  名古屋市北区役所 講堂  地下鉄「黒川」駅徒歩5分

演題=●小林多喜二が語る――連帯の可能性●


記念講演では小林多喜二研究者の島村輝(しまむら・てる)女子美術大学教授がお話しされます。

島村さんは、マンガ『蟹工船』の解説の執筆や、『蟹工船』エッセイコンテストの審査委員長も務められ、全国各地で講演をされています。


(記念講演はどなたでもご参加いただけます。)

問い合わせ等は、

以下の 革新・名古屋北の会事務局
〒462-0819名古屋市北平安2-1-10  第5水光ビル3階
名古屋北法律事務所内
TEL 052-910-9921(担当 熊谷)

へ、ご連絡ください。
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秋田多喜二祭/秋田2/21、大館2/22

2009-02-12 18:39:48 | 各地多喜二祭情報
小林多喜二記念の行事/秋田21日、大館22日

 秋田県出身のプロレタリア作家・小林多喜二(一九〇三―三三年)の命日(二十日)にあわせ、ことしも多喜二を記念する行事が行われます。
 秋田市では、二十一日午後一時三十分から、同市山王中島町の県生涯学習センターで、「第四十四回秋田県多喜二祭」が開かれます。作品朗読(『蟹工船』から)や〇九年県多喜二祭賞の発表などもりだくさんです。資料代千円。主催は、県多喜二祭実行委員会。

 大館市では、二十二日午後二時から、同市豊町の同市労働福祉会館で、「第三十回大館市小林多喜二記念の集い」が開かれます。入場無料。主催は、「ふるさとで多喜二を読む会」メンバーや青年たちも参加する同集い実行委員会です。
 両会場とも、歌人の碓田のぼるさんが「いまに生きる小林多喜二―私が学んできたこと―」と題して記念講演します。

 集い実行委の大山兼司実行委員長は、「派遣切りの嵐の中で青年たちが『蟹工船』の描く労働者と自分たちとの共通性を見つけ社会について考え始めています。碓田さんは〝閉塞(へいそく)の時代〟とたたかった石川啄木の研究者です。多喜二は金融・世界恐慌の時代に作品を発表しました。時代は似通っています。青年も楽しめる集いです。ぜひ参加してください」と呼びかけています。


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神奈川七沢多喜二祭09/2/21紹介

2009-02-05 20:58:41 | 各地多喜二祭情報
「カナロコ」2/5 が以下の通り、神奈川七沢多喜二祭を紹介した。


労働者の現状問う 21日に多喜二祭/伊勢原



 「蟹工船」で再び脚光を浴びているプロレタリア文学作家・小林多喜二をしのぶ「神奈川七沢多喜二祭」が二十一日午後一時半から、伊勢原市田中の同市民文化会館で開かれる。多喜二ゆかりの七沢を知らせ歴史と文学を広める会主催。今年は「蟹工船」が発表されて八十年、「非正規労働者の雇い止めなど、現在の労働環境は目を覆うばかり。少しでも明るい展望を見いだせる機会になれば」(同広める会)と話している。

 多喜二は一九三一年三月に厚木の七沢温泉の福元館に滞在し小説「オルグ」を執筆。翌年には、当時横浜にあった神奈川会館で文芸講演会に出席するなど、県内に足跡を残している。三三年に特高警察に逮捕され、拷問のため二十九歳で死去した。広める会は、多喜二の業績や神奈川での足跡を伝えようと、二〇〇二年から、命日の二月二十日前後に「神奈川多喜二祭」を開き、講演会などを行ってきた。

 今年は、映画「蟹工船」(一九五三年制作、山村聡監督)の上映と、文芸評論家の澤田章子さんの講演「多喜二、愛と闘い」などを行う。

 蟹工船は、非人間的な労働と労働者運動を描いた小説。ワーキングプア(働く貧困層)や非正規労働者の雇い止めなど、労働環境の悪化とともに脚光を浴び、新潮社文庫は昨年一年間で異例の六十万部を販売した。今夏には、松田龍平さん主演の新作映画が公開予定となっておりブームは続きそう。

 多喜二祭は午後一時開場。入場料は、九百九十円。問い合わせは、会事務局の蠣(かき)崎さん電話045(304)5889。

最終更新:2月5日0時0分
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小樽多喜二祭 09/2/20

2009-02-05 20:48:45 | 各地多喜二祭情報
「北海道新聞」2/5 が以下の通り、小樽多喜二祭を紹介した。

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多喜二の志、現代に 20日、小樽で祭り(02/05 08:53)

 【小樽】小林多喜二(一九〇三-三三年)の命日の二十日に小樽市内で行われる「小樽多喜二祭」の内容が四日、発表された。今年で発刊八十年になる「蟹工船」ブームが続くなか、実行委は「多くの人に多喜二の志を伝えたい」と話している。

 秋田出身、小樽育ちの多喜二は二十六歳のときに書いた「蟹工船」でプロレタリア文学の旗手に。二十九歳で特高に逮捕され、東京・築地署で拷問死した。

 多喜二祭は一九八八年から有志が毎年開いている。午後一時半から市内の奥沢墓地で墓前祭を行い、同六時半から市民センター・マリンホールで「音楽と講演の夕べ」を開く。

 一橋大の浜林正夫名誉教授が青年・多喜二の「蟹工船」を読み解き、ソプラノ歌手の清水紫さんが多喜二にささげる歌を披露。米国の研究者が、昨年九月に英国で行われた国際シンポジウムの報告を行う。

 当日は、JR小樽駅前から墓地まで、貸し切りバスを運行する。音楽と講演の夕べは一般千二百円、高校生以下八百円。問い合わせは事務局(電)0134・32・8560へ。
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「米国の研究者」とは、アメリカ・ミシガン大学のヘザー、ボウエン=ストライクという女性で、オックスフォード多喜二シンポジウムの3人のコーティネーターの一人。『小林多喜二―21世紀にどう読むか』のノーマ・フィールド教授も登壇するかも??







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