アジア大会で囲碁の試合を日本の選手がマスクをして対戦している姿を見かけた。とても不思議だったのだが、ペア碁では、相方へのアドバイスは禁止されていて違反すると負けになる。高尾九段、結城九段は対戦中にボヤく癖があり、審判にこれを反則ととられないように、マスクで口を隠したのだという。(^^) 癖はそう簡単には直らない。
ペア碁は、独特のテクニックとして「手渡し」があるという。ペアが交互に打つルールだが、局面が難しくて分からない場合、相手に対して絶対のキキになる別の手を打って、難しい局面での対応を相方にまかせるのだという。
大会の囲碁の競技は、日常の個人の手合いとは異なり、各国の威信をかけ、また、チームの一員としてその勝利をかけ、壮絶な戦いになったようである。
心労の胃痛に薬を飲めず針を打ったり(ドーピング検査対策)。ペア碁でペア相方が自分の手番と気付いていないことを感じて、2目のマイナスペナルティが課されることを承知で自分が2手連続して打ったり(気付かずに時間が過ぎると時間切れ負けになる。かといってペア相方へのアドバイスは反則になる。)。時間切れ即負けのルールで、相手の時間切れ負けを狙った手を30手も打ったり(相手の残り時間は1分だけ)。団体戦で鈴木歩五段は、時計の押しミスで時間切れ負けてしまい、日本チームが団体4位になり、涙を流したという・・・