前回の続き
文部省選定の体育運動歌「栄えゆく」一力よみ子作詞 東京音楽学校作曲について。
この歌が作られた経緯については、このサイトに詳しく出ています。歌詞は一番だけで、楽譜はありません。
こういうサイトもありました。歌の題名は「体育運動歌」で、海軍・陸軍で歌われていたようで歌詞は2番まで載っていました。
栄えゆく天御空の光を受けて
集える我等の心は躍る
いざ我が友我等が身と魂
鍛え磨かんいざいざ共に
皇御軍の力となるまで
東海に輝く日本の使命受けて
伸びゆく我等の心は躍る
いざや我が友我等が身と魂
強く正しくいざいざ共に
大和島根の誇りとなるまで
歌詞については、私が覚えていたのと若干異なっています。海軍・陸軍でも歌われていたとは思いも及びませんでした。
戦後に歌っていたので、戦前とは歌詞が若干変わったのはやむを得ないことだと思います。
例えば、皇御国(すめらみくに)あるいは皇御軍(すめらみくさ)→平和日本
この歌を昔歌ったことがあると、道外の方からコメントをいただきましたが、文部省選定の歌であれば、当時は日本全国で歌われていた可能性が高いと思います。歌詞が現代にマッチしないということで、いつの間にやら歌われなくなったのではと思います。
昭和30年代の鷹泊では、この歌はしっかり歌われていました。毎年運動会の前には音楽の時間に何回か練習していました。
鷹泊小中学校では、この歌に限らず、式歌斉唱の時には、いい姿勢のお手本になるような宮部先生のキリリとした立ち姿が思い出されます。
写真は当時の先生達。前列左端が宮部先生。
歌詞は官報で確認しました。
URLはhttps://dl.ndl.go.jp/view/pdf/digidepo_2957667.pdf?pdfOutputRanges=6&pdfOutputRangeType=R&pdfPageSize=
楽譜も発見しました。
URLはhttps://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=315829020
長年の謎が解決しまた。
官報に載っている栄ゆくの歌詞を発見されるとは頭が下がります。おまけに楽譜まで発見していただきました。あの時代に、全国で歌われていたのだという思いを強くしました。
北海道の片田舎の学校の校庭で斉唱したことをあらためて懐かしく思い出します。もちろん、教室でわら半紙にガリバン印刷された「栄ゆく」の歌詞を先生の指導のもとで練習したわけですが。
1.https://dl.ndl.go.jp/pid/2957749/1/4
2.https://dl.ndl.go.jp/pid/2957749/1/5
官報の歌詞の部分のURLが変更されたようです
https://dl.ndl.go.jp/pid/2957667/1/6