○大豆黄巻(だいずおうけん)
マメ科のダイズ(Glycine max)の種子を発芽させ、1cmくらいのもやしになったものを用いる。ダイズはアメリカをはじめ、ブラジル、中国、アルゼンチンなど世界各地で栽培され、ダイズもやしは中華料理、韓国料理で多く利用されている。
ダイズの種皮の色には淡黄、茶、緑、黒色などがあり、一般に黄色い黄大豆がダイズとしてよく知られているが、通常、薬用には黒大豆(クロマメ)が用いられ、大豆黄巻もクロマメもやしを用いる。
大豆黄巻の作り方は、まずダイズの外にしわができるまで水に浸した後、ざるの上に湿った状態のままで置いて発芽させる。次いで殻が落ちないように風通しのよいところで半乾きにした後日干しして乾燥させてできあがる。そのうち清水に浸したものを特に清水黄巻という。種子にはソヤサポニンやゲニスチン、ビタミンCなどが含まれる。
漢方では解表・解暑・利水消腫の効能があり、夏の感冒や脚気などによる発熱や下痢、胸苦しい、体が重いなどの症状に用いる。とくに夏季の常用薬として知られ、また全身性の浮腫や関節の腫痛にも用いる。
金匱要略では虚労で体力が低下し、さらに風邪に冒されたときの諸症状に用いる薯蕷丸の中に大豆黄巻が配合されている。古くは朱砂や鉛などの配合された石薬による薬害の解毒に特効があるとされていた。
マメ科のダイズ(Glycine max)の種子を発芽させ、1cmくらいのもやしになったものを用いる。ダイズはアメリカをはじめ、ブラジル、中国、アルゼンチンなど世界各地で栽培され、ダイズもやしは中華料理、韓国料理で多く利用されている。
ダイズの種皮の色には淡黄、茶、緑、黒色などがあり、一般に黄色い黄大豆がダイズとしてよく知られているが、通常、薬用には黒大豆(クロマメ)が用いられ、大豆黄巻もクロマメもやしを用いる。
大豆黄巻の作り方は、まずダイズの外にしわができるまで水に浸した後、ざるの上に湿った状態のままで置いて発芽させる。次いで殻が落ちないように風通しのよいところで半乾きにした後日干しして乾燥させてできあがる。そのうち清水に浸したものを特に清水黄巻という。種子にはソヤサポニンやゲニスチン、ビタミンCなどが含まれる。
漢方では解表・解暑・利水消腫の効能があり、夏の感冒や脚気などによる発熱や下痢、胸苦しい、体が重いなどの症状に用いる。とくに夏季の常用薬として知られ、また全身性の浮腫や関節の腫痛にも用いる。
金匱要略では虚労で体力が低下し、さらに風邪に冒されたときの諸症状に用いる薯蕷丸の中に大豆黄巻が配合されている。古くは朱砂や鉛などの配合された石薬による薬害の解毒に特効があるとされていた。