せいかつ創庫

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オリックス・バファローズの「閑話球題的美化運動」について

2008年07月10日 | 球場美化運動を広めよう!
球団をあげて、球場美化運動に立ち上がった方がいらっしゃいます。




花木聡さん。

オリックス・バファローズの球団職員さんです。




この花木さん、
オリックス球団の公式ウェブサイトにて、「閑話球題」というブログを掲載しておられました。




いわゆる”球団職員”の視点から球場や試合の裏側を面白く紹介されていたブログなのですが、




選手関係者をはじめ一般ファンまでも巻き込んで登場させた”超参加型”ブログは、




”閑キャラ”という球団職員さんをキャラクター化したり、




職権を大いに利用した”ギリギリ”な独自企画を編み出すなど、花木さんの人柄と人徳をフルに伺えるブログで、、






ゆえに、大変な人気を博したブログでした。



そんな「閑話球題」の独自企画として、「オリックス・バファローズ」の球場美化運動も始ったわけですが、、、



すべては、もう一人のオジサンたちのひと言から始まりました。



米村理コーチ。
この方が、朝イチに球場入りしたときの、スタンドに残された(前日の試合の)ゴミが目立つことに気づき、
花木さんに「球場のゴミ減少」の呼びかけをしたらどないや?

と、提案されたところから始まりました。



オリックス球団は、大阪と神戸の両方の球場を利用しておりますが、



とくに、
神戸のスカイマークスタジアムの景観の良さ、球場環境のすばらしさは、関係者もファンも「日本一」と認める球場のひとつです。



日本一の球場と日本一のチームには、日本一のファンが育てていくべき!


そんな想いがあり、「閑話球題」読者であるファンと力を合わせて「球場美化」を取り組んでいこう。
と2007年6月より発起されたのが、


「閑話球題的球場美化運動」




超参加型ブログである「閑話球題」ならではの企画として、企画当初から一般ファンを対象にブログ内で「ボランティア参加者」を募集。

応募したボランティアファンは「閑ボラ(ひまぼら)」と呼ばれ、登録された方々が毎試合、一斉に美化運動を行うという大きな企画となりました。



 →「閑話球題的美化運動」のシステムと流れ。   美化運動の参加方法はこちらをご覧ください。


 →閑ボラに関する関連記事(閑話球題より)





運動開始当初から多くのボランティアが登録をされ、参加されております。



2008年は登録者が200名を越え、1試合平均30~60名の方が美化運動に参加をしてくださったおります。



球団もこの企画に全面協力をし、球場美化をアピールしておられます。





☆閑ボラがもたらした発展的行動と球団の姿勢



 1、閑ボラの発展による「進化」、ゴミの分別化の第一歩




今年から、ゴミの分別化の一環として、紙コップのリサイクルが行われております。




閑ボラも、ゴミの分別化に協力をしており、こうした「ただ回収する」ところから一歩進化した動きも見られます。



また、この紙コップの分別は「閑ボラ」からの提案でもありました。

閑ボラが、活動を通じて美化運動に新しいアイデアを提案し、進化していったことも、大きな収穫のひとつと言えます。




 2、オリジナルキャラクターと美化運動の「ファンサービス」としての一面




この「美化運動」キャラクター

「びかん」と呼ばれております。


そう!
バナーのモデルにもなってるキャラクターです。



ボクがデザイン制作を担当したキャラクターです。
花木さんとは以前から親交があったことから依頼を受け、制作しました。


この、「びかん」の制作と、花木さんの企画主旨に賛同したことが、ボクの「球場美化運動」への発起のキッカケともなりました。





これが!びかんのモデル、水田真さん


この方も、オリックス球団職員さん。
美化運動の前に、「閑話球題」のキャラクターとして確立され、花木さんに次ぐ人気をもっております。

また、美化運動の責任者の一人としても活躍されております。






美化運動の参加者には、ファンサービスという一面も担っており、参加特典などお客様が楽しめる企画も用意されておりました。




ひとつは、
試合中のグラウンドに降りて、パフォーマンスに参加できるという特典。




参加回数によって、バッジや団扇といったノベルティグッズの配布も行いました。

 →関連記事(閑話球題より)



しかも!

球団の公式企画ではなかっただけに、花木さんはできるだけ”お金をかけず”に企画を練ってきました。


参加者はボランティア。



IDカードはスタッフの手作りです。

 →関連記事(閑話球題より)


唯一、お金がかかっていることは、ゴミ袋代やノベルティグッズの制作コストです。

「閑話球題的美化運動」は、自分たちの可能な範囲で精いっぱい努力をし、実らせた企画でもありました。





 3、ファンとのコミュニケーションの場と確立した。




花木さんの、
美化運動の目的をしっかりと参加者に伝えることが出来たことと、参加意識の向上が、閑話球題的美化運動の成功をもたらし、参加者もしっかりと理解を得た上で協力しているという関係が成立しました。



そのひとつに!



閑ボラに貸与しているオリジナルの「軍手」があります。


この軍手は、北海道在住のオリックスファン「さるきち」さんが、

遠くて参加できない自分の代わりに「美化運動」に参加させてほしい。

と、カンパされた軍手です。




それが所以として、この軍手を「さるきちさん」と命名し、閑ボラに愛用されてきました。


今年から使用している新しい軍手もまた「さるきちさん」という名前は継承し、参加ノベルティグッズとして配布されております。





”ファンとの交流”を重視し、成功した「閑話球題的美化運動」は、2年めの今年も継続して活動されております。




お客様同士が美化運動を行っているという形式が他の一般客にどのように影響を与えられるか、、、。


ゴミの回収に協力をしてくれる一般客の方。
自らのゴミを自主的に持ち帰っていただくお客様も実際増えました。


ファン参加型であり、一般客が一般客の目線で美化運動を行うことにより、大きな宣伝を必要とせず、球場美化の意識が高まったのではないか。



そう分析出来るとも思います。






 ☆閑話球題的美化運動の今後と、球場美化への啓発



しかし、
「閑話球題」自体が花木氏の人事異動にともない、2008年4月をもって終了してしまいました。




それでも、花木さんの美化運動の主旨を理解した「閑ボラ」の協力と、後継の水田さんはじめスタッフの皆さんの力により、現在も継続されております。



ただ、今後も継続をしていくためには、主催者と参加者の参加意識やコミュニケーションのさらなる重視。

新しい課題やテーマを確立して継続意義を訴える。


簡単ではないと思いますが、継続のためには更なる努力が必要とも思います。





また、
花木氏の去った現在だからこそ!美化運動の意志を風化させず、継続している参加者で継承していこう!!

という一部ファン動きもあり、今回の当ブログでの美化運動発起もそこから起因したものです。




これを機に、参加者の力で「美化運動」をさらに多くの方に知っていただき、協力してもらえれば。

また、この美化運動への意志は、球団の枠を越えて多くのファンの方に理解をしていただけるのではないか。

そう思ったボクは、”自主活動”としての美化運動に動きます。







→CHAPTER : 3 美化運動の自主活動の活動報告と主観。~そして提案~



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花木聡氏の「閑話球題」は、現在でもオリックス・バファローズ公式ウェブサイトにてご覧頂けます。

「閑話球題」


「閑話球題」から発生した球団職員キャラクターがリレー形式で日記を紹介している「ひまキャラちゃんねる」は、オリックス・バファローズ携帯サイトからもご覧頂けます(有料コンテンツ)

「閑話球題的美化運動」のシステムと流れ

2008年07月10日 | 球場美化運動を広めよう!
ここでは、「閑話球題的美化運動」の基本的なシステムについてお話しします。






 1、事前登録



「閑話球題」上にて、美化運動ボランティアに登録するため、応募します。


閑話球題の読者としてブログ上の連絡先より応募をし、事前登録をします。
美化運動の参加は観戦に行かれる試合日当日に受付を行い、参加するシステム
となっています。





 2、試合当日の2回、3回の試合中



登録をしたファンは、球場の受付で出席を取り、ゴミ袋の支給を受けます。





ここで、「閑ボラ」は初回に専用のIDカードをもらい、次回以降、出席を取る毎にスタンプが捺印され、参加回数がカウントされます。





 3、試合の5回終了後。



スタンド内で自分の席の周りから、周囲のお客さんに声をかけ、ゴミの回収を行います。




 4、7回裏 



参加特典として、5回にゴミを回収した閑ボラは、7回のラッキーセブンの攻撃前にグラウンドに降り立つことができ、球団歌に合わせてパフォーマンス。
  
その際、球場美化をアピールする横断幕やグッズを掲げ、球場美化を啓発します。
  (※この企画は2007年7月をもって終了いたします)




 5、試合後



ふたたび球場美化運動を敢行。







スタンドに残されたゴミを回収して集積。
ボランティアは終了します。




美化運動の参加者は毎試合30~60名。




 ☆メリット




1、受付、集合場所を設けていることで、ファン同士のコミュニケーションが
  ある。


2、参加特典、パフォーマンスといった企画があるため、目的意識が高まる。



 ☆デメリット




1、受付、7回のパフォーマンスの待機として、試合中に自席から抜け出して
  参加をしなければいけない(試合を観戦できない)。


2、パフォーマンスにより、試合時間へ支障がある。  
  
  →審判団より指摘あり。
   パフォーマンスは廃止することになりました。






閑話球題的美化運動は、一般ファンを美化運動ボランティアとして協力体制をとってもらうことにより、同じ”一般客”という視点から球場美化の関心を高めてもらえるという最大のメリットがあります。


また、閑ボラの活動により、ゴミの回収に協力をしてくれる一般客の方。
自らのゴミを自主的に持ち帰っていただくお客様も実際増えました。



お客様同士で球場美化、、、

もとい、ゴミを然るべき場所に廃棄する。

という行動に導くことが出来ていると分析します。





 →閑ボラに関する関連記事(閑話球題より)


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