妻は昨日だけでも3回もお父さんの病院へ看病に言っている。看病といっても胃がんの末期であるので、手のつけようがない。
妻にお父さんの様子を訊ねると、ほとんどこちらからの呼びかけに反応がないらしい。でも時々口を動かしたり、目を動かしたりして、反応を返してくれるそうである。
娘には父親の言いたいことがわかるみたいである。このお父さんの主治医によると、2週間前には命は終わっていたはずである。「お父さんは必死で延命をしてくれたんだね」と妻が言っていた。私もそう思う。
元気な頃のお父さんは大の阪神タイガース・ファンであった。熱狂的といっても過言ではないだろう。タイガースのことだったら何でもお父さんに聞けば教えてくれた。いついつ何処で試合が行われる事なんかは、逐一表に書いていた。
テレビ、ラジオの前での熱狂的な声援は隣近所にも有名である。そのお父さんの迫力ある応援を聞けなくなると、本当に寂しくなってしまう。
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