蘊蓄cafe

-日々発見、身の回りの話題 【うんちくカフェ】-

「阿弥陀堂だより」

2006年12月30日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 この監督の作品は、ゆったりとしてとても落ち着いた雰囲気をもっている。流された生活にどっぷり浸かり、 流されていることに鈍感になってしまっている人にはなかなか分からない映画かもしれれない。信州の四季をバックにとらえたカメラも美しい。飯山市が撮影協力を行っている。ロケセットは阿弥陀堂だけであり、映画縁の地を訪れることもできる。なお、「おうめ婆さ ん」はもう少しだけ力が抜けるとよい気もするが、北林谷栄(1911年5月21日生まれ)の演技はさすがである。この作品で第26回日本アカデミー賞助演女優賞受賞している。

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監督:小泉堯史
出演者:寺尾聰、樋口可南子、北林谷栄、小西真奈美
Story:
『雨あがる』の小泉堯史監督が、南木佳士の小説を脚色、映画化。東京での生活に疲れ、信州へ移り住んだ熟年夫婦が“阿弥陀堂”で暮らす老婆や、小西真奈美演じる難病を抱える少女との出会いを通し、生きる自信と喜びを取り戻していく姿を描いた感動作。(阿弥陀堂だより)

「彼女を信じないでください」

2006年12月28日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
 もう一本、好きな韓国の女優さんの映画を紹介。キム・ハヌルと いう、幼稚園の先生が似合いそうな如何にもやさしい雰囲気の女優さんである(実際、ドラマ「Happy Together」では幼稚園の先生役で出演している)。このため、か弱い女性の役も多いが、他方で「霊-リョン-」のようなホラーやこの「彼女を信じな いでください」のようなコメディ作品もある。この作品は徹底したドタバタ・ラブコメディで理屈抜きに楽しむことができ、これまでのイメージとの落差も面白 い。

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監督:ペ・ヒョンジュン
出演者:カン・ドンウォン、キム・ハヌル、ソン・ジェホ、キム・ジヨン、イ・ヨンウン
Story:
『1% の奇跡』のカン・ドンウォンと『同い年の家庭教師』のキム・ハヌル共演のロマンティックラブコメ。田舎に暮らす薬剤師の青年・ヒチョルの家に仮釈放中の詐 欺師・ヨンジュが現れて、「自分は彼の婚約者だ」と嘘をついたことから大騒動が巻き起こる。(彼女を信じないでください)

「親切なクムジャさん」、「殺人の追憶」

2006年12月26日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
 韓国の映画の話題になったので、続けていくつか紹介したい。とりあえず韓国映画だな~という作品を2本。「親切なクムジャさん」と「殺人の追憶」である。

 「親切なクムジャさん」は、「宮廷女官 チャングムの誓い」でお馴染みのイ・ヨンエが新たな分野に挑戦した2005年の作品である。チャングムのイメージが強い人は、イメージが全く異なるため卒倒するかもしれない。パク・チャヌク監督の復讐三部作(復讐者に憐れみを、オールド・ボーイ)の最終作だという。韓国ではR-18指定、日本ではR-15指定を受けている。

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監督:パク・チャヌク
出演者:イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、クォン・イェヨン、キム・シフ
Story:
『オー ルド・ボーイ』のパク・チャヌクが監督、『宮廷女官 チャングムの誓い』のイ・ヨンエ主演のサスペンスドラマ。ひとり娘・ジェニーを人質に取られたことにより無実の罪で13年間服役した女が、出所後自分を陥 れた男に復讐を開始する。R-15作品。(親切なクムジャさん)

 「殺人の追憶」は、実在の未解決連続殺人事件をテーマにした映画で、こちらもいかにも韓国映画という感じがする。

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監督:ポン・ジュノ
出演者:ソン・ガンホ、キム・サンギョン、キム・レハ、ソン・ジェホ
Story:
『ほえる犬は噛まない』のポン・ジュノ監督が、韓国で実際に起きた未解決連続殺人事件を基に映画化したサスペンス。1986年、ソウル近郊の農村で若い女性の惨殺死体が発見される。地元の刑事・パクとソウル市警のソ・テユンは、捜査に乗り出すのだが…。(殺人の追憶)

「コンバット」

2006年12月26日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 アメリカで1962年から1967年まで放送されたテレビ番組で、日本では1962年11月7日から水曜日午後8時から放送されていたという。全152話にもなる。
  今回、20話を一気に見たが、子供の頃の印象とはやや異なった。戦争が舞台にはなっているが、戦争映画というよりは、その中での人間を描いているドラマな のである。敵をバタバタ倒し英雄だ!などというのではなく、敵も味方もそれぞれのヒトに目を向けているところが非常に好感が持てる。だから今見てもあまり 古さを感じない。初期の20話のうちではこのBATTLE3「あるドイツ将校」が特に印象に残る作品である。

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監督: 
出演者:ヴィック・モロー、リック・ジェイソン、ジャック・ホーガン、ピエール・ジャベール
Story:
第二次世界大戦を背景にした人間ドラマの決定版。TV放映当時カットされた部分も収録した完全ノーカットバージョン。野戦病院の看護活動を描く「オフリミット」と、ドイツ軍将の脱走を描く「あるドイツ将校」の2話を収録している。(コンバット)

「私の頭の中の消しゴム」

2006年12月26日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 2004年の韓国映画で、日本のテレビドラマ「Pure Soul ~君が僕を忘れても~」(主演:永作博美、緒形直人)が原作になっている。ドラマの方はDVD4枚組にもなるのと女優の台詞が単調でいまいちの感じがして、こちらの韓国映画の方が雰囲気がよい。
 主演のソン・イェジンは、若いが「夏の香り」「ラブストーリー」「永遠の片想い」「四月の雪」など既に日本でもお馴染みで、可憐で落ち着いた雰囲気のある女優さんである。この映画もつい先日テレビで放送されたがソン・イェジンの吹き替えの声がオリジナルとイメージが違っていたのが残念だった。
 さて、若年性アルツハイマーがテーマになっているが、この病気は大部分が遺伝によるという。1/2の確率で親から遺伝する病気である。しかし、老年になれば我々もアルツハイマー型老年痴呆を発症する可能性はあり、これらと無縁とは言えない。
 記憶は自分の存在と不可分のものであると信じているし、それが失われるというのは悲しく耐えられない。しかし、本人は最後には忘れたことにも気が付かなくなるのである。そして後に残されたパートナーはそれをどう整理すればよいのだろう。
 なお、同様に若年性アルツハイマーをテーマにした映画には渡部謙主演の「明日の記憶」があり、別途紹介したい。

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監督:イ・ジェハン
出演者:チョン・ウソン、ソン・イェジン、ペク・チョンハク、パク・サンギュ
Story:
『武士-MUSA-』のチョン・ウソンと『四月の雪』のソン・イェジンが共演した珠玉のラブストーリー。次第に記憶を失う“若年性アルツハイマー”に冒された女性と、そんな彼女を献身的な愛で支える夫の姿を綴る。(私の頭の中の消しゴム)

カスピ海?ヨーグルト

2006年12月24日 | 

 近所のスーパーではカスピ海ヨーグルトをほとんど見かけたことがない。名前が知られているわりに販売網・地域が限られているため、ヨーグルト種菌の通信販売を利用して又は知り合いから種菌を入手して自分で作っている人がかなりいるようだ。

 で、ある日のこと、いつものスーパーでついに見つけた。どれっと手に取ってみたが何か違う。パッケージにどでかく「カスピ海」と書かれているが「カスピ海ヨーグルト」とは書かれていない。説明にも「カスピ海ヨーグルト独特のまろやかな「とろみ」に、いち早く着目しました。」とあるが、これがカスピ海ヨーグルトだとはどこにも書かれていないのである。何となく仁義なき戦いという雰囲気もする。種菌も御本家が「クレモリス菌とアセトバクター菌」だがこちらは「クレモリス菌とサーモフィルス菌」だという記事を見かけた。主菌は同じである。

 この他、カスピ海ヨーグルトブームに便乗したと思われるものには、「天使のヨーグルト」「華舞コラーゲンカスピ海ヨーグルトの素」「ケフィアヨーグルト」などが見られる。天使のヨーグルトはクレモリス菌のみを使用したもの、ケフィアヨーグルトはカスピ海ヨーグルトとは異なる構成と説明されている。

 要はどれが好みかということではある。食べ比べてみてはと・・・。



「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」

2006年12月24日 | 音楽・映画レビュー

[感想:★★---:平均レベル(人によっては)]
 製作年の古いものや、アニメ版などいくつかのバージョンがあるので注意が必要だ。今見 るのであればやはり新しい2005年のアンドリュー・アダムソン監督の作品がいいのではないだろうか。イギリスの児童文学「ナルニア国物語」を映画化した ファンタジーもので、原作をわずか140分に圧縮しているため、かなり内容が薄くなってしまっているのが残念である。4人の子供がそれほど活躍もしないの に王になるなど全体のストーリーもアレ?という感じではある。
 見所は何と言っても末っ子ルーシーを演じたジョージー・ヘンリーの演技である。当時10才にもかかわらず、表情などがすばらしいのである。ぜひご覧いただきたい。
 ところで「ナルニア国物語」は聖書を下地にしており、ライオンのアスランはイエス・キリストを示唆しているという。そのようなことも知っているとより興味がわくかもしれない。

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監督:アンドリュー・アダムソン
出演者:ティルダ・スウィントン,ジョージー・ヘンリー,スキャンダー・ケインズ,ウィリアム・モーズリー
Story:
C.S.ルイスによるイギリス児童文学を壮大なスケールで映画化したファンタジーの第1弾。第二次大戦下、田舎に疎開した4人兄妹が、冷酷な白い魔女が支配する、冬に閉ざされたナルニア国を取り戻すため冒険を繰り広げる。(ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女)

モノクロ写真の魅力2

2006年12月18日 | Photo
 写真は、モノクロに比べてカラーだと情報量は多くなりますが、逆に、伝えたいこと・訴える力というのは分散しがちなような気もします。色が邪魔になることがあるのですね。
 ドラマでも、まるで欠点のないような人物、逆に悪の権化みたいな人物が登場して、あんな極端な人間はいるはずがない、世の中そんなに単純じゃないでしょ、などと批判する人も見かけますが、これも作者が描きたいテーマがあって、そのために設定を単純化しているためなのでしょう。

チョコパン

2006年12月17日 | 
 クルミパンに成功したので、今度はチョコパンを焼いてみた。途中でチョコチップをパラパラと投入。白パンにチョコのポツポツができるはずだった。

 ところが焼き上がって蓋を開けてみると・・・色が変。黒いというか、チョコレート色になっている。チョコチップが溶けて全体に混ざってしまったようだ。でも、食べてみると、これはこれでなかなか美味しい(^^;。レパートリーの1つになりそうである。

来年のカレンダーを決定!

2006年12月17日 | Photo
以前、来年のカレンダーを探していると書いたが、フィギュアスケートの荒川静香カレンダーを 買ってしまった。これがまた、各月ハズレなく美しい。被写体が素敵なのは言うまでもないが、それだけではなく、ファインダーを覗きシャッターを切るカメラ マンの感動、気持ちが溢れているような作品である。表紙よりも中の方がさらにいい。オススメ!である。B2版、最後にポスターが付いているのがまたうれし い。

「深呼吸の必要」

2006年12月10日 | 音楽・映画レビュー

[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
  いい。とてもいい! あまり書くとネタばれになるので控えるが、様々な境遇・問題を抱える5人が 沖縄の農家にキビ刈り仕事に訪れるところから仕事の終わりまでの35日間が映画になっている。その間に彼らがどのように変わるかが見所である。沖縄の 包容力、空と海の青さ、揺れるサトウキビ畑も印象的だ。キビ刈りがこのような映画になるというのは感心である。とても暖かみのある映画になっている。タ イトルから内容はちょっと想像できないはずだし、見てみようという気にはならないかもしれないが、今年見た映画で最もいい作品のような気もする。

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監督:篠原哲雄
出演者 :香里奈、谷原章介、成宮寛貴、金子さやか
Story:
篠原哲雄監督が沖縄を舞台に描く青春物語。人手不足な農家のき び収穫を手伝う“きび刈り隊募集”の告知を見て、本土から沖縄へとやってきた5人の若者たち。しかし、それぞれに事情を抱えた若者たちの作業は、順調 にいくはずもなく…。(深呼吸の必要)

便器との戦い

2006年12月06日 | 独り言

 予期せぬ事態が発生した。自宅の洋式トイレで多めのティッシュペーパーをお湯で流したところ、ズゴゴゴッという音の後、便器を覗いてみると!

 かなり前のことで思い出せないのだが、トイレの水が溜まっている部分がかなり黄ばんで汚れてしまったのだ。今では薬液がいろいろ売られているが、その頃はつい億劫になって掃除の頻度が少なくなったり、夏休みで家を空けしばらくぶりで帰ってアレッということもあったかもしれない。怠慢の積み重ねである。意を決して、トイレタワシでこすっても効果はなく、汚れは相当頑固である。所謂「尿石:尿中に溶けているカルシウムイオンが炭酸ガズ等と反応し、難溶性のカルシウム化合物として配管の内壁に付着生成したもの」とはこのコトかと。

 紙ヤスリなどでごしごしというのも便器に傷が付き再び汚れが付きやすくなるような気がするし、何よりも面倒くさい。で、塩酸系、水酸化ナトリウム系、酵素系、酸素系と片っ端からトイレの洗浄剤を使ってみる。ただ、どれも一度にきれいになるわけではない、というか効果がよく分からないのだ。固体でシュワーと発泡するものは素人目にはお仕事をしているような期待をいだかせるがそれほどでもない。しかし、これ以上汚れても困るので、とりあえずこれらの薬剤を順繰りに使ってみた。当分お客様には見せられない。(睡魔のため、続く)


モノクロ写真の魅力

2006年12月03日 | Photo
 今では、写真といえばカラーがあたりまえだが、依然として白黒写真にも捨てがたい魅力がある。色も邪魔になることがあるのである。ただ昔ながらの写真屋さんは数が少なくなったし、パソコンには、フィルムを現像した後でフィルムスキャナ等でデジタル化するなどの面倒な作業が必要で、 億劫だった。しかし、今のデジタルカメラにはモノクロモードがありこれを使えば簡単である。もう一度モノクロ写真をやってみたいと ころだ。その前に少し昔の写真を引っ張り出してみたい。

 上の写真は20数年前の小樽運河の写真です。