織田信長の妹・お市の方が浅井長政との間になした末娘、小督の生涯をたどっている。長女は茶々(淀ぎみ)。秀吉の妻となり秀頼と共に大阪城で家康に滅ぼされるのだが、家康の跡取り秀忠の正室となるのがこの小督なのだ。幼くして三度の落城に遭遇し、三度の婚姻を強いられた女性を細やかに描いているのはさすが諸田玲子と思わせる。三大将軍継承をめぐり春日野局とやりあう、悪役のイメージが強かった小督。これを読めばそのイメージは全く変ってしまうだろう。 また、明日から29日まで東京、静岡方面へ出張だ・・・。