蘊蓄cafe

-日々発見、身の回りの話題 【うんちくカフェ】-

「磐城寿」「一生幸福」

2018年03月21日 | 

福島のお酒を山形で造っている酒蔵がある。

「鈴木酒造店」。福島県浪江町にあった酒蔵だけれど7年前の震災で倒壊・流失した。事業の再開を模索していたところ、山形県長井市の「東洋酒造」との出会いがあったという。

東洋酒造は、山形県長井市の小さな酒蔵で、「平成13年に女性蔵元誕生」とあるけれど、それには止むに止まれぬ事情があったよう。後継者がいなく平成23年から酒造りを止めようとしていたらしい。

現在、福島の鈴木酒造店は、東洋酒造の設備を譲り受け、山形県長井市の地で「㈱鈴木酒造店長井蔵」として、自身のブランドの「磐城寿(いわきことぶき)」と、東洋酒造のブランドだった「一生幸福」を引き継ぎ醸造している。

鈴木酒造店は、「事故前に研究用にたまたま福島県試験場に預けておいた酵母が生きている」ことを知って事業再開の決断をしたという。福島県浪江町は硬水、山形県長井市は軟水で、醸造には試行錯誤があったらしい。

こういう想いがこもったお酒を飲んでみたいなと。
「磐城寿」「一生幸福」

 


ライバル

2018年03月04日 | 囲碁

囲碁の世界タイトルの一つであるLG杯の決勝で、日本の井山7冠が中国の謝爾豪五段に1勝2敗で負けた。日本はなかなか世界棋戦で勝つことができない。

韓国の棋士は、井山さんが韓国に来たら、韓国内で5位くらいだろうと言っていた。そして、井山さんには世界で勝つために欠けているものがあると。

そう、オリンピックのスピードスケート女子の小平奈緒選手と李相花(イ・サンファ)選手の関係を見ると、それが何であるか明らかだ。主戦場である日本囲碁界には、井山さんのライバルがいないんだな。一人で囲碁を極めなければならない。一人飛び抜けて7つのタイトルを独占しているけれど、それは喜ぶべきものではなく悲劇だ。

 


さくら餅が食べたくなる季節

2018年03月03日 | 

さくら餅が食べたくなる季節になった。あの葉っぱの香りが好き。
この香りは、クマリンという物質とのこと。いまでは化学合成が可能になっている。

で、クマリンの面白い用途がある。脱税防止のため灯油やA重油に1ppm添加されているんだな。軽油引取税がかからない灯油やA重油を軽油に混入させて販売しようとすると、灯油やA重油に添加されているクマリンがブラックライト紫外線で蛍光して分かるらしい。軽油にはクマリンは添加されていない。