新・臨床検査の光と影

人の命を測る臨床検査に光を!

戦争を語り継ぐ 14歳の記憶

2014-08-05 10:32:19 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_2    69年前の夏の記憶 ③

8月5日の空爆 サブちゃんの命日

 この日の夜半からマリアナ群島を飛び立った米軍B29爆撃機92機の大編隊が、1時間15分にわたって、M69焼夷弾を投下しつつ前橋市を空爆しました。

 南東の前橋市の方向には、大火災で真っ赤に焼けた空がみえました。

 そのうちの何機かが、ついでに渋川(町)を目標に飛来、50ポンド収束(親子)爆弾が300メートル上空で炸裂、M69焼夷弾48発が、ばらばらになって降り注ぎました。

  リヤカーに乗せた病気の母親と、幼い弟と3人で避難した里山から、それは花火大会のような光の尾を引いて落下するのを、ただただ呆然と眺めていました。いまでも生々しく目に焼き付いています。

 幸か不幸か、徹底した灯火管制によって、焼夷弾は、標的とした軍需工場や住宅地をそれて、そのほとんどが町外れの水田に落下し、突き刺さりました。

 その時、三つ年上の盲目の友人、サブちゃんは、町なかから離れた水田近くの親戚の家に避難していたのでした。

 


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