せいかつ創庫

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赤福、営業再開に長蛇の列!!

2008年02月06日 | 時事ネタ
「赤福」4カ月ぶりに営業再開-「赤福餅」を求めて行列、エールも

ですよ。

偽装発覚から4ヶ月、ボクがお正月に伊勢に行ったときは頭の写っのとおり。
固く閉ざされた赤福の店舗は、ある意味”観光名所”となっており、いつもとは違った皮肉な賑わいを見せていました。

全国から集まって徹夜組まで作られた開店を待つ列!!
開店の際、社長の挨拶によって再開が宣言されたときには「万歳コール」が起きたり、店員に激励やエールを送るお客さんもいたそうですね。

100個単位で買った人や、購入直後にさっそく試食して喜んだ人もいたそうです。


嬉しい話ですね。
社長さん。

不祥事は許されるべきことじゃない。
ましてや、食品は人の命にかかわることですから、とくに社会的な責任という以上に、倫理的にもやっぱいけないことだと思います。
不快に思っている人は、やっぱ食べたくない!と思う人もいると思います。

それでも!
待っていたファンがいるんですよ。
水に流して、赤福餅を食べて喜んでくれる人がたくさんいたんですよ。

この気持ち!
お客さんが喜んで食べてくれて、ナンボじゃないですか。
そして、創業当時からこの気持ちをお互いが大切にしてきたことが伝統であり、今の地位であったんじゃないですか?

それを受け止めて、赤福は大いに反省してほしいと思います。


ボクが疑問に思ったこと。


「赤福」は、伊勢の名物なんだから、伊勢に来て買えるものでいいじゃない!



昨年2月に四国に行ったときの話にも触れているんですが、赤福は西は兵庫県の三木でも買えちゃうんです。

おそらく東は浜名湖あたりでも売ってたんでしょう。
大阪はもちろん、名古屋に行っても京都に行っても売ってます。

近鉄の特急の停まる駅には、だいたい置いてあったんじゃないですか?
ボク的には、とても不思議に思うことでした。

赤福は全国の人に知られているお菓子です。
じっさいに伊勢に行ったことのない、赤福を食べたことのない人でも、赤福のことは知っていると思います。

「その認知度を生かし、他地域に発進して多くの人に食べてもらいたい。」

という想いが、おそらく手を広げた所以でしょう。
しかし、この企業努力は、ボクはおかしいと思う。


「三木でわざわざ赤福を買うこたぁないじゃない!?」

そう思うわけです。


語弊があるといけないけど、少なくとも「赤福」については当てはまらないと思うんです。

だって、手を広げるために”ズル”をしなきゃいけなくもなってきてるんだから。
些細な”ズル”が、大きな波紋を呼んだわけでしょう?
まぁ、その点については改善がなされるとは思うのですが、、、

要はですね、今朝、寒い中並んだお客さんたち。
この人たちは「赤福」が好きで、「伊勢名物」の赤福が好きで集まってきたんだと思うんです。

手を広げることよりも、伊勢で赤福を買うことを楽しみにして来てくれる人を大切にすることを考えたほうがいいんじゃないですか?


それに!
赤福は何百年もの間、伊勢神宮にお参りに来た人を楽しませてきた、伊勢の顔なんです。
不祥事は伊勢の神さまや地域の人にもとっても申し訳ないことをしていると思う。

伊勢の「伝統」を汚すことなんだから。
その代償は大きいと思います。

たんに、不祥事を起こして潰れてしまっても誰も困らないような会社ではなんですよ!
赤福は。


「伊勢」の赤福で、いいじゃないですか。
伊勢でしか買えないけど、その分真面目に美味しいお菓子を提供することに心血を注げばいいじゃないですか。


「伝統」を守ること。

これは、老舗にしか向き合えない課題であって、それはとても名誉だと思うし、

「守ること」

ってのも、とっても勇気や力のいることだと思います。


手を広げることで利益や名誉を得ることって、とってもリスキーだとも思います。
リスク背負って製造するから、”売れ残り”などの案の定の産物がたまってきて、それをごまかすために”ズル=偽装”をするハメになっちゃうんですよ。

これは、いまの製造業ならびに流通業に大きく密接している問題だと思います。


赤福が、「伊勢名物」のプライドを大切にして、今日の出来事を真摯に受け止めてほしい。

そして、”食品を作る”という崇高な仕事に誇りと責任感を感じてほしいですよね。
これは、赤福に限った話じゃないですよ!!


本質を見失うな!!


朝からテレビ中継を見てそう感じた一日でした。