せいかつ創庫

野球・音楽・アート・街の風景など、自分自身のネタ創庫。
野球の楽しみ方、考えてます。自作イラストの展示も。

緒方拳さん

2008年10月08日 | 時事ネタ
急な死に大きな話題になっていますね。

昨年も、大河ドラマ「風林火山」に出演されていて、ほんとうに見た目だけでは病気の気配を感じさせない、熱演をされていました。

かげで苦しい思いもされていたのかと思うと、プロ意識としての厳しさを痛感し、氏の努力の念にさらに感じ入るものがあります。

役者さんは、表情に出してはいけませんからね。
ボクら観衆に病気の気配を見せてはいけませんからね。


ボクは、緒方拳出演の映画、ドラマはそれほど見ていないのですが、ひとつだけ、すごい思い出になっている作品があります。


「おろしや国酔夢譚」


緒方拳主演。

大黒屋光太夫という、江戸時代の商人の実話を基にした映画です。

大黒屋光太夫は、伊勢の国白子。
いまの三重県鈴鹿市の商人で、舟で江戸に渡ろうとしたところ、遠州灘で遭難。

気がついたら、ロシアに漂流してしまったというものです。


「おろしや」とは、ロシアのことなんですね。


船中でも仲間が次々と力尽き、ロシアに渡れば、知らない土地、知らない食べ物、知らない言葉に困惑しながらも、強く生きて、国に帰ろうとする光太夫を演じました。

極寒のロシアなんですよ。
イルクーツクという場所でしたか。

ラクスマンという、光太夫たちを助けてくれる人が現れたんですけど、厳しい生活環境に苦しむ姿も描かれています。


緒形拳さんは、あまり派手に感情を表現する方の役者さんではないと思うのですが、
その分表情や演技にとても味があると思います。

極寒のシベリアを乗り越えるシーン。

食べたことのない獣の肉を食べないと生きていけない…と嫌がる部下に食べさせるシーン。

別れ。

エカテリーナ帝に謁見をした際の迫真のシーン。

万感のシーン。

20年ちかく前の作品ですが、思い起こします。

ほんとうに、素晴らしい役者さんでしたね。


「おろしや国~」のワンシーンで、暴風のような強い吹雪が、海にたつ波を追い返すシーンが印象的です。

陸になびく波が、陸からの吹雪に追いやられるシーンです。

極寒シベリアの厳しさを実感しました。

いちどは、北海道も行ってみたいものです。


そーいえば、
悲劇の脇役を演じたのが西田敏行。

ボク
西田敏行は大好きで、たぶん映画やドラマで見ている中で、一番多い役者さんだと思います。

ま、
またお話ししましょう。


最後に



遺作ですかね。

ボクにとって最後におがんだ笑顔です。


長澤まさみじゃなくなった~(ToT)!!

と、ホームページを思ったのが先週。

メーカーの担当者に聞いたら、やはりさすがに差し替え版は追いついていないということで、まだまだ笑顔のおがめるカタログを置いていきました。

ちなみに、
ホームページは竹内結子だけのものに変えられています。

当然ながら…ですが、



ご冥福をお祈りいたします。