○一位葉(いちいよう)
日本の各地、朝鮮半島、中国に分布するイチイ科の常緑針葉高木イチイの葉を用いる。日本では特に中部地方以北の深山に多く自生し、アララギやオンコなどの呼び名もある。中国ではイチイの枝や葉を紫杉の菜で生薬として用いている。
かつて高官の笏(しゃく)に用いていたため一位という名があり、建築材や家具材、彫刻材、鉛筆材として知られている。今日でも飛騨高山の一位細工は有名である。また心材は紅褐色であり、浸出液は蘇芳色の染料としても利用されている。
赤く熟した仮種皮は甘く食べられるが、種子には毒性がある。葉や枝にはアルカロイドのタキシン、タキシニンなどが含まれ、血糖降下作用や中枢神経抑制作用が報告されている。民間では葉や小枝を通経、利尿薬として用いている。また糖尿病にも効果があるといわれ、糖尿病用剤として知られる家庭薬にも配合されている。ただし毒性があるので過量にならないようにする。
近年、アメリカ北西部に自生するタイヘイヨウイチイ(T.brevifolia)の樹皮から、パクリタキセル(タキソール)という抗癌活性のある成分が分離され、さまざのな癌の治療に用いられている。パクリタキセルは中国産の紅豆杉や日本産のイチイなどにも含まれているが、工業的にはセイヨウイチイ(T.caccata)の葉から抽出したバッカチンという成分が合成されている。
現在、欧米では西洋イチイはユー(Yew)と呼ばれ、免疫力を高めるサプリメントとして販売されている。ちなみにイチイの同属植物である雲南紅豆杉の材部を原料にした紅豆杉茶が健康食品として輸入され、花粉症などに効果があると紹介されている。
日本の各地、朝鮮半島、中国に分布するイチイ科の常緑針葉高木イチイの葉を用いる。日本では特に中部地方以北の深山に多く自生し、アララギやオンコなどの呼び名もある。中国ではイチイの枝や葉を紫杉の菜で生薬として用いている。
かつて高官の笏(しゃく)に用いていたため一位という名があり、建築材や家具材、彫刻材、鉛筆材として知られている。今日でも飛騨高山の一位細工は有名である。また心材は紅褐色であり、浸出液は蘇芳色の染料としても利用されている。
赤く熟した仮種皮は甘く食べられるが、種子には毒性がある。葉や枝にはアルカロイドのタキシン、タキシニンなどが含まれ、血糖降下作用や中枢神経抑制作用が報告されている。民間では葉や小枝を通経、利尿薬として用いている。また糖尿病にも効果があるといわれ、糖尿病用剤として知られる家庭薬にも配合されている。ただし毒性があるので過量にならないようにする。
近年、アメリカ北西部に自生するタイヘイヨウイチイ(T.brevifolia)の樹皮から、パクリタキセル(タキソール)という抗癌活性のある成分が分離され、さまざのな癌の治療に用いられている。パクリタキセルは中国産の紅豆杉や日本産のイチイなどにも含まれているが、工業的にはセイヨウイチイ(T.caccata)の葉から抽出したバッカチンという成分が合成されている。
現在、欧米では西洋イチイはユー(Yew)と呼ばれ、免疫力を高めるサプリメントとして販売されている。ちなみにイチイの同属植物である雲南紅豆杉の材部を原料にした紅豆杉茶が健康食品として輸入され、花粉症などに効果があると紹介されている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます