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『啓蒙の弁証法』20(世の中の仕組みを俯瞰する)

2020年12月18日 | 哲学
🌸『啓蒙の弁証法』20(世の中の仕組みを俯瞰する)

 ☆なぜ啓蒙は神話へ退化し、理性は野蛮に転じるのか
 *近代進歩主義の破綻とともに生まれたナチズム
 *啓蒙的理性が行き着く先がなぜファシズムなのか
 ☆「理性は暴力の道具に成り果てた」との疑問を投げかける
 *ナチスは不合理な目標を掲げながら
 *効率的な強制収容所システムを構築し大量虐殺を行った
 *これを可能にした”理性”は近代が求めていたものなのか?
 *啓蒙により獲得を目指したものなのか?
 ☆道具的理性を生み出したにすぎないのでは?
 ☆著者、ホルクハイマー&アドルノ

⛳『啓蒙の弁証法』著者のプロファイル
 ☆第一次世界大戦による疲弊は、ドイツに新たな思想の潮流をもたらした
 *これまで信じられていた近代進歩主義への批判
 ☆啓蒙の光の中を進んでいけば文明は進歩していくと信じられた時代
 *終わりを迎えようとしていた
 ☆フランクフルト学派の思想家たち
 *ホルクハイマー中心にフランクフルトを拠点に活動する
 *フランクフルト学派が生まれた
 ☆ドイツではナチズムが台頭
 *33年にヒトラー政権が誕生する
 ☆フルト学派の多くはユダヤ系でアメリカに亡命した
 *第二次世界大戦中、亡命先のアメリカで執筆
 ☆戦後発表した2人の共著『啓蒙の弁証法 哲学的断想』

⛳『啓蒙の弁証法』の概略
 ☆本書の序文

 われわれが胸に抱いていたのは他でもない
 何故に人類は、真に人間的な状態に踏み入っていく代わりに
  一種の新しい野蛮状態へ落ち込んでゆくのかという認識

 ☆本書は、理性を基礎にしているはずの近代社会
 *ナチズムのような野蛮な現象を生み出したのか考察する
 *なぜ啓蒙が神話へと退化してしまうのか?
 *なぜ理性が野蛮に転化してしまうのか?
 ☆考察において興味深い要因を示している
 *トーキーの登場で、思考よりも感情が先立つメディアが展開され
 *大衆の扇動が可能になった
 ☆政治が大衆によつて消費されていく今の時代は、この地続きにある

⛳『啓蒙の弁証法』の訴えてること
 ☆本書は、 一見するとナチス・ドイツヘの批判に終始している
 *根底にアメリカヘの強い批判がある
 ☆表層的な自由と民主主義が行き着く先
 *反知性的な全体主義への警鐘である
 ☆今の時代に読み直す価値のある本である
              (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
⛳出典、『世界の古典』


『啓蒙の弁証法』20(世の中の仕組みを俯瞰する)
(ネットより画像引用)

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