山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

どこが日の丸だって?

2021-03-21 22:05:44 | 生き物

きょうは終日雨天だった。先日畑で畝づくりをしていたら、アリのような生きものが足元でうろうろしていた。1cmもないほどの大きさだったので、珍しいアリかもとよくわからないままカメラでぱちり。ずいぶん目が衰えてしまっている。

 ゆっくり画像を見たら、白い模様のある蜘蛛だった。メスは上に卵や子グモを乗せるコモリグモ科の「ヒノマルコモリグモ」だった。

     

 メスは茶褐色で白い斑紋もない目立たないものらしいが、この白い模様はオスだった。毛深い足にも白い模様があるのが特徴のようだ。

 1973年までは毒グモ科に分類されていたという。それは、この蜘蛛が「タランチュラコモリグモ」の仲間であったことからだ。しかし、毒はないということで誤解されないよう「コモチグモ科」に分類された。それにしても、「ヒノマル」というネーミングの由来がよくわからないのが気がかりだ。       

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ピザじゃないよ餃子だよ

2021-03-20 21:24:10 | 食彩・山菜・きのこ

 夕飯に和宮様がお造りになったおかずが出てきた。大きなお皿にポンと乗っかっているのは、ピザなのだろうか、お好み焼きなのだろうか。しかし、匂いは餃子だった。和宮様に聞いてみると、一つひとつを包まない餃子だという。

 フライパンに油を引き餃子の皮を一面に敷いていく。その上に餃子の具(ひき肉・白菜・ニラなど)をそのまま置いて広げていく。蓋をして蒸し焼き状態にし、焼き色も確認する。

      

 それから上の方にも皮を重ねて、反転するよう裏返して焼き色をつける。出来具合いを見て、大皿に移す。包丁で食べやすいよう切っていく。まるでお好み焼きというかピザというかとても餃子には見えない。しかし、切った側面を見ると確かに餃子の塊だ。手間を考えるとなんとも大胆な円盤型餃子だ。餃子の皮はモチモチしたものを買ってきたのでパリパリして旨い。時間短縮にはもってこいのレシピだ。どうやらテレビやスマホで紹介したレシピということらしい。もちろんうますぎて一人でまるごと食べても良いくらいだったのは言うまでもない。ごちそうさま。   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

体の内側に温かく届く「陶器湯たんぽ」

2021-03-19 21:49:04 | 特産品・モノ

 冷え性の和宮様がご愛用している「陶器製の湯たんぽ」は、春が来たというのにまだ使っている。ブリキの湯たんぽも使っているが錆が気になるという。人にも地球にも優しい自然由来の温もりが心身を暖かくするようだ。

    

 お湯は熱すぎたり入れ過ぎると蓋からお湯が滲み出るのが難点らしい。ゴム製のパッキンも売っているが、邪険にしなければなくても十分使える。蓋も陶器製だというのがすごい。江戸時代から使われ、戦時中は鉄製が生産しにくくなった背景もあり、いまも「冷え取り健康法」として今も生き延びてきている。

  

 囲炉裏の熾火のようにずうっと温もりが継続する。布団に入れておけば一日中保温もできる。そこに、柔らかな温かさが体の内側に届いていくのが素晴らしい。むかしの人は、その残り湯で朝の洗顔をしていたという。美濃焼だろうか、これを数少ない職人さんが手づくりで生産している。和宮様はきょうもこの陶製の湯たんぽを布団に入れ足元から温もりを取りこむに違いない。   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小鳥の楽園はカラスの楽園に

2021-03-18 22:44:44 | できごと・事件

 裏山のゴミ焼却跡地に作った野鳥を呼ぶ「小鳥の楽園」は頓挫してしまった。しばらく野鳥の気配はなかったがあるときエサが少なくなっていた。そのうちに、餌はなくなりエサ台は無残にも荒らされてしまった。

                   

 これは明らかにカラスの仕業だと当局は観察を強めていた。最初当局はヒヨドリかもしれないぞと見ていたが、あまりにも乱雑な餌の食べ方だったのでカラスをマーク。そのうちついに現場の証拠を確認した。

                  

 小鳥が近づかなかったのは、場所が人家に近いからのようだった。人の気配には敏感な小鳥はさらにカラスにも警戒する。人間の思うような囲い込みはバレてしまったということかもしれない。ゴミ焼却地の利用には名案だったが、これからどうするかの宿題がのこされたままだ。    

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんな「防風・防霜・防獣」法はいかが

2021-03-17 21:13:26 | 農作業・野菜

 畑にソラマメ・エンドウの苗を植え付ける。しかし、風が強いのでエンドウはすぐにも茎が折れそうな気配だ。そこで、隣に山のように積んである抜根した茶木を使うことをひらめく。枯木は長い目で見れば、肥料になるし、ガーデンシュレッダーで粉砕すれば、さらに利用法は広がり効率も良い。

                 

 こうすれば、防風はもちろん、防霜にもいいし、シカやイノシシの侵入もなんとか防御できそうだ。このままでしばらく様子をみていたが、日参していたシカの気配がなくなった。あきらめたのか向うも様子見しているのかわからないが、被害は今のところない。県から出た霜情報に対しても効果はあるようだ。この枯れ茶木利用法はむかしからあったのだろうか。ないとすれば画期的な方法となる。一般的には山のどこかに捨てているようだが、わが裏山にはそんな場所もないし…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

助っ人 茶畑跡に 参上!!

2021-03-16 21:52:04 | 出会い・近隣

 オイラがついに後期高齢者になったとたん、前頭葉も体力も劣化してしまい、物事を総合的に考えたりそれを遂行する衰えを痛感するようになってしまった。そんなとき、ボランティア仲間であり、ガン患者仲間である山猿さんから再三「茶畑跡の作業を手伝うよ」とのありがたい言葉をいただいていた。

 そこで、まずはシカ対策のフェンス作りを一緒にやることになる。せっかく花木や果樹を植えても枝を折ったり木の皮を食べたりして枯れさせてしまうという被害がいくどもあったからだ。

 作業が始まると、オイラより重症だったはずの山猿さんなのに、その瞬発的な行動力に舌を巻く。軽トラックに必要な工具や資材も満載していて、そのおかげで20mものフェンスをあっという間に完成させてしまった。

   

 けっきょくのところ、購入した杭をはじめ圧倒的に杭が足りないこともわかり続きは後日にやることになった。これができれば安心して花木や野菜を植えられるというわけだ。早く終わってしまったので、裏山から杭にする太目の竹を伐り出す作業を行う。

    

 そして、山猿さんが持参してきたドラム缶コンロを使って昼食となる。剪定して間もなくの枝が山積してあったのでそれを燃やして熾火にしていく。山猿さんも杉の葉を持参するという気配りの良さにも頭が下がる。しかも、自家製の和え物や干物・缶詰までも用意してくれた。

              

いつもだと、焚き火うどんを作るのだが、今回は和宮様お手製の「ひじきおこわ」が主食となった。収穫したシイタケをはじめ具たくさんのおこわだった。あまりにすいすい食道をスルーするのでお代りが続きそれだけで満腹となる。体調が思わしくなかった和宮様だったががんばって調理してくれた。

 山猿さんの心身もフットワークよろしく「また来るよ」とにこやかに軽トラに飛び乗って帰路についた。コロナ禍に陰鬱になりがちの世の中にもかかわらず、山猿さんのさわやかなふるまいが忘れられない。

 その夕方、近所の人がやってきて焚き火を囲んで談論風発。丸干しを焼きながらあっという間に21時近くになってしまった。おかげで、焚き火常設所に積んであった木の残骸は少しずつコンロに投入され、完全にきれいな灰となった。さいわい、天気に恵まれ風が穏やかだった早春がきょう一日を後押ししてくれたのだった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒヨドリは渡り鳥!? 

2021-03-15 22:09:49 | 生き物

 そろそろ葉桜が見えてきた「河津ザクラ」にヒヨドリが来ていた。そういえば、樹の下にはかなり花びらが散乱していた理由がヒヨドリのせいだったのがわかった。甘いもの好きなヒヨドリは花の蜜はもちろんのこと、果物も食べてしまう百姓からは嫌われ者だ。1970年代まではヒヨドリは冬鳥の渡り鳥だった。そういえば、物心ついたころはあまりヒヨドリの姿は現在よりも少なかった気がする。それがふつうに見られるようになったのは温暖化のせいなのだろうか。

            

 ヒヨドリの生息が日本・朝鮮・東南アジアの局地範囲なので、世界的に見ればヒヨドリは貴重種ということになる。平安時代には貴族が飼育するのがはやったらしいが、ヒヨドリは飼い主の顔も識別できたということだ。しかし、他の野鳥が来ると脅したり奇声をあげたりして可愛いという声は聞かない。力による支配・脅しによる支配は人間界も同じ現象があるが、外野席から「嫌われるぞ」と言ってやりたくなる。 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いよいよ春爛漫へ

2021-03-14 20:46:49 | 風景

 畑の周りには大きな花木に花がにぎやかになってきた。その先陣を切ったのは「八重カンヒザクラ」だった。今が一番の満開のようだ。まるでハナモモのような爛漫さだった。

   

 その近くに、ほんのりピンクの色合いがある「シデコブシ」も満開だった。オイラが「入植」したころは周りの樹木の影にあって、しばらくシデコブシであることもわからないほどの小さな樹だった。それが今では立派な樹木となってきた。咲いて間もなく散ってしまうのでいつも満開のタイミングをのがしてしまっていた。

   

 わが家の入口になんとなく存在感がなかったボケの木も満開となっていた。こちらも隣の木に押されて陽が当たらなかったせいで、今まで花も数えるほどだった。今年は肥料をあげたせいだろうか、元気が良い。地味な入口にやっと華やかさがやってきた。

                  

 フキノトウも周辺でちらほら出てきているが、群生はなくなってしまった。かつて、100個近く収穫したのも夢物語となった。つまり、採りつくし食べつくしてしまったわけだ。反省!! 

 これから、八重桜やハクモクレンの満開もまもなくだ。荒野にもいよいよ華やぐ春がやってきた。茶畑の抜根跡に、挿し木で育てたハクモクレンや購入したリスボンレモンをあわてて植え付ける。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原木シイタケの群生に悲鳴

2021-03-13 23:25:39 | 食彩・山菜・きのこ

 長雨がひょっこり止んだ合間にしいたけのほだ木を見に行く。するとなんと、つい数日前までは寒さに耐えるだけの様子だったシイタケがあっという間に群生していた。雨が突然だったためかシイタケの形も内容もいま一つのようだ。雨で濡れていたがシカに食べられてはいけないと目立つシイタケだけをまずは収穫する。

      

 これはほんの一部だが、ドンコのような厚みのあるつまり旨そうなものが少ない気がする。とはいっても、冬越ししたシイタケは旨いのはもちろんなので、少しの間乾燥させる。和宮様にはシイタケの一斉の群生をご報告すると「こりゃー収穫してからが大変だぞえー」と悲鳴をあげる。

               

 すぐに和宮様があまり形のよくないシイタケを炒めてくれた。しかし、食べてみるとじつに旨いのだ。シンプルに醤油と味醂で炒めたようだが、「これはけっこういけますでござりまする」と、和宮様の腕を褒める。やっぱり、採りたての旬のものはうまい。コロナの閉塞空間の中でもじっと旨味を熟成してくれたシイタケに感謝。都会ではこの経験はむずいでガスね。書を捨てスマホを捨て田舎に行くッきゃない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第2期抜根作業終了

2021-03-12 22:36:39 | できごと・事件

 茶畑の抜根作業の第2期作業が間もなく終わる。これが終わると茶畑の三分の二がおおよそ開拓されることになる。ユンボの機械音が一日中鳴り響き、若きA君の丁寧な作業が眼前で展開されていった。第3期作業は来月から始まる予定だが、ゆったり作業をしていくのが良い。つまり、ユンボの都合でもあるのだが、その期間が長いほうがプランの検討時間が確保できる。とくに、樹木の場合は一回植えてしまうとなかなか移植に手間がかかるからでもある。

   

 今回は人家が近いので、抜根跡の植栽は低木に限られる。予定では、ブルーベリーを基本にナンテン・レンギョウ・アジサイなどの低木を植えていくことになる。シカやイノシシの侵入があるので残念ながら周囲を網で囲んでしまうことになる。景観がそれだけでもダメージを受ける。それでも、基本的には緑を残すことは貫く。できれば、小さなビオトープを実現したいと検討しているところだ。

 きょうも買い出しに行き、安い「フジバカマ」の苗をゲットした。フジバカマはアサギマダラの食草となるので前々から植栽してきたがいずれも失敗している。今回だけは何とか成功といきたいものだ、と反省もせず懲りない再チャレンジをしていく。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする