ところで、米長氏の2手目△6二玉は「奇策」などと書かれたという。
実はその気持ち分からぬではない。今回、ある意味、米長氏は、ボンクラーズと「将棋」をささなかったと言って良い。「万里の長城を築く」という戦法も人間相手に行うものではない。だから、純粋にどちらが強いか戦ってほしかったというムキもけっこういるかもしれない。
「万里の長城を築く」という戦法は、とにかくコンピュータに手をささせないという戦略である。さす手がなくても、コンピュータは手をささねばならないから、ベストの駒組を崩すことになる。そこにつけ込み中盤の優位を拡大していくのである。もはやまっとうな試合ではなく、棋譜としては実に小汚い、落とし穴を掘り合っているような、勝つか負けるかの結果を求めるだけの勝負である。それはもはや「将棋」とは言えない。
ということは、普通のさし方では、既にコンピュータは人間を超えていて、プログラムの不完全さ(人間ならありえないさし方への対策を持つか否か)を突くしかないということではないかと思う。
昨日の日本将棋連盟会長の米長邦雄永世棋聖とボンクラーズというコンピュータソフトの対局後の記者会見を見ていてアレ?と感じた。米長会長は別として、それ以外の面々がピンぼけ甚だしいのである。
日本将棋連盟がこのコンピュータソフトとの対戦をどのように位置付け、自身の業務である将棋の活性化に役立てていこうとしているのか「戦略」が見られないし、「女流と会長は負けたけれど現役プロは負けていないもんね。」という他人事の感じで、負けた時どう整理するのか想定もないようである。勝ったとしても負けたとしても、連盟としてどう答えるか、事前に想定問答を作っておくなど、これだけのイベントを行い記者会見を行う団体として常識ではないかと思うのだが。日本将棋連盟の広報はまるで役割をはたしておらず対応能力ゼロのようであった。
また、記者も、会見の場でそんなくだらないことを聞くか&馬鹿ではないかと思ってしまったほど酷かったし、スポンサーや解説の竜王も慣れていないというか、自分が組織の一員としてどう発言すべきか認識していない「使えない」状況なのは見ていて情けなさを感じてしまった。
このようななかで、米長会長は、自身が負けた精神的なショックも大きかったであろうに、対局者の立場に加え、連盟の会長としての立場で、孤立踏みとどまって応答されていた姿が印象的だった。
昨日、日本将棋連盟会長の米長邦雄永世棋聖がボンクラーズというコンピュータソフトと対局し、コンピュータ側が勝利した。
このニュースを聞いてそれほど驚きはなかった。チェスで、コンピュータ(ディープ・ブルー)が世界チャンピオンのカスパロフを破ったのは1996年のことである(ただし、この時は6戦して人間の3勝1敗2引き分けとトータルでは人間側が勝っていた。コンピュータが「勝った」のは、1997年の再試合で、6戦して人間の1勝2敗3引き分けとなった時。)。将棋は獲った駒を打つことができる点でチェスよりは複雑で探索手が広いものの、基本的には王様を詰めるチェスと同じゲームである。ただでさえコンピュータの性能は向上し速くなっているし、現在でもボナンザというプログラムがある訳で、革新的な工夫がなくても、並列処理と併せ、力まかせにやればそこそこいきそうな予感はしていた。
ただ、将棋でコンピュータが「人間」を超えたかというとまだ分からないだろう。チェスで敗れたのは世界チャンピオンだが、今回は永世棋聖とはいえ引退して長い人だし、先手が有利である将棋で、一局だけの対戦結果でしかないのである。
レシピ通りにチャパティを焼いてみた。突然、風船のように膨れて来たのでびっくり。しかし2枚目はやや膨らみ不足。最初の片面を焼き過ぎると膨れにくいみたい。粉と塩だけなので超簡単。それだけに小麦の味が重要で、だから全粒粉を使うのかも。100gの粉で2枚焼ける。コネは例によってパン焼き機にまかせてしまえばいい。いかにもパンの元祖といった感じ。ただ、本物のチャパティを食べていないので、これでいいのか・・・
今回、ベーキングパウダー、重曹に念のためドライイーストを少々入れてある。生地を触ってみるとソフトで軽く、寝かした効果がでている。ただ、オーブントースターで焼くためか、一応焼けるがもちもち感が少なくホットケーキのよう? 使い古しの粉を100g混ぜたのが良くなかったか?
ナンを焼いてみようとレシピを検索している。
こねるのは、パン焼き機にまかせてしまえばけっこう簡単にできそうな感じがする。 イーストを加えるのが本筋のようだが、時間を短縮して重曹を使っているのもある。 ナンでなくてチャパティやパラタ、ロティというのももっと簡単そう。
蘊蓄っぽく書いてみると、(^^;
・「イースト(酵母)」は、糖分を分解して炭酸ガスを生成して生地を膨らませる。発酵にはそれなりの時間と温度が必要。
・「重曹」は、炭酸水素ナトリウムという化学物質で、単純に言うと、加熱するとそれ自身が分解して、炭酸ガスと水を生成する。イーストとの違いは、炭酸ガスを生成するのが過熱時ということ。だから、重曹では、生地を寝かしても変わらず膨らまないし、焼いた時にもイーストほどふっくらとは膨らまない。
・もう一つ、「ベーキングパウダー(膨らし粉)」というのがあるが、膨らませ役はやっぱり重曹だ。実はベーキングパウダーには25%ほどの「重曹」が含まれている。他に、焼きミョウバン、第一リン酸カルシウム等や、33%のコーンスターチがなどが含まれていて、焼きミョウバンなどが水に溶けると酸性を示し重曹の分解を促すので、生地を寝かせるとある程度の炭酸ガスを生成する。コーンスターチは、保存中に重曹と焼きミョウバンなどが反応しないように隔てる役割だけになる。
旭川空港での弁当が今日の夕食。ジンンギスカンを揚げたもののオニギリ、サケとカニの寿司。ジンギスカンオニギリは、冷たいとちょっとねという感じだし、サケカニすしは、そのまんまで、もう少し工夫がないものかと。
「お正月には 凧あげて こまをまわして 遊びましょう」という歌がある。1901年(明治34年)の唱歌だが、今は、凧を上げたり独楽を回して遊ぶ子供はいないだろう。電線や屋根に引っかかるし、ある程度の人数が集まらなければ面白くない。それに、いずれも外での遊びだ。遊ぶのはもっぱら大人で、子供はそれに付き合わされる感じかもしれない。子供の頃の体験・記憶がない大人が増えればそれもなくなるだろう。
今だと「お正月には トランプして テレビゲームして 遊びましょう」といったところか。そのトランプもできるか最近あやしいのではないだろうか。遊びは、どんどん個人化していて、かつ自分で工夫することなく企業の出来合の商品で遊ばされているような感じがする。最近は、麻雀を知らない学生も多いとか。トランプや花札もできない子供が増えていくことだろう。その点、少なくとも二人いればできる囲碁や将棋という遊びは貴重である。
そのうち学校で、トランプ、花札、囲碁、将棋、凧上げ、コマ回し等を教えることになるかもしれない・・・・というか、そのような授業が、今、必要ではないかと本気で思っている。