『共同幻想論』２９（世の中の仕組みを俯瞰する）

🌸『改定新版共同幻想論』２９（世の中の仕組みを俯瞰する）

　☆全共闘世代の青春の書

　☆「共同幻想」「対幻想」「自己幻想」
　☆思想・哲学書ではなく本質は宗教書

　＊教条主義化したマルクス・レーニン主義に辟易してた全共闘世代

　＊そこからの脱却を求めていた

　＊全共闘世代に熱狂して読まれ、強い影響を与えた思想書で
　☆著者、吉本隆明

⛳『共同幻想論』著者のプロフィール
　☆『共同幻想論』は、全共闘運動盛んな時期、学生たちに読まれた

　☆読んだ人の多くは下記の人が多い

　＊「最後まで読んでいない」

　＊「通読したが内容を覚えていない」
　☆本書の論の展開は簡単である
　☆本書は思想書や哲学書の体裁をもって書かれている

　＊本質的には論理整合性をさほど重視してない

　＊一種の宗教書であるから
　☆「共同幻想」への信仰

　＊対幻想に対抗していく自己幻想の力への信仰

⛳『共同幻想論』の概論
　☆民主主義、社会主義、イスラム原理主義等
　＊国家が柱とする教義はさまざまだ

　＊いずれも神話がベースとなっている

　＊どの国家も共同幻想にすぎないといとの説明

　＊どこの夫婦や家族の絆も対幻想にすぎない
　☆こうした認識は、ある種の諦観となる

　＊組織的暴走を防ぐという意味では一定の実用性がある
　☆これらを超克するために残されたのは自己幻想

　☆個人の自立に過度に依存した

　＊自己責任型の新自由主義社会の到来を招く
　☆党派的行動を超えて自立した個の確立を追求した理論
　＊全共闘運動が『共同幻想論』と共鳴したゆえんである

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（敬称略）

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⛳出典、『世界の古典』

『共同幻想論』２９（世の中の仕組みを俯瞰する）

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